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2007.07.02

[Web]研究用Webページに対するアクセス制限の必要性

本BlogやWebサイト(P2Pとは何か~基礎から研究紹介まで)にはアクセス解析ツールを設置している。アクセス解析ツールを使うとアクセス数の時間的推移や検索したキーワード、さらにはリンク元のページがわかり非常に便利である。

本BlogやWebサイトはP2Pに特化していることもあり、P2Pに関連した研究のWebページやWikiなどがリンク元のアクセスも多い。これらリンク元は外部者(つまり私)からアクセスできる事が多く、特に大学やベンチャー企業については、ほとんどアクセス制御をしてないのが実情のようだ。検索サイトに登録されてないようにWebサイトを細工しているからといって油断はできない。(大抵のサイトは、そのような対処しかしてないようだ。)

本来研究用のWebページは研究者間の中でクローズにすべきだ。というのは、研究者にとって重要なのは「新規性があり」「有用である」ネタを発表することだからだ。不用意に他の研究者にネタをもらすと、そのネタを先取りして発表される事もある。私の研究室の先輩もネタを取られたことがあるらしい。研究成果を公開するのは、論文発表した後でも良いはずだ。むしろ、論文発表した後はどんどん成果をWeb上で公開すべきだ。(研究成果の公開戦略については近日考察を書いてみたい。)

研究用サイトが公開されている事は、研究の最新動向がわかるため個人的にはうれしいのだが、やはり研究者としてリスク管理はすべきだと思う。私と同様に研究結果をWeb上で発表したり、まとめている人が悪意を持ってないとは限らないからだ。

Webページのアクセス制限の方法として
・閲覧の際に認証を行う
・組織外部からのアクセスを禁止する
等が挙げられるだろう。アクセス制限をする方法は比較的容易であるので、Web管理者は早めに対策を打つべきだ。検索サイトに登録されないように細工するだけでは不十分だ。

なお、そもそも正規な研究として扱ってない場合や戦略的に技術の公開を早める場合は、私のようにオープンなBlogやWegサイトに研究成果を公開し、公知の技術にしてしまう方法もある。

研究成果として論文の形でオフィシャルに公表するのか、ブログのような媒体で公表するのか、どちらを選択するのかを考察するのは非常に興味い。私も一時期考えた事があったので、近々その戦略について書いてみたい。

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