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2006.02.03

[P2P]P2Pインフラ研究会~「Winnyの技術」著者 金子勇氏講演 ~その1

先月1/28(土)に注目すべきイベントがあった。
P2Pインフラ研究会にて「Winnyの技術」金子氏の講演会があったからである。
今回はその模様を簡単に書いておきたい。

なお講演模様はITmediaで既に取り上げられているので参考にして頂きたい。
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0601/30/news047.html

金子氏の講演は
◇Winnyの技術面
 -Winny1 ファイル共有システムとして
-Winny2 大規模BBSシステムとして
◇Winnyの将来性

と構成されていた。

Winny1については金子氏の著作「Winnyの技術」と同じ内容なので割愛したい。
ただし、面白い話として、
「自動ダウンロード機能をつけたことで、多くのノードが長時間Winnyネットワークに接続された」が挙げられる。
つまりWinnyの成功というのは参加者数のアップだけでなく、いかに同時に多くのノードが接続されるか(それもできるだけ長時間接続で)というのが重要なキーであったのだ。
P2Pシステムでノードが長時間接続される工夫は、他のシステムでも必要であろう。
(例えばSkypeがその成功例の一つである。)

次にWinny2である。
Winny2はそもそも大規模P2P-BBSの検証のために開発された。結局現時点ではベータバージョンで終わっている。
金子氏はWinny1でファイル共有ではほとんどのことをやりつくしたと語っていた。つまりWinny2はBBS開発に注力を注いでいた事になる。

ここでBBSの仕組みを書いておこう。これは「Winnyの技術」には書いてない。

・スレッドは一つのファイルで成り立つ。
・1つのスレッドは1つのノードで管理される。(これを管理ノードと定義しよう)
(私もP2P-BBSを検討したことがあったが、第2世代P2Pシステムで複数ノードで管理するとファイルの内容のアンマッチがありとても大変!http://homepage3.nifty.com/toremoro/p2p/bbs1.html
ちなみにDHTを使うと簡単にスレッドを管理させることが可能。)
・スレッドはWinny1のファイルダウンロードのように拡散。
・書き込むときには、あるノードを介してから必ず管理ノードに書き込む。
・上記のお陰で匿名性をある程度担保しているが、実はノードが検索ボタンを連打すると管理ノードに直接繋がるというバグで、匿名性は実は実現できない場合があったりする。
⇒ということはファイルアップロードをWinny掲示板で宣言した多くの人が逮捕される可能性がある?

「Winnyの将来性」やパネルディスカッションについては次回書きます。

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» nyBBSの設計思想を推測してみる [blog.fuktommy.com]
スレッドが管理ノードを必要とするのは、ある意味欠点です。管理ノードがなければ書き込めなくなりますし、バグがなかったとしても役割が固定されていれば追跡される可能性も高まります。それでもあえてその設計にしているのには理由がありそうです。 P2PBBSの開発に力を入れていたわけですし。 nyBBSの設計思想を推測してみると、可能性が2つあります。... [続きを読む]

受信: 2006.02.18 00:42

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