[セキュリティ]匿名性は必要か?
匿名というと、なんだかあまり良い感じを受けない人も多いだろう。例えばWinny,Shareのようなコンテンツアップロード者を隠蔽するシステムを連想される方もいると思う。
では匿名性は果たして必要なのか?私の答えは「Yes」だ。ただし、その匿名性の強さはケースバイケースであることをはじめに言っておく。
そもそもなぜこのようなことを今回書くかというと、私の会社で自分の業績に対する報酬や評価、上司に対する評価に対するアンケートをすることになったからだ。このようなアンケートをフェアに答えるには、やはり回答者を保護をするべくきちんとした匿名システムを介したほうがアンケート回答者にとっても望ましいし、企業にとってもそのような匿名が担保しておけばきちんとした回答が得られ良いフィードバックが生まれると思う。
要するに自分に不利益が与える可能性があるアクションを促進させるには匿名をきちんと考慮したシステムが必要となる。
今回のような、率直な意見をいうことができるためのアンケート、内部告発のためのシステム、電子投票に対してはどうしても強固な匿名システムが必要である。
では、強固な匿名システムを例えばWEBアクセスなどに用いれば良いのかというと、これはちょっと疑問だと思う。
というのは、もし強固な匿名システムができたとすれば、掲示板は悪質なコメントが増加する可能性もあるし、あるいは犯罪の温床になるかもしれない。このような、ある程度匿名性が要求されるものについては、管理者によって必要とあれば送信元が特定できるのが望ましいと考えられる。
P2Pになると状況はよりシリアスになる。DHTだろうがHybrid-P2Pであろうが、最終的にはP2Pで通信するから相手のIPアドレスを見ると所属等が判明する場合がある。これには場合によっては、プロキシなど弱い匿名性が必要なのかもしれない。(※注意:上記P2Pで私が示しているケースはファイル交換でなく、インスタントメッセンジャーやVoIPなどを意味しています。)IPv6の時代になればP2Pはもはや普通のシステムとなるだろう。
結論としては、ユーザのプライバシ・利便性を考慮して、それに適した匿名性レベルを持ちうるシステムを使う事が必要であるということだ。匿名性を最初から「悪」のように決め付けるのは全くのナンセンスである。
とはいえ、強固な匿名性を持ったシステムが犯罪などの温床になることは確かであり、PGPがゲリラの通信に使われ問題になったことがNHKの特集で放送されたことを強く記憶に残っている。
匿名性のメリット・デメリットについてはユーザ(特に開発、技術者)に対して情報教育をしっかり行うしかないのかもしれない。
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Comments
例えば電子的に選挙投票を行う場合はどうでしょう?その人を特定しないといけないですよね。
そうしないと同じ人が何票も投票できてしまいます。ケースバイケースですね。
IPv6大好きです。早くIPv6の時代にならないでしょうか?なんでもNTT西日本ではサービスを開始したとかなんとか。
Posted by: enjoylife777 | 2005.03.09 at 12:21 PM