[P2P]P2Pプロキシでなにか面白いことができるか?
昨日書いた、「ソーシャルブックマーク+WEBブラウザ+P2Pで何ができる?」の続編。
WEBブラウザにP2Pミドルウェアを埋め込むと、色々と可能性が出てくるのだが、今回はP2Pプロキシに焦点をあてる。
昨日のBlogに唯石さんからトラックバックを頂いた。ありがとうございます。
面白いなと思ったのは、プロキシのキャッシュと同様に、一定時間WEB内容を蓄積して、ユーザからWEBサーバへの負荷を軽減すること。これはApacheでもできているので、作ろうと思えば出来そうだ。
さらに話はここで終わらない。ある時系列毎にそのキャッシュを保存しておく。すると、訂正された前の情報や削除された内容も見えるということだ。これは大変面白い。
WEBを丸ごと時系列に保存するということはサーバモデルで既に存在しているのだが、何よりもストレージにお金がかかる。これはP2Pによってそのようなコストを気にしないくてよいことになる。
ちなみにDHTを使ってP2Pストレージを作る話は論文ベースで既にある(例えばOceanstoreなど)ので、出来ない話ではない。また時間を使って、どの時点のプロキシにキャッシュされたページを溜めておくかについてはそんなに難しい話ではないだろう。
私はこの話をもっと発展させたい。すなわち、DHTに蓄積された(というかキャッシュ)WEBページを使って検索するサービスである。これはユーザが多ければ多いほど発展性のあるサービスである。
ユーザが参照したデータということは、ユーザが見たくてみたデータである。というとそれ自体が価値が高いデータ、あるいは人気が有るデータということなる。つまり、キャッシュされたデータはロボットで収集された一般的なWEBサイトのデータよりも内容が濃い可能性が高い。そこから検索されたデータはやはり内容的に濃い物だろう。
それだけでなく、何人が参照したか、どの時間帯に参照したかなどのデータを併せて表示するととても面白いサービスになるだろう。これでもDHTを使ってできると思われる。
P2Pプロキシは単に匿名性を高めるだけでなく、面白いビジネスモデルが生まれるかもしれない。
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コメント
torだとp2pwebっぽい物が実装されてますね
投稿: 匿名希望 | 2005.03.06 09:24