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2004.12.26

[P2P]コンテンツ流通の偽装対策

既にご存知の方が多いとは思うが、ちょっと変わったWinnyコンテンツ流通対策ソリューションがリリースされている。
「Winnyを撃破」――ダミーファイル大量放流で著作権を守るサービス

一般に現在のP2Pコンテンツ流通ではコンテンツの偽装対策が充分されているとは言えない。これは特にコンテンツを従量課金制度にした場合、深刻である。

研究所にいた当時、そのような偽装の可能性があると思い、私も色々と考えていた。詳しい話はHPの「P2Pとコンテンツ流通、課金」を見て欲しい。
ここでは簡単に偽装対処法について考えてみよう。

一番の軸となるのは、どうやってコンテンツが本物かどうか見分けることである。一番簡単な実装は、コンテンツのハッシュ値を取る事だろう。つまり、どこかに本物のコンテンツのハッシュ値があり、自分の手持ちのハッシュ値と照らし合わせれば、それが本物かどうかがわかる。

そのハッシュ値をどこに格納するかが問題になる。一つはどこかのサーバに蓄積する事が考えられるだろう。ただしそのようなことをすると、サーバに負荷がかかりすぎる事になる。もちろん、DHTを使って本物かどうかのハッシュ値を各ノードに分散することもできるだろう。

一つの解決例として、コンテンツと一緒にハッシュ値やコンテンツのタイトルを格納したメタデータを一緒に流通させる事が考えられる。そのメタデータは電子署名がされてあり、改ざんをすることができないようにしてある。これによって、メタデータを偽装することも困難となる。

このときちょっとだけ懸念点がある。例えば、TV朝日が「ドラえもん」というコンテンツを作成し、P2Pネットワークで中通させたとする。ところが、コンテンツを認証するための鍵を既に認証局に登録されている、ある人物Aが同じ(コンテンツ名が同じで中身が全く違う)「ドラエもん」というコンテンツを作成し、流通させることができてしまう。

しかしながら、もしこのようなことがあれば、ペナルティとして認証局からその人物Aの電子署名鍵の失効をすることができるので、そのようなリスクをおかしてまでコンテンツを偽造する人は少ないと思われる。また、電子署名の鍵の持ち主を調べる事により、ある程度コンテンツが正当な作成者が作成したかどうかはわかるだろう。

コンテンツをカプセル化し、さらにそれを特定コンテンツ業者あるいはアプリケーション会社しか公開しないことによってコンテンツの正当性を保障することもできるだろう。しかし一般的に考えれば、オープンなメタデータ管理によってコンテンツ流通を制御することが個人的にはふさわしいと考えている。


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