カテゴリー「音楽」の19件の記事

2020.04.24

ピアノとパイプオルガンの弾き方の違いについて

学生時代にピアノを10年近くレッスン受けていて、数年前からパイプオルガンのレッスンを受けています。

ピアノとパイプオルガンだと、ペダルがあるかどうかの違いのように思えますが、実は弾き方がかなり違います。

これからパイプオルガンを習ってみたい人や、ピアノとパイプオルガンの違いを知りたい方は是非ご覧ください。

 

(1)音の強弱の表現方法が異なる

ピアノは打鍵の強さで音の大きさが決まります。一方、パイプオルガンは強く押さえても、弱く押さえても同じ強さの音になります。

では、どのようにしてパイプオルガンで音の強さを表現するというと、強い音は長めに音を弾いて、隣との音の隙間の長さを短くします。

このようにして、あたかも強い音が出ている印象を作ります。

 

(2)運指が異なる

ピアノでは指を跨ぐような動作をよくします。一方、バロックやそれ以前のパイプオルガンでは、あまり指を跨ぐ動作をしません。

スケールを右手も左手でも2、3の指を交互で動かすことが多いです。(流派によって、指の使い方が異なります。)

 

(3)音の持続が異なる

ピアノと違って、パイプオルガンは押しているだけ音が出ます。パイプオルガンの曲はそのため、何かの音が持続しつつ、他の音を弾くというケースが非常に多いです。ピアノからパイプオルガンを習う初心者は、私も含めて、音を伸ばすところで途中で指を離してしまうので、結構苦労します。

(4)音の隙間の考え方が異なる

バロックやそれ以前のパイプオルガンでは、先ほどの運指のこともあり、音と音に適度な隙間が空きます。ピアノのようなレガートな奏法は、古い曲ではあまり見られません。逆にピアノからパイプオルガンを習う初心者は、音と音の隙間をあまり空けずに弾いてしまい、のっぺりとした音になりがちです。

(5)パイプオルガンは鍵盤を右手と左手で変えることがある

パイプオルガンは数段の鍵盤がありますが、メインの旋律を弾く鍵盤と伴奏用の鍵盤に大きく分けられます。(鍵盤によって音色[ストップと言います]が異なります。)右手と左手の音色を一緒にしたい場合は、あえて同じ鍵盤で弾くことがあります。また曲の途中で音色を変えるため、鍵盤を変えることもあります。

右手と左手で同じ音域を弾く曲もあり、この場合、弾きにくいので右手と左手を違う鍵盤で弾くこともあります。

 

なお、私が習っているのはバロックやそれ以前の曲を中心ですので、近現代のパイプオルガンの曲だと必ずしも上記とは異なる場合があることも注意してください。

 

パイプオルガンの奏法や構造に興味がある方は、「オルガンの芸術」という本が詳しく解説していて、お勧めです。

 

 

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2006.03.06

[音楽]購入したCDラックが、かなり良い

引っ越しのときに1000枚ぐらいあるCDを段ボールにしまっていたのだが、さすがにそろそろ片付けるためにCD購入をしようと考えた。

一般に通販のほうがCDラックが安いということで、いろいろなカタログを見たのだが、なかなか気に入ったものがない。

私のCDラックに対する条件は

□CDがたくさん収納できること
□ラックが省スペースであること
□スタイリッシュであること
□安価であること

であった。

いろいろと探して見つけたのがAmazonで見つけたCDラック。

商品名からわかるように464枚CDが収納できる。ラックの位置を変えるとDVDも収納可能だ。
このラック、買ってからわかったのだが、使い勝手がとてもよい。

メリットとして
□CDのラベル面がやや上方になるように、取り出し口が傾いている。そのため立っていても座っていてもCDが見つけ易い。
□上記設計のために、CDがラックから取り易い。もちろんラックへCDを片付けるのも楽だ。
□棚板毎(というか棚棒?)に各一つずつCDストッパーがついている。CDの収納や分類にとても便利だ。
□464毎CDラックの場合、なんと2つのラックに分かれることができる。2つのラックを縦に並べて高さを出してもよいし、2つを横に並べて背の低いラックとして見せることも可能だ。もう一つラックを買えば3つ縦に並べることも可能だろう。その場合天井が高い部屋の場合には有効でしょう。

デメリットとして
□説明書がやや読みにくい。何回か組み立て方法を間違えた。
というのがあるが、これは何とかなるだろう。

464枚もCDがない!という方姉妹版のCDラック Aladdin232 メタリックグレイもあります。こちらは先ほどのハーフサイズで232枚CDを収納できる。これを2つくっつければ、前者と同じ収納力になります。

これからも、気に入った製品や本を(不定期ですが)紹介しますね。

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2005.08.08

[ヴァイオリン]ヴァイオリン発表会終了。

8/7(日)は私が習っているヴァイオリン先生の生徒全員の発表会でした。ソロ(Pf+Vn)はもちろん、弦楽アンサンブルからピアノトリオまであるので、延べ8時間ものマラソン演奏会です。

昨年はバッハのヴァイオリン協奏曲1番から第1楽章を弾きました。この曲はノビノビと弓を使って音を均一に出しなさいと言われ練習を重ねましたが、実際ステージに立つと緊張して弓がうまく使えず、あまり良い音が出せなかったのが反省点でした。

今年はソロで発表会に出るのは2回目なので、何とか緊張を抑えて練習の成果を出すことが課題でした。

私の発表会の曲はタルティーニのソナタ「Didone Abbandonata」g-mollです。
タルティーニは「悪魔のトリル」で有名なバロック時代の作曲家でヴァイオリストでもあったそうです。このソナタはタルティーニの曲でも有名な部類に入り色々なヴァイオリストのCDも出ています。

前回のバッハのコンチェルトと比べてこの曲が難しかったのは重音が連続して出てくることです。単発で重音が出ることは今まで習った曲でもしばしばあったのですが、2重音、3重音、4重音とここまで盛りだくさん且つ連続で出てくる曲は初めてなのでかなり苦労しました。またg-mollなので苦手なハーフポジションが多く出てくるのも弾きにくかった理由の一つです。

ただ重音を中心に練習したので、手首~指のフォームが大分矯正されたのと、あとはハーフポジションを含めポジション移動時の音程のピッチが以前より正確になったのは大きな成果だと思いました。

レッスンの後半では音程をより正確に取る事を中心に指導されました。

ヴァイオリンは4つ弦が張ってあって、弦に指が触らない場合、下からソ(G線)、レ(D線)、ラ(A線)、ミ(E線)という音が出ます。例えばG線以外でソの音を「正確なピッチ」で出すと、G線が共鳴して、非常に豊な音色になります。(この音の豊かさはピッチがずれるにつれ、急速に衰えます)
音階練習をするときに、この共鳴する音色に注意しながら練習することを繰り返しました。開放弦に関する音は大分音程が良くなってきたのですが、#や♭系の音はイマイチ共鳴するポイントが見つけにくかったりするので引き続き練習したいと思いました。

また今回の演奏会に備えて弦を全てオリーブに変えました。オリーブはガット弦なのですぐピッチが変わってしまうのですが、響くような音色で且つ弦を押さえる感触がソフトで弾きやすかったので引き続き使いたいと思いました。ただ、オリーブの場合、4つの弦を全部を揃えると1万円ぐらいするのが欠点ですが。)

さて肝心な発表会ですが、やはりステージに立つ時に緊張してしまいました。ただ、少し時間を置いて深呼吸をしたり、演奏とは全然違う事を考えることで、かなり心拍数を抑えることができました。

昨年の弓が多く動かなかったという反省点を活かして、今回は無理やりでも全弓(弓の元か弓の先まで使う事)を意識して演奏しました。その結果、弓が安定して動けたことは自分にとって大きな成果だと思いました。

途中、なんでもないところで指のポジションを忘れて慌てたりしましたが、とりあえずは無事終了してホッとしました。

演奏会でパッヘンベルのカノンを彼女と一緒に演奏したことは、独身最後の夏の良い思い出になったと思いました。彼女も一生懸命練習して、早いパッセージにもついて行けたので安心しました。いつかはバイオリン2重奏を弾いてみたいものです。

来年はバッハの2番やローデかヴィオッティのコンチェルトでも弾いてみたいですが、まずは音程練習をみっちりやりたいと思います。あとは弦楽アンサンブルでヴィヴァルディの「四季」から「冬」をソロで弾くことになったので、今からレッスンが楽しみです。

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2005.07.27

[クラシック]7/27東京オペラシティで楽器が弾けるイベント

直前のお知らせで大変申し訳ないのですが、7/27(水)[つまり更新日の今日]に東京オペラシティ(新宿初台駅すぐ)のコンサートホールで楽器を弾く事ができるイベントがあります。

アーツシャワー 楽器の不思議!?オーケストラの楽器(live辞典)

以下引用
===

第1回 11:00 弦楽器が奏でる~弦と弓の魅力~
【曲 目】 モールァルト:アイネ・クライネ・ナハト・ムジーク より
アンダーソン:プリンク・プルンク・プランク ほか
ヴァイオリン:青木高志 ほか
弦楽五重奏(ヴァイオリン×2、ヴィオラ、チェロ、コントラバス)

第2回 13:00 木管楽器が奏でる~木の魅力~
【曲 目】 ハイドン:ディヴェルティメントより第一楽章 ほか
木管五重奏(フルート、オーボエ、クラリネット、ファゴット、ホルン)

第3回 15:00 金管楽器+打楽器が奏でる~ブラス(金属)の魅力~
【曲 目】 エヴァルド:金管五重奏曲第1番より第一楽章
ガーシュウィン:ポーギーとベス より ほか
金管五重奏(トランペット×2、ホルン、トロンボーン、チューバ)&サックス+打楽器
===

これだけだと子供向けのミニ演奏会なのですが、コンサートの休み時間にロビーで楽器を実際に弾く(吹く)ことができます!ということで初台周辺の方は休み時間に是非ホールのロビーにお越しになると良いでしょう。
私もお昼休み行く予定ですので、お会いした際にはよろしくお願いします。
(お昼休みは多分弦楽器か木管楽器が弾けると思います。)
ちなみにイベント参加料金は無料です!

※実は昨年は休日に開催されて、私も行ってきました。
高校時代に吹奏楽部でホルンをやっていたので久しぶりに吹いてみたのですが、全然高音が出なくて非常にがっくりした思い出があります。(笑)
今年はチェロかファゴットを弾いてみたいなぁ。

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2005.04.11

[音楽]シュトックハウゼンが来日するぞ!

今日は横浜でお花見でした。場所は根岸森林公園。とても風が強かったのですが、天気が気持ちよく芝生でごろりんと寝転びながらゆっくり時間を過ごしていました。よかったなぁー。

さて、久しく現代音楽ネタを書いてなかったのですが、凄いニュースが飛び込んできたので書いておきます。
前衛音楽の巨人、シュトックハウゼンが6月に来日します。

電子音楽、トータルセリー、偶然性の音楽、空間音楽等様々な手法を開拓した20世紀を代表する巨匠です。最近ではヘリコプターを4台飛ばしながら、それぞれ弦楽カルテットのメンバーを乗せ、演奏させるという奇抜なアイデアで、周りの人を驚かせています。今回はレクチャーをするということで、これは音楽ファンには絶対見逃せないイベントです!!

第21回東京の夏音楽祭2005「宇宙・音楽・心」
http://www.arion-edo.org/tsf/2005/index.jsp

シュトックハウゼンはなんと28年ぶりの来日だそうです。これを見逃すともう来日はないかも。。。
また、今回はオペラ:光(リヒト)の一部を演奏。これはシュトックハウゼンが長年作曲をしていたライフワークともいえる非常に巨大なオペラです。上演機会がほとんどないので、これも非常に貴重な体験となるでしょう。

6/23(木)シュトックハウゼンが語る「作曲家と演奏家~リヒト=ビルダーをめぐって」

来日記念演奏会:
シュトックハウゼン:リヒト=ビルダー(光=イメージ)
6月24日(金)19:00開演
6月25日(土)19:00開演
6月26日(日)16:00開演
「24・25・26日」
リヒト=ビルダー(光=イメージ)(2002年/41分)~連作オペラ「リヒト(光)」から「光の日曜日」第3場(演奏会形式)
[24日]電子音楽:少年の歌(1955-56年/14分) テレムジーク(1966年/18分)
[25日]電子音楽:コンタクテ(1958-60年/36分)
[26日]テープ上演:天使=行列~連作オペラ「リヒト(光)」から「光の日曜日」第2場(2000年/45分)
 
テープといえどもホールで本来の多チャンネルで聞くと全然違うんだろうなぁ。

20世紀の古典から委嘱新作まで:
アンサンブル・モデルン
■ 日時 : 6月28日(火)19:00開演
■ 会場 : 東京オペラシティコンサートホール:
タケミツメモリアル

シュトックハウゼン:アデュー

さてと、6月は残業できない日が多くなるなぁ。。。。今回は絶対演奏会&レクチャー行くぞ!
 

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2005.02.03

[音楽]指揮者なしの演奏会

通常オーケストラには指揮者がいるものだ。
または指揮者がソリストを兼ねる場合も曲によってはある。(例えばピアノ協奏曲ではピアノが出来る指揮者がそのような場合をすることもある。)

小編成のアンサンブルや弦楽オーケストラでは指揮者がない場合も見受けられる。

だが、この記事はすごい。。
フルネ急病のため都響が指揮者なしで演奏会

大編成のオーケストラの場合、それを纏めるのはとても大変だ。指揮者が居なくて演奏するなんて、ほぼ不可能なぐらい。。
おそらくコンサートマスター(バイオリンのトップが多い)がテンポなどをコントロールしたと思うのだが、相当緊張感のある演奏会だったに違いない。

もうこんな演奏会を聞けることは滅多にないと思うが、一回は聞いてみたいものだ。

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2005.01.30

[ヴァイオリン]タルティーニのソナタ

今日はタワーレコードに行ったのでヴィヴァルディの「四季」のポケットスコアを買った。
(※一年間で弦楽アンサンブルで四季をレッスンする事になって、先生からスコアを買うべし、との通知があった。)
当分は電車の中でポケットスコアを読んで理解することになるのだが、そういえば今まできちんとスコアリーディングをしたことがなかった。

ポケットスコアといえばレスピーギのローマ三部作を買って『こういう風に楽器を使っているんだ』と感心したり、ストラヴィンスキーの「春の祭典」を見て『こんなの演奏する方は大変だろうな』と思ったりしてはいたのだが、まさかスコアをきっちり見る必要が出てくるとは思わなかった。スコアリーディングの教科書でも買うか。お勧めがあったら皆様教えて下さい♪

さて、本題ということだが夏にバイオリンの演奏会がある。色々と考えてみたのだが先生がタルティーニのソナタが良いのではと薦めたので、どんなものかとCDを探してみた。
ちなみにタルティーニというと、「悪魔のソナタ」というバイオリンソナタが非常に有名だ。先生が薦めたのは、それではなく、op1-No.10の「Didone Abbandonata」g-mollというソナタ。
色々探したのだが、国内で手に入るCDだとこういうのがある。(試聴も可能)

これを買おうかな、と思ったら実は問題があった。
「Didone Abbandonate」と言う曲は4楽章あるのだが、出版社によってはカットされている楽章があるのだ。このCDはそのカットされている版を使っているようだ。ということで、4楽章全て揃っているCDを探す事になる。

これが結構大変だったのだが、結局米国Amazon.comで買えることがわかった。
それも嬉しいことに名バイオリニスト、アイザック=スターンの録音だ。こちらも視聴ができるので機会があれば聴いてみて欲しい。
早速Amazonに発注。通常便で来るので一ヶ月はかかるようだ。

となると今度は楽譜の注文だ。輸入楽譜の検索についてはここのサイトが良かった。
di-arezzo(海外サイトだが日本語で書かれている)

探してみると「Peters」、「Ricordi」、「Schott」の3出版社があったのだが、Schott版についてはカットされている楽章がある+先生がどうも通奏低音のパートが気に入らないとのことでNG。
となると残りは2つになるのだが、先生が言うには「IMC」版の「悪魔のトリル」の楽譜にも一緒に掲載されているとのことなので、残り3つの版でヤマハ銀座店にでも聞いて誰が校訂したのか聞いてみようと思う。IMCの「悪魔のトリル」はクライスラーが校訂していので期待大だ。
その前に東京文化会館の音楽資料室で実際に楽譜を見たほうが早いかも。


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2005.01.18

[mixi]アンサンブル・プラネタ コミュニティ

Mixiで女声アカペラグループのアンサンブル・プラネタのコミュニティを作っています。
アンサンブル・プラネタ コミュニティ

是非ご参加を。
下記のページからアンサンブル・プラネタのアルバムを試聴することができます。
http://www.pcmusic.jp/ensembleplaneta/disco/album03.html

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2004.12.18

[ヴァイオリン]来年の発表会

うちのヴァイオリン教室は毎年夏に発表会がある。そのため、今の時期ぐらいから発表会で何を弾くのか先生と相談することになる。

昨年はバッハのバイオリン協奏曲第1番第1楽章を弾いたので、本当はバイオリン協奏曲の2番の1or3楽章を弾きたいと思っていた。(というか既に楽譜を買ってしまった。)
それで先生に相談すると、
「うーん、Tomoさんにはまだムリだね。第1番と違って音をきっちり出すことだけではダメで表現力をもっとつけないと。」とのこと。がっくり。

ではということで「じゃあ、コレルリのラ・フォリアはどうですか?」と言ったら
「それなら、ヴィターリのシャコンヌの方がいいね。でもこの曲再来年度に弾かせようと思ったのだけども。」
とのこと。気合があれば来年度の発表会でも良いとの事だが、大変そうなので再来年度にチャレンジしてみたい。

他の曲でもリサーチ掛けないとなぁ。ヘンデルのソナタは昨年弾いていた人がいたので、チャレンジしてみたいなって個人的には思っている。やっぱりバロックかな。

今回書いた内容ぐらいのレベルでお薦めのバイオリン曲があれば是非教えてください。


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2004.11.14

[クラシック]ビジュアルオルガンコンサート

金曜日に東京オペラシティで月に一回行われる無料のランチ・パイプオルガンオルガンコンサート「ビジュアルオルガンコンサート」に行ってきた。職場がオペラシティの近くになってから何度か足を運んでいるが、聴衆が回を重ねるごとに多くなってきた事とマナーが良くなってきたということで1クラシックファンにとっては本当に喜ばしい事だ。
このオルガンコンサートはマリー=クレール=アランなどの大御所も出ていてとても無料だとは思えないクウォリティーである。時間が合えば是非聴いて(見て)欲しい。

先ほど「見て」欲しいと書いたには訳がある。
実はこのオルガンコンサートは他のホールで行われる無料のオルガンコンサートとは少し方向性が違う。というのは、普段見る事ができないオルガンの鍵盤、ペダルをカメラで撮影し、それをホール全面のスクリーンにプロジェクターで投射するのだ。これによってオルガン奏者が実際どのような手や足の動きをするのかしっかり見る事ができる。

さて、ビジュアルコンサートでペダルや鍵盤、ストップ(音色を変えるボタンのようなもの)の切り替えなど見る事ができて、本当に面白いのだが、「ビジュアル」を全面に出したこの企画にぴったりな演奏があまりなかった。
しかし、今回のオルガニスト、長井浩美さんはやってくれました。

その曲名はボッシ作曲「交響的練習曲」。速いパッセージが手鍵盤からペダルまで縦横無尽に走り、特にペダルの速い動きはスクリーンで見ると本当に演奏凄さ&大変さがわかります。長井さんも、「ビジュアルコンサートのためにこの曲を選んだ」というぐらいなもので、実に素晴らしい選曲&演奏でした。

せっかくのビジュアルコンサートですから、一曲ぐらい目にも楽しい曲があると面白いですよね。

ヴィジュアル・オルガンコンサート

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