独習で合格する!PMP受験対策まとめ(PMBOK第6版)
(この記事は2020年4月に記事の内容を最新化しています)
今回はPMP受験において独習で合格したい人のために、PMP合格対策から受験までの流れとポイントについて解説します。
【1】35時間以上のPMP対応講座を受講する
PMPを受けるにはプロジェクトマネジメントのほかに35時間以上(35PDU)以上のPMP対応講座を受講する必要があります。
通信教育で35PDUを取得できるものもありますが、大都市圏に近ければ会場型の講座を申し込むと良いでしょう。
なお、PMP受験対策として、ピンポイントにテーマを絞った講座よりも、プロジェクトマネジメント全体を俯瞰する講座を取ることをお勧めします。また、会場型の場合、PDUを取得する場合は講師や事務局に申し出が必要な場合があります。PDUの取得方法を必ず確認しましょう。
【2】PMBOKの入門書+教科書で全体の流れを確認する
PMBOKガイドは非常に大きく、内容も充実しているため、最初から読むのは大変厳しいです。
そのために、「PMBOK入門 」でPMBOKの構成を簡単に学習します。この本はPMBOKの大まかな流れだけでなく、後半では実際にありそうなプロジェクトのトラブルをPMBOKを活用して乗り越えるケースが書いてあり、PMBOKの重要性が非常によく理解できます。
そしてこの本の一番の良さは「軽くて薄い!」通勤途中にPMBOKを学ぶには最適です。
そして、PMBOKの流れがわかったら、定番のPMBOK学習本「PMPパーフェクトマスター」。
この本はPMBOKの要点が非常にわかりやすくまとめられています。
また、設問の難易度も絶妙で、PMBOKをきっちり理解しないと解けない構成になっています。
最初は本を読みながら、設問を解いてみましょう。
2〜3回目からPMPの各プロセスを理解しながら設問を解いてみましょう。
PMPはプロセスの意味を理解しないと合格できない試験構成となっています。
【3】PMBOKガイドとPMP問題集でレベルアップ
最後にPMBOKの詳細を確認するための対策をします。
PMPはPMBOKガイドの内容が試験として出題されるため、PMBOKガイドを一度読んでおくと、理解しやすいです。
この本は、全部を読むにはかなりのボリュームのため
1.問題集でよくわからない部分をピンポイントでチェックする
2.各プロセスについて最初から数段落(要旨部分)を繰り返し読んでみる
3.問題集で理解していないプロセス部分を一旦全て読んでみる
というのをお勧めします。やはりPMBOKガイドという名にふさわしく、各プロセスとも詳細に書いてあり、読めば読むほどプロセスの理解が深まります。
そして、PMP試験対策といえば、「PMP試験合格虎の巻」
PMP独特の日本語の文書として癖がある問題もこの対策本があれば大丈夫。
問題集としては、「PMP試験合格虎の巻」を中心に使うことをお勧めします。
【4】PMI会員(本部+日本支部)に入会する
問題集が8割程度できるようになったら、PMI会員(本部+日本支部)に入会しておきましょう。どちらも年会費は発生しますが、PMP受講料が安くなり、PMP受験申込み手続きが非常に楽になります。
【5】PMP受験を申し込む
9割以上問題が解けるようになったら、PMP受験の申請をしましょう。
なお、受験前に対策本等にある試験問題(200問)を4時間で解く練習を2、3回しておきましょう。休憩時間の取り方がわかります。
【6】プロメトリックの受験手続を行う
PMP試験はプロメトリックの会場で行います。
PMP受験がPMIから認められるまでに1週間程度、その後PMP受験に関わるメールが届きます。
そのメールに従ってプロメトリックの会場と受験日時を決定してください。
当日は身分証明書も必要です。
当日はパソコンによる受験です。計算機はブラウザに表示することができます。
荷物はロッカーに入れておきます。ペットボトルはロッカーのうえに置いておくと、休憩時間が過ごしやすいです。休憩している間でも試験時間は過ぎていくことに注意。試験結果はその場でわかります。PMPの合格書は郵送で届きますが、PMI本部のページからもダウンロード可能です。
【感想】
PMPを取得することで、プロジェクトマネジメントを俯瞰的に勉強できたことが一番よかったと思っています。
自分がやってきたプロジェックトマネジメントのノウハウもPMBOKガイドには当然書いてありますし、プロジェクトのトラブルを回避するのにこんな方法があるんだ、と非常に気づきが多かったのも収穫です。
資格としてPMPを取るというのが最初のモチベーションでしたが、プロジェクトマネジメントを体系的に学びたいからPMPを受験する、というほうに動機を切り替えたことによって、試験期間中のモチベーションを高いまま維持できたと考えています。
試験対策期間は1.5か月程度(PDU取得は除く)でしたが、通勤途中、土日は試験対策にほぼ費やしました。時間がまとまって確保できいない人は4か月〜6か月程度試験期間をみた方が良いと思います。
最後に、この記事を読んだ皆様がPMPに合格することを心より祈念致します。
| 固定リンク
「学問・資格」カテゴリの記事
- フィボナッチ数列と2つの母関数(2020.05.03)
- 「立体錯視の最前線」の展示から(2019年明治大学博物館)(2020.04.30)
- 独習で合格する!PMP受験対策まとめ(PMBOK第6版)(2015.03.08)
- [英会話]英会話学校の粋な計らい(2005.03.23)
- [物理]電子軌道秩序(2004.08.17)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント