[Mixi][Blog]私がMixiにも日記をつける理由
Mixiを利用している人ならご存知だと思うのだが、Mixiは日記をつけることが可能だ。とは言っても既にMixi以外のBlog(これを外部Blogと呼ぶことにしよう)を使っているユーザも多いので、Mixiで外部BlogのURLを指定すれば、Mixiでも外部Blogのタイトルをマイミクに周知する事が出来る。ということはMixiを利用することだけで友人のBlogは、RSSリーダのように簡単にチェックできることになる。
さて、こうように書くと外部Blogを書けば、わざわざMixiに日記を書く必要がないのではないかと思われるだろうが、実はそうではない。私の実体験を元にその理由を書いてみる。
□Mixi日記と外部Blogはアクセス障壁の高さが違う
例えばマイミクの日記を見ようとする。Mixiの日記に書いてある場合にはそのまま簡単に見ることが出来る。しかし外部Blogを利用している場合、タイトルしか表示せずに、実際に中身を見ようとすると別ウィンドウを立ち上げる必要がある。これはMixiを使っている人にとっては、とても面倒と感じる作業だ。
とても些細な事だと考えてしまうが、Mixi日記をつけているマイミクと外部Blogをつけているマイミクでは、(少なくとも私は)圧倒的にMixi日記の方を見る。
モバイルMixi頻度が高い人はより障壁が高い。フルブラウザ携帯を使わない限り外部Blogは見ることができないからだ。私はMixiを専ら通勤途中で見るので、モバイルMixiから外部Blogが見えないという障壁は大きい。
上記なことを痛感して、私もMixi日記をつけるようになった。
□Mixi日記と外部Blogはコメント数が違う
Mixi日記をつけて実感したのはコメントの数、そして内容だ。
外部Blogでは他の人からもコメントを見ることが出来ないせいか、なかなか思い切った事が言えないし、コメントするのには勇気が要る。しかしMixi日記の場合には、その人を知らない人以外は(基本的には)
日記を見ないため、気軽にコメントできる。特に面白いのが自分の複数のマイミクが、やはりお互いマイミク同士の場合が多く、コメントに対する「コメント」が付きやすいことだ。これによってコメントの連鎖生産状況が生まれる。もちろん、マイミクがつけたコメントにレスをしないと、コメント数が伸びないのは言うまでもない。
Mixiでは自分がコメントした日記を簡単にチェックできるのもこのようなコメント連鎖を生み出す大きな要因だろう。
もう一つコメント連鎖を生む要因は自分の日記に対してコメントをしてもらうと、やはりマイミクの恩義として、その人に対してもコメントしないといけないという一種の義務感(あるいは弱い強迫観念)が生まれることである。
そのように考えるとコメント連鎖には
[連鎖1]一つの日記に対するコメント連鎖(コメントスパン小)
[連鎖2]マイミク間の日記によるコメント連鎖(コメントスパン大)
という2つの循環があることに気づく。
もう少し心理的なアプローチをしてみよう。
このマイミク間の日記によるコメント連鎖は一種の「報酬」的な行為と考えられる。つまり、コメントをすることにより、その人はコメントのレスという「報酬」をもらえることを(実は当然のように)「期待」している。この期待を日記管理者がきちんと応じれば、コメントをする人もというコメント「作業」のリスク(これはコメントを書くに要する時間が失われ且つ手間がかかるということ)を超えて、「報酬」によるメリットが大きくなり
何度もその人に対してコメントをするということになる。この報酬とはよく考えるとコメントによる「自己表現の達成」とレスによる「自己存在の証明」の2つが明確に実現することに他ならない。
□自己開示とコメント連鎖の深い関わり
このように心理学的なアプローチでもコメント連鎖はとても面白い。
このMixi日記のコメント連鎖は拡大解釈するとMixiコミュニティのコメント連鎖の考察にも応用できるだろう。
さて、日記というのは実はマイミクに対して自己開示をすることである。自己開示をするということは、他人からみれば親近感を持つことに他ならない。親近感を強く持たせるには、実は研究やビジネスの事より、自分の身近な出来事を日記に書いた方が良い。
というのは、そのほうがマイミクにとって共通項が多く共感しやすからだ。Mixiは基本的にマイミクしか見ないものだから、いわゆる「ぶっちゃけトーク」ができる。これがBlogと大きな違いである。自分の内面を曝け出すほうが、表面的な日記を書く人よりも共感できるのである。このようなことで、マイミクが日記を通じてさらに親しくなるという現象は往々とある。
親近感が増すと、コメントをしたくなるのが世の常である。
何回かコメントをするとより親近感が強くなる。これは、実は心理学的にも興味深い現象である。
一般的に、何回も繰り返し会う人の方が、滅多に会わない人よりも親近感が増す。このリアルでの心理現象がバーチャルなMixiでも適用できるのだ。
このようにMixiという「特定な人」しか見ない環境により、日記による自己開示が進み、結果的にで親近感が増すのである。その現象として現れるのが、コメント連鎖ということになる。
長文になってしまい申し訳ない。
次回は私が実践しているMixi日記とBlog日記の差別化戦略について書く予定だ。
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コメント
kiyoshiさん:
コメントありがとうございます。
修正しましたのでご確認をお願いします。
投稿: tomo | 2006.03.25 12:33
■書き間違い?■
「外部Blogでは他の人からもコメントを見ることが出来ないせいか、なかなか思い切った事が言えし、コメントするのには勇気が要る。」という箇所の
「なかなか思い切った事が言えし」は
「なかなか思い切った事が言えないし」かな、と思うのですが、そう訂正した場合、
「他の人からもコメントを見ることが出来ないせいか」という部分も
「他の人からもコメントを見ることが出来るせいか」と訂正しないと意味が通じないように思います。
真意はどこにあるんでしょうか。
「言えし」は、
「言えないし」なのか、
「言えるし」なのか。
投稿: Kiyoshi | 2006.03.08 10:45