キャリアグレードNATのインターネットドラフトがリリースされました
先日お伝えしたように7/10(木)のJANOG22において、IPv4アドレス枯渇対策の講演をします。
http://www.janog.gr.jp/meeting/janog22/program/day1/day1-5.html
(既にNAT概要に関わる事前資料が公開されています。NATやNAT越えに興味のある方は是非ご覧ください。)
IPv6移行への暫定的処置においてISPがNATを設置する方式を検討しているのですが、そのNATに対する要求仕様案をインターネットドラフトとしてまとめました。
"Carrier Grade Network Address Translator (NAT) Behavioral Requirements for Unicast UDP, TCP and ICMP"
http://www.ietf.org/internet-drafts/draft-nishitani-cgn-00.txt
このインターネットドラフトを書く上で社内外の多くの人に多大なご協力を頂きました。この場を借りて御礼申し上げます。またインターネットドラフトを書くことは初めての機会でしたので、うまく表現できなかったところもあるかと思います。仕様に対する疑問点や英文の表現の修正案等ありましたらお気軽に連絡をお願いします。
さてISPがNATをおく方式についてはJANOG-MLやBlogを含めて多くの場所で議論されていますが、NATに対する情報はあまり今まで公開されていませんでした。今回のインターネットドラフトを参考情報としてご活用ください。なお、このインターネットドラフト要求条件に準拠したNATを「キャリアグレードNAT」と呼ぶことを考えています。
キャリアグレードNATの要求条件やサービス影響についてはJANOG22にてプレゼンしますので、参加される方はお楽しみに。結論から言うと、キャリアグレードNATを使うことでIPv4端末は既存サービスを”ある程度”使えますが、各種サービスにどうしても影響が出てしまいます。ということでIPv6への速やかな移行がやはり必要です。
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