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2007年9月の4件の投稿

2007.09.29

目に優しいFirefoxの表示設定

□はじめに
今の職場に異動してから目が疲れやすくなったので、最近FirefoxやThunderbirdの表示をデフォルトから変えています。大学でUNIXなどを使っていた方は各種アプリケーションの背景色や表示文字を設定していた人が多いと思います。FirefoxやThunderbirdも背景色や文字色などを色々チューニングできます。

ここでは非常に簡単にFirefoxの背景色や文字色を変更する方法を紹介します。

□設定方法
[1]「ツール」⇒「オプション」⇒「コンテンツ」を選択
[2]「フォントと配色」の「配色設定」を選択
[3]「テキストと背景の色」で文字色(テキスト)と背景色(背景)を変更
[4]「テキストと背景の色」で「システムの配色を使用する」のチェックボックスをオフにする
[5]「Webページが指定した配色を優先する」のチェックボックスをオフにする
下の画像は設定例です。

Firefox_4

 

この設定をすると、バックグラウンドが真っ白なGoogleサイトでも、きちんと設定した背景色で表示されるので、目が疲れません。

表示の設定を変えると随分目の負担が変わります。あとは液晶ディスプレイの輝度やコントラスト、デスクトップ画面の壁紙も見直してみましょう。私の場合デスクトップ画面の壁紙は星空の写真など、ほとんど真っ黒なものを使用しています。

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2007.09.17

祝!1000はてブを超えました

お蔭様で当Blogは1000はてブを超えることが出来ました。このようなニッチなBlogで1000はてブを超えることができることは非常に嬉しいです。今後もP2PやWeb2.0系の話題を取り上げたいと考えていますので、何卒よろしくお願い致します。

さて、今日はBlogに関して「注目のエントリー」や「おすすめのフィード」、「はてなRSSに登録しているユーザ」を一気に表示する方法を紹介します。

まずは当Blog「Tomo's Hotline」の情報です。
http://r.hatena.ne.jp/feed/http://toremoro.tea-nifty.com/tomos_hotline/index.rdf
これを見ると分かるように、http://r.hatena.ne.jp/の後ろにWebのRSS情報URLをマージすることで表示できます。

ではこの情報を見ながら印象深いエントリーについて当時を回想してみます。

SBMにおけるブックマーク「サゲ」攻撃の可能性 61はてブ

一番披はてブ数が多かったエントリーです。当BlogはP2Pのイメージが強いのですが、はてブに関するエントリーも意外と多くて、人気がありました。はてブユーザは、やはりはてブに関する記事が気になると言うことでしょうか。はてブが攻撃の対象になるというところに、強いインパクトがあったようです。もっとも書いた本人はここまで読者の興味を引くとは思っていませんでした。

[Blog]私がアクセス数よりもはてブのブックマーク数を気にする理由 36はてブ
[Web]アクセス数と、はてブ「ブックマーク数」の本質的な違いについて 27はてブ

Blogの質を客観的に測定できるか?そのパラメータとして被はてブ数が使えるのではないかというエントリー。Blogの質を客観的に評価できるか否かは現在も大きな議論を呼んでいます。本エントリーも多くのブロガーによって興味深い議論がされました。

アクセス数は他のサイトやBlogから誘導されたユーザによるアクションを表わし、そのユーザの評価自体を反映していません。しかしはてブでは、読者の中でも強いインパクトがあったエントリーのみ、はてブに登録するといううアクションが行われます。そのため、被はてブ数が一種の質(あるいは興味を引く)を表わすパラメーターだと考えたのです。

プロバイダがWinnyを規制する本当の思惑とは?  55はてブ

Winnyの規制が本当にセキュリティに関することだけなのか?本当はプロバイダの費用を削減することも視野に入れているのではないか?と指摘したエントリー。多くのブロガーやサイトに引用された一番印象深いエントリー。

P2Pを規制する理由の一つとしてプロバイダが利用帯域の削減に利用することは、通信業界の人にとっては一般的な情報でした。しかしWinnyに対する偏見に溢れた当時の世情においてこのトピックをBlogに書くことは非常にリスクがあり、とても勇気がいることでした。エントリー案を考えて投稿するまで2,3日考えた記憶があります。このエントリー以降、自分の意見を積極的に書くようになったと思います。

[P2P]位置情報を数値1つで表す手法「Z-ordering」 30はてブ

P2PミドルウェアPIAXにも使われる、DHTの範囲検索に使われる手法を紹介。かなり難しくニッチなエントリーにも関わらず、披はてブ数が多くてびっくりしました。披はてブ数を多く獲得するにはキャッチーなタイトルが必要だと再認識したエントリーです。

[Mixi]つながりを表す指標「笠原数」の提案  25はてブ

Mixiの繋がり(ホップ数)を表わす指標として自分とMixi笠原社長の距離を使うのはどうかと提案したエントリー。Mixiユーザの多くの人が実際に笠原数を計算し、その値の小ささ(基本的には6以下)にびっくりしたようです。私が複雑ネットワークに興味を持ち始めた時期のエントリーです。

===
如何だったでしょうか?懐かしいエントリーもあったと思います。
今後の予定ですが、近日中に以下のようなエントリーを掲載する予定です。

・NAT越え入門
・ネットワークコーディング入門
・Mixiのユーザリアクションを評価する指標について

この後もネットワーク関連に関して、「誰も紹介していない」「興味深いトピック」について掲載する予定です。もしこのようなネタを掲載して欲しい!というご希望があれば是非ご連絡下さい。

またMixiに「Tomo's Hotline」のコミュニティがあります。是非一度ご覧下さい。
Mixi:Tomo's Hotline コミュニティ

今後ともTomo's Hotlineをよろしくお願い致します。




 




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2007.09.09

[P2P]Bittorrent日本オフィスツアー参加者募集のご案内

お待たせしました、オフィスツアー第2弾はBittorrentです。(*第1弾はSkypeでした。)
日本本格進出に伴う戦略やトラッカーレスなどの最新動向、スタッフとの意見交換など内容盛りだくさんです!もちろん、今回も懇親会を兼ねたパーティがあります。
オフィスが見学できる滅多にないチャンスですので、お見逃しなく!

*Bittorrent日本オフィスツアー概要*

□日時:10/5(金) 19:30~
□場所:Bittorrent日本オフィス
⇒集合場所については下記の参加申し込みトピック(Mixi)を参照してください。
□参加者数:15名
□参加条件:BlogかMixiにイベントの感想を書いて頂ける方

□参加費用:無料
ただしパーティー用に1人あたり

・シェアできるデリかおつまみ 2点以上
・ノンアルコールのペットボトル2リットル1本(紙コップも購入のこと)かビール(350ml)2本相当以上のアルコールを持参すること

参加申込みは
http://mixi.jp/view_event.pl?id=22663347
からお願い致します。
(日時等は急遽変更する場合があります。ご了承願います。)

*P2PやWeb2.0関連の企業の方でオフィスツアーを実施してもいいよ!という方は是非ご連絡をお願い致します。詳細は後日調整させて下さい。

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2007.09.03

[P2P]DHTのグリッドへの応用を考える

□はじめに
プライベートな事ですが、昨日バイオリンの発表会で演奏をしました。弾いたのはハイドンの有名なストリングカルテット(弦楽四重奏)「ひばり」です。ストリングカルテットとはバイオリン×2人、ビオラ×1人、チェロ×1人の構成で演奏を行うのですが、それぞれのパートが有機的に絡み合うので、お互いの演奏を聴きながら弾かないと、きれいな演奏はできません。今回は初めての挑戦だったのか、7割ぐらいの出来でした。やっぱり本番だと緊張してうまく弾けないですね。またチャレンジしてみたいものです。

プログラムの分散処理もストリングカルテットに近いのかもしれません。プログラムを並列化、小さなタスクに分割し、それぞれのノードに渡し、さらに結果を統合します。ノード間の協調がうまく行かないと、処理が滞ってしまいます。

今回はDHTと使ってグリッド(ここでは分散処理と言う意味)への応用を考えてみます。なおグリッドについては、それほど知識がないので、的をはずした指摘をしている可能性があります。

□ノードIDとタスクの関係
実はかなり前にDHTとグリッドの関係は私のBlogで指摘しています。

[P2P]DHTとグリッドは結びつくのか?

今回の話は上記の記事の抽象化及び簡潔化をしたものです。

DHTでは(あるいはKBRでは)ノードにノードIDと言われる一意のIDが振られています。通常、ノードIDを使ってデータの格納や入手を行う事になります。

ここで大切なのはノードIDが一意のIDであることです。

少し発想を飛ばしてみましょう。パソコンのメモリ空間を考えるとメモリ空間もアドレスと呼ばれる一意のIDのようなものがあります。メモリ空間の住所です。すると、メモリ空間とノードIDの間に類似性が生じます。つまり、ノードの状態がある程度理想的であれば、メモリ空間をノードIDに対応できるのではないかということです。つまり、DHTをうまく利用できれば複数のノードでプログラミング処理が可能となります。

このアイデアに更に応用を加えましょう。せっかく複数のノードがあるので、うまく並列化をすれば、各ノードに対して小さなタスクに分割して処理を与える事が可能です。プログラミングを並列化するのは、単一ノードの方が単純だと思いますが、もしかすると複数ノードでもできるのかもしれません。

さて、あるノードが落ちた場合はどうでしょうか?単純なDHTを使うとそのノードが処理していたタスクは途中で終了してしまいます。そこで、DHTでよく使われるレプリカの応用をしましょう。

あるノードID=Xが管理しているタスクTask_ZをノードID=X+A(Aはある整数)となるノードにも実行させます。するとノードID=XがDHTから抜けてもノードID=X+Aは処理を終了できます。あるいはノードID=XかノードID=X+Aのどちらかで処理回答が早いノードの結果を採用するという手もあります。タスクのレプリケーションが増えれば、処理が高速化しますし、ノードの離脱に対する耐性にも強くなるでしょう。ただしそれだけシステムとして見た場合のリソース消費に繋がります。

分散コンピューティングで有名なものとしてSETIがあります。実はDHTをうまく使うと、分散コンピューティングアーキテクチャの構築が今までより容易に実現できる可能性があります。

P2Pでファイル共有、あるいは分散ストレージの開発・実装が現在でもホットな状況ですが、このような分散コンピューティングにも開発の視野を広げると意外と世間(特に政府や企業)から注目されるかもしれません。







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