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2009年6月の4件の投稿

2009.06.21

第3回SBM研究会公式Twitterアカウント

第2回SBM研究会同様、第3回SBM研究会も公式Twitterアカウントを作りました!
http://twitter.com/sbm3

SBM研究会に参加して「Tsudaりたい」人や、SBM研究会に参加できないけども雰囲気だけでも味わいたい人など、是非フォローをお願いします。研究会の最新動向もBlogに先駆けて発表します。研究会へのコメント、要望も随時書き込んでかまいません。

ちなみに前回のSBM研究会公式アカウントを見ると、雰囲気がわかると思います。
http://twitter.com/sbm2

以下、第3回SBM研究会の最新動向です。

□会場
第1回同様、東工大大岡山キャンパスに決まりました!

□参加申し込み
定員に達しましたので終了します。キャンセル待ち申し込みの方法は以下を参照して下さい。
第3回SBM研究会の開催日決定+参加者募集について

□懇親会
まだまだ受け付けています。名刺交換のチャンスですので是非是非。講師の方も参加予定です。
第3回SBM研究会懇親会の概要+参加者募集開始

□講師+講演概要発表
7/20頃本Blogで発表を予定しています。
私はクラウドやP2PでSBMが実現できる、Key-Value型ストレージを使ったSBMアーキテクチャの考察についてミニ講演でもしようかなと考えています。

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2009.06.11

ヒーリング効果たっぷりのクラシック音楽CD(IT疲れの皆様に)

梅雨に入り寒暖の差が大きくなって、結果的に肉体的にも精神的にも疲れやすい時期になりました。そんなあなたにぴったりな、実体験を基にヒーリング効果が大きいと感じたクラシック音楽を紹介します。IT技術者の皆様はBGMとして是非活用してください!

バッハ:バルティータ1番

バッハはクラヴィーア(昔のピアノのようなもの)に対する曲をたくさん書いています。有名なものでは平均律クラヴィーア曲集、イタリア協奏曲、フランス組曲などが挙げられます。このパルティータもクラヴィーアの曲として作曲されました。パルティータとは「組曲」を意味する言葉で、短い曲が複数あつまって今回紹介するパルティータ1番は構成されています。

このCDは名ハーピスト吉野直子さんの演奏による、ハープ編曲版です。パルティータ1番は明るい曲調なのですが、それがハープの音色と本当にマッチして、聞いていると心の底から安らぐ感じがします。バッハというと、フーガのように小難しいイメージがあるかもしれませんが、この曲は聴きやすいので是非お試し下さい。ハープの音色がきっと心を癒してくれます。

バッハ:ゴルトベルク協奏曲

もう1曲バッハ。この曲は不眠症の人のために作られたというエピソードで非常に有名な曲で、実際不眠症治療のために活用されているとのことです。最初のゆっくりとした長調のテーマがあって、それを発展していきます。最後の締めでもう一度テーマが表れて終わりです。長さが一時間近くもあるので普通の人は聞くと心が落ち着いてだんだん眠たくなるかもしれません。。。めでたし、めでたし。

っが、作曲に興味のある人はこの音楽は驚愕の連続です。一つ一つの変奏が本当に凝っていて、凄いの一言に尽きます。もし可能であれば是非楽譜を見てください。主題があらゆる形(テーマが逆行したりもしている!)に応用されて表れます。音楽に興味のある方は逆に眠れなくなるかも。

モーツァルト:アヴェ・ヴェルム・コルプス

この曲はモーツァルト晩年の傑作といわれ、小規模ならが心が洗われるような神秘的な響きがします。実際この曲は宗教合唱曲で、主キリストを讃えたフレーズが歌われます。

個人的な意見ですが、この曲は所謂モーツァルト臭さがかなり抜けた曲に感じられます。小さいときにピアノレッスンを受けた人はモーツァルトやベートーベンを聞くのに抵抗がある人が意外と多いのですが、そんな人にも大丈夫です。

曲調はゆっくりとして明るいです。心がイライラしたときに是非聞いてください。きっとリラックスできます。女性アカペラグループ、アンサンブル=プラネタの演奏でどうぞ。

アレグレ:ミゼレーレ
フォーレ:ラシーヌ賛歌

どちらも合唱曲。ミゼレーレは男声アカペラ合唱の傑作で、かのモーツァルトが門外不出のこの曲を記譜したという伝説が残っています。この曲はルネサンス末期~バロック初期というかなり早い年代に作曲されているので、今まで接する機会の多いようなクラシック音楽とは調性がやや違うように感じられるかもしれません。人によってはグレゴリオ聖歌のような印象を持たれると思います。

フォーレは時代的にはロマン派後期に属するフランスの作曲家で、代表作のレクイエムが有名です。弟子として印象派の大家、ラベル(ボレロで有名)がいます。フォーレの曲の特徴として絶妙な和音使い、調性の展開が挙げられ、印象派の先取りとも思えるような曲も書いています。この曲はフォーレの最初期の作品で、明るくとても明快な曲ですが、フォーレの特徴がうっすら表れています。ヒーリング曲の特集として注目されたCDでどうぞ。

フォーレの小品としては、パバーヌもお勧めです。こちらはCMのBGMとして使われたことがあります。

 

ペルト:鏡の中の鏡

この曲だけ年代的には現代音楽に入るのですが、とても聞きやすいので安心して下さい。歴史的なことを少し説明します。現代音楽は戦中戦後にトータルセリー、12音音楽のようなシスマティックな曲を作ることが流行しました。しかし、それが行き過ぎ、結果的に普通の聴衆から理解しがたい曲が大量生産されることになります。

そこで、現代音楽への揺り戻し運動、すなわち聴衆にダイレクトに訴えかけるような音楽を作ることが少しずつ注目されていきました。ペルトもその一人です。

「鏡の中の鏡」は非常にスローテンポでピアノと旋律楽器(ここではバイオリンなど)による演奏が行われます。ピアノは単純な分散和音を奏でて、その上で旋律音楽がゆったりとしたメロディーを演奏するのですが、そのシンプルさ故、心に直接届くく美しさがあります。眠れないときに是非お聞き下さい。

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どうでしょうか?合唱曲やハープ、パイプオルガン関連のクラシック音楽はヒーリング効果が高いと思われるので、是非自分に合った音楽を探してみてください。

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2009.06.09

初夏の夜長に現代音楽ってどうよ?~Vol.3「インパクトのある曲」編

現代音楽のお勧めCD紹介コーナーも今回(3回目)で最終回です。
1、2回目は以下のとおりです。

秋の夜長に現代音楽ってどうよ?~Vol.1「聞きやすい曲」編
冬の夜長に現代音楽ってどうよ?~Vol.2「カッコいい曲」編

今回は現代音楽の中でもインパクトが強く、また音楽史に影響を与えた曲を紹介したいと考えています。

シュトックハウゼン「コンタクテ」

シュトックハウゼンといえば、トータルセリーや電子音楽を確立したことで有名です。特にノイズが好きな人には「神」扱いされているようです。

本当はシュトックハウゼンのCDとして、電子音のみで作曲した「習作Ⅰ」「習作Ⅱ」、少年の声と電子音を組み合わせた「少年の歌」を紹介したかったのですが、残念ながらAmazonで取り扱っていないようです。(タワーレコードとかにはありますが、この手の音源はシュトックハウゼンの個人レーベル(!)でしか売ってなく、小売店経由だと結構高いです。しかし音楽史や現代音楽に興味のある方なら絶対買うべき1枚です。)

そこで、今回取り上げるのは既に録音した電子音にピアノと打楽器が「ライブ」で演奏するという、現代音楽界に大きな影響を与えた「コンタクテ」という曲を紹介します。

当時の電子音は今のシンセサイザーとは違い、サイン波や矩形波のようなものを扱っていました。ほとんどBEEP音です。これを緻密な計算のもと(セリーの影響を強く受けている)、周波数や音の強弱等を決定して、音楽として形成したのです。テクノなどの曲に慣れ親しんでいる私たちの世代は強烈な印象を受けると思います。

コンタクテによって、このような電子音と伝統的なピアノや打楽器を「リアルタイム」で合奏することに成功し、この結果電子音楽は大きく発展を遂げることになります。

そして、シュトックハウゼンといえば、ある意味伝説的に有名な一枚も忘れられません。

シュトックハウゼン「ヘリコプターカルテット」

この曲は弦楽四重奏のメンバが4つのヘリコプターに分乗し、ヘリコプターに「乗りながら」曲を演奏するという、とても奇抜でユニークな作品です。実際の演奏では地上でミキシングされます。シュトックハウゼンの大作オペラ「リヒト(光)」の一曲です。

一見「トンデモ」に思えますが、ヘリコプターの上昇音とストリングのグリッサンドがうまく掛け合って、意外とフツーに聞こえます。機会があったら是非聞いてみて下さい。

シュトックハウゼンの初期作品は非常に高い評価がされていますが、中後期作品はこれから客観的な評価がされることでしょう。シュトックハウゼンは来日コンサートで一度見たことがあるのですが、とてもパワフルな印象を受けました。

クセナキス「ST/4」

クセナキスといえば、数学を駆使して作曲をしたことで知られています。ST/4は弦楽四重奏のための曲ですが、グリッサンドを非常に多用し聴衆に強烈な印象を与えます。各プレイヤー間でグリッサンドの見事な掛け合いをするので、現代音楽にあまり慣れ親しんでない人も楽しめると思います。STシリーズにはオーケストラの作品ST/48もあります。

クセナキスの作品の特徴として、規則的な運動や、その反対のカオス状態がうまく混在していることが挙げられます。この作品もその特徴がうまく出ているのでクセナキス入門にはぴったりです。

ちなみに、この曲は超絶技巧曲としても知られています。一度コンサートで聞いたことがあるのですが、迫力満点で見ているほうも興奮します。

メシアン:音価と強弱のモード

シェーンベルクが考案した12音音楽は、それまでの古典的な作曲技法とは異なり、大きな衝撃を与えました。(*フーガのテクニックを活用している)12音音楽は戦後になると、トータルセリーといわれる技法に発展します。12音音楽は1オクターブ12音をある順番で並べ(これをセリーと呼ぶ)、これをフーガの技法を活用しながら発展させるのですが、トータルセリーは音高だけでなく、音の強弱、音の長さ、音のアタックなども規則性を持たせることを目指しました。このメシアンの作品は、トータルセリーの意義を問う作品として作られ、当時の現代音楽界に大きな影響を与えました。

この曲はトータルセリーの特徴、すなわち音の強弱や音の長さがマチマチな曲なので、とても不安定な曲調に聞こえるのが特徴です。古典的なクラシックでは、まず受けたことがない印象を受けるでしょう。超絶技巧曲としても知られています。

ライヒ:「Come Out」「ピアノフェーズ」

大学の音楽の時間に「Come Out」を聞いた衝撃を、今でも忘れられません。ライヒはミニマル音楽の代表的な作曲家です。ミニマル音楽とは短いテーマを繰り返し、そして少しずつ発展しながら曲を構成するのが特徴です。今回取り上げたCDはライヒの初期作品を集めたものです。

「Come Out」は、「Come Out」と発声したテープを使い、それを様々な形に変容・発展させていく音楽となっていて、一種の変奏曲のような感じを受けるでしょう。Come Outという発音が一曲の中に何百回も繰り返されるので、宗教的な儀式を連想する人もいるかもしれません。

「ピアノフェーズ」は2台のピアノのための曲で、あるフレーズを2台のピアノが少しずつ(時間的な意味で)ずらしながら弾いていきます。フェーズは理工系用語の波の「位相」であり、フレーズの「ずれ」を聴衆に感じさせることにこの曲の意義があります。このずれというものが古典的な音楽の「X音符」という単位ではなく、ごくわずかな時間の「ずれ」が少しずつ拡大することから、とてもインパクトのある作品となっています。

このCDはミニマル音楽の原点といえるもので、ミニマル音楽の一般的なイメージである「カジュアルな感じ」とは一線を画すものですが歴史的な作品ですので、現代音楽に興味のある人は聞くことを強くお勧めします。

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如何だったでしょうか?インパクトのある作品というと、他にはナンカロウのピアノエチュード、シェルシの「山羊座の歌」などが挙げられます。是非CDを聞いてみて現代音楽と現代音楽作曲技法に興味を持ってくださいね!

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2009.06.08

第3回SBM研究会懇親会の概要+参加者募集開始

第3回SBM研究会の懇親会会場が決定しましたので、参加者の募集を行います。
なお、今回Mixi会員以外でも懇親会に参加できるように、OpenIDを使って参加受付ができるサイト、「ATND」を利用させて頂きました。

*研究会会場は第1回同様東工大の予定です。

□日時:2009年9月13日(日)18:30~20:30(予定)
□場所:魚馳走 庄や 大岡山店
□会費:5000円(会費制,会場にて前払い)
→遠方から来た人や学生はキャッシュバックの可能性があります。
□定員:40名(講師含む)
→参加者多数の場合は会場の変更も検討します。
□備考:懇親会だけの参加もOKです。
□申し込みURL:http://atnd.org/events/810

*申し込みする方はコメント欄ではなく、必ず右上の「このイベントに参加登録する」を押して申し込みをお願い致します。

皆様のご参加、心よりお待ちしております。

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