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2004.11.03

[映画]スウィングガールズ

ようやく見てきました、スウィングガールズ。友人達の評判が高かったのでどんな感じかな?と思っていたのです。

さて、見に行ったのは立川のシネマ・ツー。映画館として有名なシネマシティの兄弟版です。
映画のノリはウォーターボーイズと同じようにコメディあり、そして本気の演奏ありという内容です。
コメディ部分は結構笑えますよ。特にドラムの人が土手でアイスクリームを食べるシーンが最高!(笑)

詳しくは映画をこれから見る人のために書きませんが、最初は全く楽器が吹けない女子高校生がふとしたきっかけでビッグバンドを練習することになります。最後は大会で演奏し、その演奏は見事で本当に初心者が演奏したとは思えない内容でした。特にメインメンバーのソロはかなりのものです。ストーリーでは吹奏楽部との絡みもあるんですね、意外でした。

少し音楽的な補足。映画を見た人も興味が沸くかな?

1)トランペットの人が橋の下で高い音の練習するシーンがありますが、一般に金管は高音に行くほど音を出すのが難しいのです。練習シーンでも本番シーンでもあった一番高い音は基準音(チューニングをする音)の一オクターブ上の音(シの♭、B)で、本番のソロで上手く演奏できたと感心したものです。

2)サックスではアルト、テナー、バリトンサックスの三種類が出ていたようです。ちなみに見分け方ですが、アルトは口の部分(マウスピース)から指を押さえる部分の上部までがまっすぐ、テナーはちょっと曲がっていて、バリトンは折りたたむようになっています。なお、アルト > テナー > バリトン の順番で音が高くなります。
これがわかりやすいかな?
http://www.yamano-music.co.jp/hardware/kingdom/sax/

3)トロンボーンはスライドを動かす事によって音の高低を決めます。そのため、通常の金管楽器(トランペット、ホルンなど)ようにピストン、ロータリーを使わないのでグリッサンド(音を滑らす事)が簡単にできます。ソロ部分もグリッサンドを効かせた部分があったように思えました。あと、トロンボーンは早い動きが苦手だったので、あのソロの演奏は上手だと思いました。

4)Jazzのリズムは基本的に裏打ち。これは映画も言っていた事なのですが、普通のクラシックは拍の頭にアクセント(音が強い部分)があるので、その逆をやる必要があるのです。そのため、小さい時からクラシックに慣れている人(例えばピアノのレッスンに通っているなど)がJazzを初めて演奏するのは、非常にやりにくいのです。演奏が上手い先生でもJazzは苦手、と言う人は結構います。私も得意な方ではありませんでした。

私は中学でユーフォニウム、高校でホルンを吹いていたので映画を見て学生時代を懐かしく思いました。これで吹奏楽部や管楽器をやりたくなった人がいるのではないでしょうか?私もひさしぶりに楽器を吹きたくなりました。(もう吹けるほどの腕はないと思いますが。)その分バイオリンでも練習するか。。。

そういえば、今日はテレビで吹奏楽部の全国大会の特集がありました。これで吹奏楽部への偏見が取れると良いですね。吹奏楽部のコンサートは近くのホールなどで多く開催していますし、そんなに入場料も高くないので興味があったら是非行ってみるのが良いでしょう。思ったより迫力ありますよ。


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コメント

>むじさま

小学校でトロンボーンというのは、体格がよかったんでしょうね。先生が腕が長い子にやらせることが多いですから。届かないとヒモをつけて7番を吹いたりする場合もありますしね(笑)。

たしかに5,6,7番あたりを吹く時は音程が難しいらしいですね。それにベルが耳の横に来るので吹き始めは他の音まで気持ちと耳がいかず、アンサンブルが難しいと聞いています。

>Tomoさま

私も年寄りになってコンガなぞをはじめてCD出すようになりましたから、人間どこでどう変わるか分かりません。今は、「こんな楽しいことをなんで昔から知らなかったのかなあ」と、ちょっと悔やんでいます(笑)。

投稿: サンタパパ | 2004.11.05 20:04

サンタパパさん、むじさん、コメントありがとうございます。

Santa PaPa Wrote:
>楽器はやりたくなった時がやる時ですよ。
そうですよね。私がバイオリンを弾き始めきっかけは、院生の時にTAをやっていたときに、バイオリンとチェロをやっている後輩がいたからなんですよ。やっぱり楽器をやるには勢いが必要ですね。

Muji Wrote:
>ポジションをしっかり感覚で覚えないと正しい音が出な
>いのでその点映画のTbパートの人はよく頑張っていると
>思いました。
そうですよね。ビッグバンドって結構早いフレーズがTbに出てきそうなので、大変だと思います。私はユーフォだったのでTbの演奏の様子が見えるのでTbの演奏が早いところは大変そうでした。たしか、コパカバーナだっけな?Tbが活躍するJazzっぽい曲がありました。


投稿: Tomo | 2004.11.05 19:13

はじめまして。私も先週ぐらいにSG観ることが出来ました。

トランペットの練習で、ネズミがでてきて音が出るところは
高い音を出すために強くて速い息が出るようにびっくりさせたんじゃないかと思ったんですけど・・・違うかも^^;

Tbはスライドさばき(?)もそうですが、バルブ式のTrp等と
違ってポジションをしっかり感覚で覚えないと正しい音が出ないので
その点映画のTbパートの人はよく頑張っていると思いました。
ちなみに私は小学2年間と高校3年間Tbパートをやっていました。

SG今月いっぱいやっているようなのでまた観に行こうかと思っています

投稿: むじ | 2004.11.05 06:30

楽器にはまるきっかけというのは人によっていといととあるのですが、こういうのは本当にひとつにきっかけになるでしょうね。ちょっと違う話ですが、サンダーバードを見て土木の道に進んだ人を少なくとも2人は知っています。
楽器はやりたくなった時がやる時ですよ。

投稿: サンタパパ | 2004.11.04 01:50

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