[ソーシャルブックマーク]ソーシャルブックマークによる効果的なWEBアクセス数増加戦略の可能性について
このBlogの読者の方には、はてなブックマークやdel.icio.usのようなソーシャルブックマークを積極的に使ってWEBサイトを登録したり、、あるいはソーシャルブックマークを有益なWEBサイトの「検索手段」として使っている人も多いだろう。
ソーシャルブックマークのイメージを掴むには、実際にはてなブックマークを見ればよいだろう。
はてなブックマーク
タグによってWEBサイトが分類され、多くの人にブックマークされたWEBサイトが、上部に表示、つまり人の目につきやすくなる。
例えば、P2Pで検索(というかTagで分類されている)すると、下記のような風に表示される。
はてなブックマーク[P2P]
お蔭様で2005年8月12日現在、私のページがP2Pでは3位にランキングされている。ありがとうございます☆
個人的に言えば、このようなタグで自分のサイトが上位に来るのは嬉しい事だ。それだけでなく、ブックマークを見て実際に私のサイトを訪れる人が多いのも事実で、少なくとも私にとって、はてなブックマークのランキングはサイトアクセス数を増やす要因の一つであると考えている。
ソーシャルブックマークで上位に来るにはどのようなシーケンスを辿るのか少し考えてみた。
[1]誰かがあるWEBサイトをブックマークする。
[2-1](初動)ソーシャルブックマークの注目のエントリーから、そのブックマークしたWEBサイトにアクセスする。
[2-2](恒久的な動き)自分が興味を持ったタグのエントリーから上位の方からWEBサイトにアクセスする。
[3]そのWEBサイトが面白いと感じたひとのX%がブックマークをする。
[4]WEBサイトのランキングが上位になる。 ⇒[2-1][2-2]に続く
少なくともWEBサイトのアクセスには良い循環が見込められるわけである。ただし、ソーシャルブックマークの注目のエントリーや、あるタグへの上位に行くためにh(つまり人の目に容易に晒される)「一定時間内」での「一定量」のブックマークが効果的なことに注意を払う必要があるだろう。
(※上記を考察すると、ソーシャルブックマークのWEBサイト上位は、ブログ自体の記事、あるいはアルファブログ(またはメディア)が紹介したWEBサイトがなりやすいと考えられる。)
このようにソーシャルブックマークはある一定の数がブックマークすると、とたんにWEBサイトへのアクセス数の急増が見込められる。これはアルファブロガーがあるWEBサイトを紹介し、それに追随するブロガーがそのWEBサイトをやはり紹介する「なだれ現象」の一種が起きていると説明できる。
検索エンジンでも似たような現象が現われる。つまり、ある用語で検索して、上位のものはやはり人の目に晒されやすい。それがブックマークあるいはリンクされると、そのWEBサイトは上位を維持、あるいは更に上にランキングを伸ばす事になる。もし企業の利益に直結する単語であれば、企業は検索エンジンの上位に自分のサイトをなんとか設置しようと考えるだろう。そのような考えで実際にあるWEBサイトを検索エンジン結果の上位にするビジネスが起こっている。それがSEOやSEMと呼ばれるものである。
参考:検索結果を上位に、新SEMサービスがお手伝いします~@IT
ここまでが実は長い前触れであった。
今までの説明を読んだもらうと、ではソーシャルブックマークでSEMに類似することは簡単にできないか?と容易に想像できてしまうのだ。つまり、何らかの方法で意図的な利益誘導をする、というよりもWEBアクセスをアップする方法だ。
もう一度ソーシャルブックマークサイトのアクセス数を振り返ると、「一定時間内」での「一定量」のブックマークがあれば上位ランキングに行きやすいことを示した。そう考えると、ある複数人(実際には1人でも構わない、ヴァーチャルで複数人いれば)がある時点で集中的に同じサイトにブックマークすれば、アクセス数は自然に上がる事が期待できる。これは一般的にWEBサイトでSEMをするように非常に安価でそれも単純だ。企業のWEBサイトのアクセス数を増やすには、ソーシャルブックマークの登録に対して社内の人間を総動員すれば一発で済む事だ。
ソーシャルブックマークの利用者数が少ないので、まだこのような現象は起こってないかもしれないが、今後は充分想定される「戦略」だ。ただ、このようなことが頻繁に行われるとソーシャルブックマークの品質の低下を招くのも事実だ。そこで、一定時間内に同じような人がブックマークするのをチェックすることも考えられるが、メディアから報道した直後にブックマークをする人や大量にブックマークをするブックマーカーのイノベーターに相当する人(例えばアルファブックマーカーと呼ぶことにしよう)はそれなりにいるので、ソーシャルブックマーク運営会社がきちんと対策をするのは大変だろう。
もしこのような現象が今後起こるとしたらどのような状況になるのか、技術的にもマーケティング的にも興味がある。
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コメント
はてなブックマークであれば
http://b.hatena.ne.jp/t/P2P?sort=eid
なんてのも
投稿: otsune | 2005.08.15 09:11