はてブ数とアクセス数の関係を数式化してみる
突然だが、1日に「1万アクセスあった場合」と「100個の被はてブ」があった場合とどちらがうれしいだろうか?現時点では躊躇いもなく「100個の被はてブ」と言うだろう。それはなぜだろうか?
随分前のエントリーで恐縮だが、[Blog]私がアクセス数よりもはてブのブックマーク数を気にする理由という記事を書いたことがある。このエントリーではてブがBlogの質の指標となるのではないか?と提案して議論になったことがある。このエントリーを振り返り且つ少し補足しながら被はてブとアクセス数の関係について数式化してみたい。
まず、私のBlogにおける1日のアクセス数は数百程度である。エントリーをした日やその次の日は千に近いこともある。そして時々千を超えることがあるのだが、その原因は必ずといって良いほど人気サイトやBlog等からリンクが張られているときである。ちなみにGIGAZINEからリンクを張られたときには過去最大級のアクセスがあった。
GIGAZINE:P2P型の匿名掲示板は今、どこまで開発が進んでいるのか?
さて、アクセス数が増えることはうれしいのだが、それ自体ではあまり満足する気にはなれない。なぜかというと、私のBlogを見た閲覧者がどのような感想を頂いているか、あるいは記事に満足しているか、心に残っているのか私にはわからないからだ。
ところがはてブの場合は違う。クリッパーが記事に「はてブ」をすることは、そのエントリーにおいて、クリッパーがはてブをするだけの心を動かされた「何か」があることを指すと考えている。その何かというのは大抵は良い方向であるが、中にはネガティブなものもあるだろう。いずれにせよ、クリッパーはそのエントリーが印象的に頭の中に残ったのだ。はてブでタグやコメントを見ると、クリッパーがどのような感想を持ったのかという手がかりにはなる。
もう一度整理しよう。
□アクセス数の増加:
人気サイト等からのリンクと固定ユーザが主原因。閲覧者はリンク先の記事(つまり自分のエントリー)が本当に印象に残るかはリンクをクリックした時点ではわからない。
数式で書くとこんな感じかな。
アクセス数=Σリンク元ページのアクセス数×リンクをクリックするような記事内容+固定ユーザ数(式1)
第2項は0~1の値を取るパラメーターで、たとえはリンクを張っていても閲覧者がリンクをクリックする気がないような記事だと0、逆に全員がクリックするような記事だと1になる。固定ユーザ数とはRSSリーダー等でBlogをエントリー更新毎に閲覧する人の数である。精度を高めるには上記式に検索サイトからの誘導を加味する必要があるだろう。
アクセス数を見ても、閲覧者がどのようにエントリーを感じたか判断できない。アクセス数からわかることは、そのエントリーがどこまでリーチしたかということに過ぎない。
□はてブ数の増加
上記のアクセス数の式から見ると
はてブ数=アクセス数×はてブをするような記事内容(式2)
第2項は0~1の値を取るパラメーターで、たとえはアクセス数が多くてもクリッパーがはてブする気がないような記事だと0、逆に全員がはてブするような記事だと1になる。
(アクセス者全員がはてな村の人ではないので、本当はこれになんらかの比例定数がつくことになる。ただし単純化のため、その比例定数を1(つまり閲覧者すべてがはてな村の人)としておく。)
(式1)(式2)から
はてブ数=はてブをするような記事内容×(Σリンク元ページのアクセス数×リンクをクリックするような記事内容+固定ユーザ数) (式3)
ところで、ブロガーが記事の中にリンクを書くことは、クリッパーがエントリーをはてブすることと似ているのでないだろうか?そこでここで大胆な仮定をする。
リンクをしているサイト数=はてブをするような記事内容×比例係数
この仮定に従うと
アクセス数=はてブをするような記事内容×比例係数×(平均)リンク元ページのアクセス数×(平均)リンクをクリックするような記事内容+固定ユーザ数
ゆえに
はてブ数=はてブをするような記事内容の2乗×比例定数A+はてブをするような記事内容×固定ユーザー数
という結論となる。
この結論で面白いのは、記事内容がはてブを強く誘導するような記事だとはてブ数は通常エントリーよりも随分大きな値を取るということである。(記事内容と2乗の関係)逆にそこそこ記事内容が良いぐらいでは、はてブ数はそんなにブレない。(記事内容と比例関係)それは固定ユーザによる影響である。
ここで、はてブをするような記事内容=記事が秀逸という結論をするのは早計かと思う。なぜならはてな村の母集団の特性を考える必要があるから。はてな村の関心特性と記事内容の関係を整理する必要がある。ただ、IT系の記事をエントリーすることに限れば、はてな村の母集団を考慮して、はてブをするような記事内容=記事のクオリティ、と考えても大抵は良いのではないだろうか。
あと式に含まれている固定ユーザ数は長期的に見ると変動する。固定ユーザ数は以前までのエントリーの内容と頻度が大きく影響するから、簡単には数式化できないが最終的には
はてブ数=はてブをするような記事内容の2乗×比例定数A+はてブをするような記事内容×関数[更新頻度、(今までエントリー)Σはてブをするような記事内容]
といった感じになる。
結論ですが、はてブ数を稼ぐには、記事の内容をしっかり吟味することと、継続的に良質的な記事をこまめに書きましょうということが言いたかったのでした。
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