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2005年11月の7件の投稿

2005.11.30

[NET]2005年度C&C賞表彰式典&講演会

C&C振興財団による、C&C賞表彰式典が12/12[月]、記念講演会が12/13[火]に行われます。
どちらも無料で参加できますので、時間がある人は出来る限り行ってみるといいでしょう。

講演会ではNTTドコモのiモード立ち上げ時の幹部の榎氏、夏野氏、松永氏が講演します。
3人とも、もうおなじみですね!

また、海外からの講演陣もとても豪華です!

Robert E. Kahn氏: 
ARPANETの実験やTCP/IPの発明にかかわり,「インターネットの父」の1人と呼ばれる

Lawrence G. Roberts氏:   
インターネットの原型ともいわれるARPANETを立ち上げ、インターネット普及に多大な貢献

Leonard Kleinrock氏:
1961年に最初のパケットスイッチング理論における論文を発表

インターネットの基礎を築いた講師陣のスピーチはとても興味深いことでしょう。滅多にない機会なので是非行って見ましょう!

詳細&応募は
財団法人 C&C振興財団HP をご覧下さい。

こちらも参考に☆講演会プログラム

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2005.11.26

[旅行]こんな都道府県に行ってきました!

以前、世界の国のどこに訪れたか、簡単にWeb上で表わせるサイトを紹介しました。
「こんな国行きました」
http://toremoro.tea-nifty.com/tomos_hotline/2005/07/post_5c46.html

今度はその国内版ができたので紹介します!こちらも簡単に操作できます。
経県値+経県マップ
訪れたことののある都道府県だけでなく、実際に住んだことがあるか、宿泊したことがあるか等細かく選べべて簡単にWeb上に表示できるのが面白い!

ちなみに私の結果は次のとおりです。
Tomoの経県値+経県マップ

中国地方+四国地方をあまり行ってないなぁ。この地図作ってみると旅行する気になってきた!?


皆さんも是非チャレンジしてみてね。

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2005.11.23

[P2P]DHT(分散ハッシュテーブル)ショートクイズ2

私も妻も風邪で体調が悪いです。今日は社宅でゆっくりしていました。皆様も風邪には気をつけてくださいね。
さてDHTショートクイズの第2弾です。(第1弾クイズの回答は後日ということで。。。)
皆様コメント欄あるいはトラックバックで奮って御回答をお願い致します。

クイズ3:DHT(分散ハッシュテーブル)に参加しているノード数の推定

3-1:DHTに参加しているノード数をおおざっぱに推定したい。
今、DHTとしてPastryを使っている。自ノードの情報だけでPastryに参加しているノード数を推定するにはどうすればよいか?

3-2:DHTとしてChordを使用している場合は自ノードだけの情報では参加ノード数を推定するのはキツイ。
そこでChordの実装に「簡単に手を」をいれることで参加ノード数を容易に推定できるようにしたい。
あなたなら、どのような実装をしますか?
※自ノードだけの情報に頼る必要はない。他ノードと通信をしてもOKとする。

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2005.11.19

[P2P]DHT(分散ハッシュテーブル)ショートクイズ

これから不定期にP2P関するクイズを出します。
皆さんで考えてみてね。
(コメント等で回答を寄せて頂けるとありがたいです。)

クイズ1:
DHT(分散ハッシュ)でハッシュ関数hash_Aを使用していた。
しかし、ハッシュ関数hash_Aが不完全で、異なる数字y,zに対してhash_A(y)=hash_A(z)になる場合があることがわかった。
この時にDHT系全体としてどのような問題が生ずるだろうか?

クイズ2:
ノードAの名前をA_nameとする。
ノードAの保持するハッシュ値(hash_IDとしよう)を完全なハッシュ関数hash()を使って
hash_ID=hash(name)
で定義する時、しばしばDHT系として不具合が生じる可能性がある。それはどうしてか?
またそれを回避する方法を考えて下さい。ただし、回避方法としてなるべくnameを活用して欲しい。

ここで言う完全なハッシュ関数とは異なる数字y,zの時にhash(y)とhash(z)が異なる事を指す。

さて皆さんはどのように考えるでしょか?
(P2Pの講義があったら大学のレポートに出されそうだなぁ。。。)

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2005.11.18

[P2P]P2P入門講座、参加したいですか?

もしP2Pの入門講座を開催する場合、参加する方はどの程度いらっしゃるでしょうか?

P2Pの歴史から入り、一般的な通信(IPアドレス、ポート)の話からDHTの基礎と簡単な応用まで説明しようかと思います。最後の方は今後の将来の展望など。
レクチャー時間は土or日or祝日の一日みっちりです。(若しくは午後のみ。)
講師は私(+アルファの講師陣は調整するかも)で構いません。
教科書・副読本としてskype社の岩田氏や筑波大の池嶋氏、アリエル社の徳力氏のP2P本などを使うかもしれません。参加費用は基本的に実費程度です。

今まで入門者~中級者をターゲットにしている丁寧でわかりやすいレクチャーって余り開かれてないような気がしたので。
人数が集まれば数10人規模で行うかも知れません。(数人程度なら開催しないかも。)
参加者で、最後に懇親会等が開ければベストだと思います。

参加者の方がP2P勉強会までによりステップアップして頂ければと思います。

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2005.11.14

[P2P]「Winnyの技術」を読み解く~その1 世代とは?

新婚旅行のウィーンから帰ってきました。久しく離れていたP2Pの話題を少しずつBlogに書こうと思う。

当分の間は
・「Winnyの技術」を読んで
・Skypeがインフラになる日
・P2P勉強会のトピック
が中心になると思う。

まずは標題通り、「Winnyの技術」を読んだ感想+意見について書いてみたいと思う。
ただ感想を書くだけでは面白くないので、周辺技術などを絡めてみればと考えている。

「Winnyの技術」はご存知の通り、Winnyの開発者の金子氏が書いた書籍である。
これまで、P2Pに関する技術的書籍は少なかったので、金子氏のこの本はP2Pの研究そして啓蒙にもとても重要な役割を果たすと思われる。P2Pの技術的側面に関心がある人は必読の本である。

この本の感想をblog1日分で書くのにはあまりにも少なすぎる。そこで少しずつだが、書籍を所々引用しながら感想、解説、意見を書いていきたい。

まずこの本ではP2Pの形態について「世代」と言う言葉を通して整理している。具体的には

・第1世代:Hybrid-P2P:Napsterなど
・第2世代:Pure-P2P:Gnutellaなど
・第3世代:Puer-P2P:Freenet,Winnyなど

ここで、第2世代と第3世代の違いが気になるところだ。32Pによれば、金子氏は第3世代をPure-P2Pの中でもキャッシュ機構が入っているシステムと定義している。

まずここでキャッシュを使って第2世代と第3世代となにが違うのか考えてみよう。

私が第2世代との違いの特徴として挙げるのは
特徴1.匿名性の強化
特徴2.システム全体における.トラフィック効率の上昇
特徴3.オリジン(元祖ノード)が非オンラインでも情報提供が可能
の3つである。

特徴1.2.については「Winnyの技術」を読んで欲しい。特徴3についてはここで少し補足しよう。
そもそも、第2世代のPure-P2Pではオンラインしているノードのファイルしか共有ができない。しかし、キャッシュ機構によって、オリジンのノードがオフラインでもファイルが共有できる。
特徴3がWinnyの人気を押し上げた事を忘れがちであるが、とても重要が概念であると個人的には思っている。(もしかすると金子氏は利点3を突き詰めてWinnyのBBS機能を具備しようとしたと考えたのかもしれない。)

では金子氏が唱えたキャッシュ機構+Pure-P2PをP2P研究者が第3世代と考えているかと言うと、実は違う。
一般的にはP2Pの第3世代とは

・第3世代:DHT(分散ハッシュテーブル)を使ったPure-P2P:Skype(恐らく)、一部のファイル共有ソフトの部分機構

と言われている。DHTについては本blogやHPを見て欲しいが、第2世代とは明らかに違う特徴がある。
それは、

・全てのオンラインノードのコンテンツを検索可能である
・検索に伴うトラフィック負荷がとても軽い、検索が高速(log[O]程度)
・多数のノードの参入、離脱に耐えられる
・数10億以上のノード参加に耐えられる
ことが挙げられる。

(参考)
分散ハッシュテーブル(DHT)入門~その1
P2Pと分散ハッシュテーブル~その1


では、Winnyは第2世代のP2Pシステムか、というと、これは色々議論があるだろう。
大枠で区切ると確かにWinnyはGnutellaの延長である。この点でWinnyを第2世代と呼ぶのは間違いないかもしれない。しかし、何点か第2世代の先を行くシステムが見受けられる。その主たるものは、

・上流、下流の組織化による、検索トラフィック負荷の軽減
・クラスタリングによる、「意味」による自己組織化

の2点だろう。

まずは上流、下流について。
そもそもGnutellaに見られる第2世代はバケツリレーによって検索情報を伝播している。その特徴としてTTLと呼ばれる数字によって、検索できるノードを制限している。もしTTLがないと、検索トラフィックが膨大になりP2Pネットワークがダウンしてしまうからである。
この点でWinnyは先端的であった。上流、下流ノードを配する事で非常に効率的にコンテンツを検索することに成功したのだ。ノードに重みをつけて、自己組織化することはとてもユニークである。(それまでのP2Pシステムは、ノードの重みが全てフラットであることが多かった。)

そして、後者は更に重要な概念だ。現在でも意味によって自己組織することは大変なことである。
実はP2Pの第4世代というのは、意味情報によってルーティングすることを指す人がいる。例えばNTT研究所が開発したSIONetがそれである。
意味組織化を3つのキーワードの部分一致の大きさによって意味によるノードの自己組織化を行った事はとても大きな結果である。なによりもシステムの概念が明確であり、その実装も比較的容易と考えられる。
キーワードによる意味組織化は第3世代のDHTによるシステムにも、重要な影響を及ぼす事だろう。

このように実はWinnyはGnutellaの意味する自己組織化をさらにユニークな形でパワーアップしていて、当時として(そして現在でも)先端的なシステムであることがわかる。そこで私はWinnyを2.5世代のP2Pシステムと呼びたい。

本書を読むと金子氏はDHTシステムに近いモデルを模索していた事がわかる。(159P)もし、金子氏が当時DHT
に関する文献を読んでいたら一体どんなシステムになっていたのだろうか?とても興味が沸くところである。
本書の同じページにはこのようなことが書かれている。

「いまなら分散ハッシュテーブル(DHT)を使う事も考えられますし、現在のWinnyはP2Pネットワーク上で遠方にあるノードへの検索を諦めてしまっているので、もう少し効率のよい方法もあるでしょう。」

次回は上流、下流について考えてみたい。

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2005.11.05

結婚しました。&ウィーンに行きます!

11/3(木・祝+大安)にフレンチの鉄人(坂井さん)の店、渋谷ラ・ロシェルで結婚式+披露宴を行いました。
妻とはクラシックが縁で結ばれたので最初から文化の日に式を挙げるということを決めていました。

式、披露宴共に緊張のあまり表情が固まっていましたが、無事終了してほっとしています。
またご列席の皆様からありがたい言葉を多数頂戴してとてもうれしく思っています。
(皆様から料理がおいしかった!というメッセージを頂いて、レストランウェディングをした甲斐があったと思いました。)

一番緊張したのは、夫婦でのヴァイオリン+ピアノ演奏です。私がヴァイオリン、妻がピアノでグノー+バッハの「アヴェマリア」の演奏をしました。なんとか弾ききったということで、とても安堵しました。

その後、渋谷のセルリアンタワー東急で一泊。夜景+朝日が絶景で、ゆっくり過ごすことができました。また記念日に行きたいと思いますv

今は成田空港のインターネットカフェからBlogを書いています。これからオーストリア航空にてウィーンに行ってきます。ウィーンでは音楽で出会った二人らしくコンサートやオペラ、そしてモーツァルトの故郷ザルツブルグを巡りたいと思います。時間があれば、列車で国境を越えてハンガリーに行くかも!?世界の車窓を実感したいです。

お土産話を期待して下さいね!

最後に式、披露宴にご列席して頂いた皆様、本当にありがとうございました!そして今後も仕事&プライベート共に充実した時間を過ごしたいと思います。

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