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2004年11月の24件の投稿

2004.11.30

[P2P勉強会]第2回P2P勉強会プレ飲み会参加者募集のお知らせ

大変お待たせ致しました。第2回P2P勉強会のプレ飲み会の日時が決まりましたのでご連絡致します。

◇日時:2005年1月23日(日) 18:00~20:00(予定)
◇場所:新宿を予定
◇予算:4000円程度
◇募集締め切り2005年1月8日(土)

※なお、本飲み会では第1回P2P勉強会及び第2回P2P勉強会の講師陣も招待する予定です。
P2P有識者とディスカッショできる貴重な機会ですので奮ってご参加下さい。P2Pに興味がある方であれば誰でも参加可能となっています。

なお、連絡先ですがMixiに参加されている方は下記URLから参加表明をして下さい。
http://mixi.jp/view_event.pl?id=278862

また、それ以外の方は
件名に「プレ飲み会参加」と書いて頂き、tnishita@yahoo.co.jpまでメールを下さい。
なお、その際には
・氏名(ふりがな)
・所属
・連絡先メールアドレス

を必ず明記して下さい。
※プレ飲み会参加者の方にはMLに参加して頂きます。


皆様の参加を心よりお待ちしております。

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2004.11.28

[P2P]P2Pへの匿名性についてのエピソード

今日は匿名性について書いておきたい。といっても技術面だけでなく、私がそのように考えたエピソード等を交えて書いているのでエッセイ風になると思う。こういうのもたまには良いのかなって。

そもそも匿名性について関心をもったのは研究所でFreenetについて文献を読んだ時であった。Freenetの概念自体は非常に面白かったのだがソフトの使用法のページを見ても難しくて、これはユーザには受け入れられないなって思った。実際そうだったしその考えは正しかったのだが、まさか日本でFreenetの概念を取り入れたWinnyが出るとはその当時は考えられなかった。

ところで私のHPを見た人はわかると思うが、匿名通信に関するトピックを書いている。これは次のような経緯がある。
当初、P2Pの研究をしていた私は課金や認証について力を入れていた。というのはビジネスを考える時には匿名性よりも認証系に比重を置いた方が自然であるからである。ある時私の上司から匿名性についても考えなさい、というアドバイスを受けた。ビジネスを考えるのに匿名性を考えるなんて今更、、と思ったのだが実はそれには将来を見越した視点があった。

これから先はIPv6の時代になる。その時にはエンド・トゥ・エンドの通信が実現されるだろう。ということはP2Pの通信が盛んになり、且つ相手のIPアドレスの情報が丸見えになってしまう。これをユーザ利便性を損なわずに個人情報を隠蔽する事ができないものだろうか、、彼の主張はそんなところだった。

そんな経緯で研究を続け、DC-netとMix-netという匿名通信路を使ったトピックをHPに載せた。といってもこれは明らかにファイル交換には向いていない。その理由について少し触れたい。

1)DC-netの記事について
通常、DC-netはメッシュ型に通信をしているのだが、Tree状にすることで通信回数を大幅に減らしている。。が、あるノードAが匿名のノードZと通信する時のデータ量をXとすると、他のノードもX程度の情報をAに返す必要がある。
ということは、この方法では自然と小さいデータを送るのに適しているのがわかるだろう。なお、このDC-netを使うと簡易な電子投票を行う事ができるが、不正を見つけるのは困難だ。

2)Mix-netの記事について
電子投票でも良く使われているMix-netであるが、最大の欠点はあるノードXがあるノードZにひたすらデータを流すようなケースでは、その経路を隠蔽する事が困難であることである。またはその逆でネットワーク内のデータの流入が少ないこれを隠蔽すうのは難しい。そもそもMix-netはほほ同じサイズのデータを大量にあつめ、それをごちゃ混ぜにすることによって、情報を隠蔽する事が目的である。ということでMix-netはインスタントメッセージのような大量に派生し、かつそのデータ量は小さいものに向いているだろう。

エピソードとしては丁度Winnyの作者に家宅捜査が入った時期と重なり、この記事を載せた前後のアクセス数は凄まじいものがあったということだけ書いておく。他のページも見てほしかったなぁ。(笑)

さて分散ハッシュでも匿名性について少し触れている。
私が考えたのは簡易なDHTを使った匿名プロキシである。これは研究所時代に匿名性を研究して既に知っていたCrowdsを元に作ったのでアイデアを浮かんで実際のシステムへの実現に対する案を考えるまで数分ぐらいしかかからなかった。分散プロキシの場合には、WEBサーバへの負荷分散が問題になるが、Cookieを使った負荷分散であれば問題ないだろう。
ただし、Cookieが経路途中ですりかえられる、盗聴される危険性があるというのがやや心配であるが。
この辺はもっと改良すれば面白いシステムができるだろう。

そもそものきっかけは筑波大の人が匿名通信Aerieというのを考案したらしいが、ホームページに全く情報のってないじゃん!じゃあ私が作ってみるかというものである。
ちなみにAerieの概要はこちら。

このAerieの作者ついては「Winnyの作者が逮捕されたことなどから,研究成果の公開を思いとどまった」とのことだが、個人的には???と言う感想だ。ようするにP2Pと匿名性については違う議論だし、それをP2Pのカンファレンスで発表するのは如何のものだろうか?それは「匿名性」についての本質的議論であってP2Pとは全く関係ない。そういう発表をするのであればセキュリティ関連のカンファレンスでやらないと一般の人は混乱するのではないか?色々なWEBニュースにも記事が書かれているだけに厄介なものである。。。

ちなみに分散ハッシュの話に戻るが、こちらも匿名性については少しずつ研究されているようだ。一番有名なのはAchordと呼ばれる物。私も詳しくは読んでないのであとでレビューできればと思う。なお、Ringochの中の人は分散ハッシュのCANの仕組み(一種のプロキシ的に)を応用して秘密通信路を考えているようだ。新月の技術も注目して欲しい。
Achordの論文

色々なWEBを見ると、Winnyの作者の逮捕後は急速にP2Pへの匿名性への取り組みが衰退しているように感じられる。とは言え、匿名性を保ちながらもある条件を満たす時にはその匿名性が排除されるようなモデルについては色々と検討されているようだ。今後の匿名性の議論は、どこまで匿名性を担保するか?いざと言った時に発信元を明らかにする事ができるのか?と言う2点が重要になっていくのだろう。これはP2Pに限らず匿名性を議論する時には同じことである。

また機会があった今回のようなエピソード風の記事を書いてみたい。


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2004.11.27

[P2P]Network MagazineのWinny特集を読んで

既にご存知の方も多いとは思いますが、アスキーのNetwork Magazine11月号にWinnyの特集が組まれています。
特に目新しいことは書いてないのですが、一度Winnyの技術的側面を整理するためにも読んでみる方が良いと思います。

Winnyには様々な特徴があります。私がその特徴を2つ言うとすれば

1)プロキシを使った匿名性及び効率的なコンテンツ配信
2)クラスタによるコンテンツ検索ヒット率増加の対策

ということになるでしょう。

1)については実はWinnyより前のFreenetで既にその概念が実現しています。ただし、Freenetは高度な匿名性確保のために非常に面倒な作業をユーザに強いるため、匿名性を一部犠牲にしてもユーザ利便性を向上させたWinnyが日本国内に急速に広まったことは、ソフトウェアとは高度な匿名技術などのテクニカル面ありきでなく利便性の追求であることをまざまざと示した結果かもしれません。Winny以後の匿名性技術の考察については新月のページやRingochなどを見ると良いでしょう。
新月の情報については第1回P2P勉強会のページからプレゼンを見ることができます。
P2P勉強会発表原稿倉庫

2)のクラスタについては斬新な技術として評価できます。当時非常に問題になっていたPure-P2P例えばGnutellaのようなネットワーク維持によるトラフィック増加を抑えることができるからです。

とは言え、DHT(分散ハッシュテーブル)を使う事によってネットワーク全体を高速に検索するということは現在可能となっています。そのためもはやクラスタの概念は不要かもしれません。ただし、クラスタの概念自体は非常に面白いので、クラスタ技術を使ってDHTを補完するようななにか面白いアプリケーションができるかもしれませんね。もし、47氏がDHTを知っていたら(既に知っている可能性の方が高いと思いますが)どのようなアプリケーションを作っていたのでしょうか?

分散ハッシュの事が技術系とは言え一般向け雑誌に紹介されたのは初めてかもしれません。この面でも今回の特集を評価しています。分散ハッシュは特集を組んでもおかしくないぐらい興味深いことですし、出版社から協力要請があれば、こちらも色々とサポートしたいと思います。

emuleなど欧米のファイル交換システムでは既に分散ハッシュの導入がされています。Winny特集にDHTの記事が書かれたことはP2Pにおける一つの時代にくぎりがついた証拠なのかもしれません。

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[P2P勉強会]プレ飲み会の候補日について

第2回P2P勉強会のプレ飲み会ですが、以下の日時で調整しています。

◇日時:2005年 1月15[土],16[日],22[土],23[日]
18:00 or 19:00スタート予定
◇場所:新宿か池袋を検討中。

コメントがありましたら是非。

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2004.11.22

[P2P]ファイアウォールを通過するファイル交換ソフト&SIPソフト

既にご存知かもしれないが、下記の記事をご覧下さい。
ファイアウォールを通過するP2Pファイル交換ソフト「LimeWire 4.2」

Skypeに続いてとうとうファイル交換ソフトもファイアウォール(以下FWと略)越えができるようになったのかと思う。もちろんSkypeが出た時点でそうなるとはだいたい予想できたのだが。

既にBlogにも何回が書いてあるが、NAT越えのテクニックとしては
1)グローバルアドレスを持っているノードを介して通信する
2)UDP Hole punching を使う
の2の手段がありうる。Skypeについてはパケット解析を見る限りUDP Hole punchingが怪しい。(とは言え、Symmetric NATはUDP Hole punchingは苦手なので、独自の改造をしているのか、そういうときに限って[1]のグローバルアドレスのノードを介することはありえる。パケット解析して問題なのはSkypeの通信が暗号化されていることである。)

LimeWireはどのようにしてFW越えを行っているのだろうか?ベースがGnutellaなので解析しやすいのではないだろうか。どなたかレビューしませんか?

と、ここまで書いて次の記事を見てびっくりした。
NAT越しにIP電話できるSIPソフト、フラクタリストが開発
第1回P2P勉強会でNAT越えの講演をして頂いたフラクタリストさんがやってくれます。おそらくUDP Hole punchingを独自に改造したもので通信しているのでは、と思われます。というのは記事の下記の部分からそう想像できるため。
>そこで、SIP UA SDKは「セッション管理サーバー」でハンドシェイク
>を行った後、端末間で直接ピア・ツー・ピア通信する仕組みを採用した。

私もこれからDHT-VoIPでNAT越えの話をするつもりだったので大変興味があります。フラクタリストさんとディスカッションしたいものです。ってムリかな。

今後もフラクタリストさんの技術力に期待しましょう。

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2004.11.21

[P2P]第2回P2P勉強会プレ飲み会のご案内

第1回P2P勉強会でもやったのですが、第2回P2P勉強会でも事前の飲み会(というか雑談会?)みたいのがあってもいいかな、と思ったので今回も企画しようと思っています。

◇日時:12月末~1月中旬の金、土、日のいずれか
◇場所:東京都内、多分新宿かな。

鍋なんかつつきながら、色々とP2Pの話題(といっても第1回のように全然違う話題になる可能性も高いのですが[笑])を喋れればいいかなと思います。難しいディスカッションというよりは、仲間を作るための懇親会に近い場でしょう。第2回P2P勉強会で講師をお願いする人にもなるべく参加して頂くようにはします。後は第1回P2P勉強会での講師陣も声を掛けてみようかな。
詳しい情報はここで書きます。
幹事さん大募集中です。(結局幹事は私?)

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[P2P]DHT-VoIPその2 プレゼンス情報について 

先日はDHT-VoIPにおけるSIPでの利用者情報登録について書いた。今回は利用者のプレゼンス情報について書いてみようと思う。

プレゼンス情報というのは、ユーザの状況、例えば現在電話中とか離席中とかどこに現在連絡したら良いかなどを表わします。YahooなどのIMを使っている人はご存知のはずです。今回はこのプレゼンス情報にスポットを当ててみましょう。

SIPを使ってプレゼンス情報を使うにはSIMPLE(SIP for Instant Messanging and Presence Leveraging Extensions)というものを使います。シーケンスの詳細はIDGの「SIP教科書」を見て欲しいのですが、ユーザAがユーザBのプレゼンスサーバに対して、まずユーザBのプレゼンス情報を取得するため、Subscribeメッセージを出します。この返答としてプレゼンスサーバはユーザAにNotifyメッセージを使ってユーザBのプレゼンス情報を通知します。
更に、プレゼンスサーバはユーザBのプレゼンス情報が変化した時もNotifyメッセージを使ってユーザAに通知します。

これをDHTに実装しましょう。ユーザnameの情報はNode_ID=hash(name)となるロケーションサーバNode_Locに渡されますから、自然に考えるとプレゼンスサーバ=Node_Locにすれば良いことがわかりますね。
また、プレゼンス情報の登録に対してはユーザ⇔登録サーバ⇔ロケーションサーバ(プレゼンスサーバ)あるいは、
ユーザ⇔ロケーションサーバ(プレゼンスサーバ+登録サーバ)ということになると思います。これは実装者の登録サーバのポリシーにも因ります

SIPとDHTは親和性が良いことが理解して頂けると思います。

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工場見学

もうそろそろクリスマスシーズンですね。色々なところでライトアップしています。
最近メールをチェックしていたら面白い工場見学、それもクリスマス企画を絡めたものがありました。
アサヒビール工場見学 クリスマスフェア

工場見学時にビールだけでなく、クリスマスということでワインやスパークリングワインも試飲できるようです。更にくじ引きもアリ!
ちょっと遠いけども行ってみようかな。。

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2004.11.20

[小説]「マリア様がみてる」と読書の秋

秋といえば、読書の秋。もちろんグルメの秋でもあって今日は駅前の定食屋で極上の牡蠣フライを食べた。
芸術の秋といえば、今日もバイオリンの練習をしているので、これもごく自然のことだ。つまり読書以外は「秋」でなくてもやっている事だ。

読書と言えば仕事柄といってはなんだけども、基本的にPC系や数理系の本を読むばかりだ。そうそう、クラシック音楽や美術の歴史の本も買い込んでしまうんで、典型的な理科系+芸術系ということだろう。昔小説に色々とチャレンジしていたのだが、どうも相性が悪く、感動したとか涙が出てきたということがあまりなかった。今まで読んだ小説で何が好きかといえば、吉川英治の三国志なんかが連想されるが、それほど多いわけではない。

ところが、そういう小説にはあまり縁がない私が今週だけで小説をなんと4冊も読破している。それも同じシリーズ物。読んでいるのはタイトルにもあるように今野 緒雪作の「マリア様がみてる」。

最初に読み出したのはコミックだった。1、2巻が出ていて次に漫画化する「いばらの森」を待ちきれなくて、小説を買ったということである。たった今「ウォレンティーヌスの贈り物(後編)」が読み終わったところだ。

「マリア様がみてる」は少女小説のカテゴリーに入ると思うのだが、(実際本屋の棚にはそういうところに陳列されている)大人でも充分に楽しめる小説だ。何よりも小説に飽きっぽい私が読めるだけあって、ストーリーは意外性があったり、様々な心理情景が描かれたりと読んでいて非常に楽しい。男性は購入するのにちょっと勇気がいるかもしれないが、(表紙を見ればわかります)ネタだと思って実際読んでみて頂ければその面白さがわかります。

ちなみに一番私が面白いと思った作品は「ウォレンティーヌスの贈り物(前編)」に収録されている「黄薔薇交錯」。コンパクトな作品なのだが、ヴァレンタインデーでの3姉妹の思惑が時系列に並んでいて、その探りあいが面白い。

「マリア様がみてる」シリーズは15冊以上出ているので、当分私の読書の秋は続きそうである。

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2004.11.19

[P2P]P2P勉強会の講師について

第2回P2P勉強会ですが、アリエルネットワークの徳力様が講演についてご快諾を頂きました。
テーマについてはP2P勉強会の総括的な意味を込めてP2Pの方向性や将来性などについてになると思います。

また、P2Pの世界で多くの講演を精力的に行っている有名な方と調整しています。お楽しみに。名前が出ればびっくりすることでしょう。

会場確保ですが、こちらは色々な方のご協力を頂いていますが、なかなかうまくいっていないのが現状です。もしも、会場を格安で提供して頂ける方や、そのような情報がありましたら、ご連絡をお願い致します。

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[P2P]DHT-VoIPとSIPその1

さて、第1回P2P勉強会において、DHTを使うとSkypeライクなVoIPシステムが可能である事を簡単に話した。
(このシステムを今後DHT-VoIPと呼ぶ事にしよう)
第2回勉強会では第1回では話せなかった内容や、その後思いついた事を付加して話すつもりである。

その付加する内容として第1に挙げられるのがDHTとSIPとの連携である。既にご存知の方も多いとは思うが、現在のVoIPで主流のセッション制御プロトコルはSIPであり、IMやm2m-xにも使われている。そう考えるとDHT-VoIP、いやDHTを使ったP2PシステムにSIPを取り入れるのは非常に自然である。

このシリーズではSIPを取り込んでDHT-VoIPを形成する上での考察した点などを書いていきたい。

ここでDHT-VoIPについて簡単に振り返ろう。
ノードにはNode_IDが振られている。また利用者はニックネームすなわちnameが付けられているとする。
基本的にはNode_ID=hash(name)なるノードに各利用の情報は登録されている。この登録されている情報とは利用者の名前、現在使われている利用者のIPアドレス等である。

まず、利用者がDHT-VoIPに参加する際、どうするべきか?それはNode_ID=hash(name)となるノードに自分の情報を登録しなければならない。

SIPでは登録シーケンスとしては登録サーバに情報を登録して、実際にはロケーションサーバに情報を蓄積するということになる。

DHTに置き換えると登録サーバはDHT-VoIPに既に参加して自分が知っているノードの内、これから自分と接続しようとしているノードNode_Reg、ロケーションサーバNode_LocはNode_ID=hash(name)とするノードである。

通信は
ユーザ⇔Node_Reg⇔Node_Loc となる。なお、情報を登録するときユーザはREGISTERリクエストを登録サーバに送ります。

ところで、DHTの場合ノードの離脱・参加が可能な点が普通のシステムと異なる。故にNode_Regがいつも存在するとは限らない。この場合、どうすればよいのだろうか?
いろいろと方法は考えられる。
1)Node_RegのNode_IDに一番近いNode_IDを有するノードを登録サーバとする
2)自分がDHTでルーティング情報をもらった場合、Node_Locへの最短ルートとなるネクストホップを登録サーバとする
3)Node_Loc自体を登録サーバとする。

1)はなんだか面倒そうだが、DHTの仕組みにより、Node_Regが離脱してもそのセッション情報が一番近いNode_IDに引き継がれる事を利用したものである。これで引き継がれたノードはユーザの登録ノードであることを既に知っている。
2)は1)より自然かもしれない。実装するなら2)の方がラクかもしれない。
3)は一番実装がラク。ルーティング自体はDHTをミドルウェアにして、アプリからは隠蔽化することが考えられる。

本日はSIPでの情報の登録をまとめてみた。重要なことは常にロケーションサーバがNode_ID=hash(name)であること。

SIPについてはIDGジャパンから出ている「SIP教科書」を見ると良いでしょう。

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2004.11.17

[P2P]P2Pゲームの可能性について

さて、先日お伝えしたように未踏ユースにおいてP2Pゲームを作成するプロジェクトがあるらしいことをこの場で書きました。一つはグリッドでゲームシステムを構築する名付けて「グリゲー」、もうひとつはP2P用にゲーム自体をカスタマイズしてP2Pゲームの実現を可能にするらしいもの。

P2Pでゲームをする事、特にMMORPGを実施するのは個人的にはかなり困難が予想されるだろうと思っていた。DHTでシステムを構築するにも例えばデータをLookupするにもノード数Nに対してLog(N)の時間がかかるし、何よりも各ノードから膨大なデータを取得するのが大変であり、特にノード間の同期を取るのが難しそうだからだ。

そういう意味でP2P用にゲームをカスタマイズする、という作戦は妙案だと思う。例えば私がもしこれをするとすれば、
1)ほとんどのゲーム処理についてはクライアントで行う
2)P2Pで行うところはユーザ間の同期(ユーザのプレイ情報、敵情報)のみ
3)遅延の影響を考慮してターン制ゲームにする
ということを考えるだろう。

とは言え、私が思っている困難さを見事に超えP2Pで大規模参加型ゲームをする試みは着々と進んでいる。
今回は次回P2P勉強会にも参加していただく予定のNAIST 飯村氏の論文、プレゼンを紹介したい。

なお、飯村氏のプレゼン資料については、ここに置かせて頂いた。
また、快く論文を紹介をさせて頂きました飯村氏に深く感謝を致します。

飯村氏のプレゼン資料を非常にざっくり解説をしよう。
飯村氏は大規模ゲーム(これを彼はMMOGと呼んでいるので、今後これで書かせて頂く)を実現するにあたり、DHTのPastryを用いている。この論文では彼はあるデータを管理する領域についてZoneという概念を導入している。
Zoneにおいてクライアントから選ばれたあるノードが「サーバ」として振舞う。もし、そのZoneのデータとやりとりをするのであれば、クライアントはそのZoneのサーバと通信する必要がある。またそのZone内のデータを変更できるのは、そのサーバ1つのみ。この処置によって、データの一貫性が守れるわけである。

では結論として、どのくらいのユーザでこのMMOGを実現できるのだろうか?論文のシミュレーション結果によると、適切にZoneを設定すれば、数100人~数10万人のユーザが利用可能だと思われます。これはZoneを上手く設定する必要があります。

飯村氏は既にこのDHTを搭載したミドルウェアを各種OSで開発済みで、多くのゲーム開発者に使って頂きたいと考えている。MMOGは一般に初期コストが非常に高いが、このようなP2Pアプローチであれば、安価にシステムを構築できる。興味がある方は飯村氏か私に連絡して頂ければ幸いである。


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2004.11.16

[Skype][VoIP][P2P]Skypeで音楽セッション!

MixiのSkypeコミュニティで面白い議題で盛り上がっている。
Skypeはコンファレンス機能があるのだが、(これは複数人が同時に話せる機能)これで果たして音楽セッションができるのか?という事だ。
一見簡単に出来そうだが、実は結構複雑な問題を含んでいる。ということで、今回の話をかいつまんで解説しようと思います。なお、MixiではTomoと書いている部分が私が発言した箇所です。

 

[Mixi]コンファレンスで音楽セッション?(せっきぃさんが問題提起)

 

さて、何が問題なのだろうか?一番の問題は「遅延」である。
というのは、ネットワークというのはルーターを介して接続している。このようなルーターは経路先を決めるために、多少の遅延が発生するのである。また、光ファイバーで地域間は接続されているとはいえ、光の速度が有限のため、遠距離になると光の速度の効果がモロに現われてくる。こう考えていくと、遠い人同士ほど遅延が多くなる事が予想される。

 

例えばよくヨーロッパと日本で衛星回線でテレビ中継するときがある。このとき微妙にズレ(質問の受け答えとか)があるのを見たことがあると思う。まさにあの現象は光の速度が有限であることを示している。

 

ではどのくらいネットワークで遅延が起きるのだろうか?
首都圏内だと10ms程度,地方都市間だと50ms~100msになる時がある。もちろん、これはプロバイダや時間帯によっても変化する。100msというと0.1秒だから音楽を行うには結構キビシそうだ。
スループットと遅延の関係

 

ちなみにVoIPで違和感があってもなんとか通話が成立するには250ms程度とのこと。海外⇔日本間での音楽セッションは工夫がなければ(例えば専用線とか)ムリだろう。

 

音楽セッションはVoIPよりも遅延の影響が厳しいらしい。
ネットで音楽セッションも楽じゃない(せっきぃさんの紹介記事)
この記事を見ると30ms~50ms程度の遅延が音楽セッションの限界のようだ。キビシー!!

 

ネットワークだけでなく、もちろん端末のスペックや使用状況も実際に音が聞こえるまでの遅延に影響があることも付け加えておこう。

 

ちなみにVoIPはある程度遅延が大きいところでもうまく会話しているように聞こえる。実はこれにはトリックがある。遅延があっても「人間には」遅延が余り発生してないように聞こえるようにソフトで調整しているのだ。しかし音楽セッションはそんな工夫はできない。

 

じゃあ、音楽セッションはSkypeでできないのか?と言われるとそうではなさそうだ。ネットワーク的に近い人同士(例えば同じプロバイダなど)であれば可能なのではないか?とは言え、実際にやった人がいないのでなんともいえない。

 

先ほど紹介したMixiのトピックでは実際にセッションをしたい人を募集している。是非興味がある人は実験に参加して欲しい。

 

なお、Skypeの仕組みについては、以下の本に解説があるので、技術が気になる人にはお勧めです。

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[クイズ]検索ワード(回答編)

この前出題した、11/9時点での当Blogでの検索ワードの1位はなにでしょうか?という問題でしたが、答えは「オイスター」でした。まあ、おまけでオイスターバーでも正解にしましょう。(実際、オイスターバーもかなりの高順位でした。)

オイスター、オイスターバーというのがなかなか他のページに取り上げてないのが原因でしょうか。あとは最近ブームですし、季節柄生牡蠣が食べたい頃というのもあるでしょう。

Blogへのコメントだけでなく、メール等で色々と回答を寄せていただきました。たくさんの回答ありがとうございます。
複数正解者がいましたので、その中の一部の方にプレゼントを差し上げたいと思います。(差し上げる方には後日ご連絡致します。)中身はナイショ♪です。

このような企画は1年に1回ぐらいはしますので、また楽しみにして下さいね♪

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2004.11.14

[クラシック]ビジュアルオルガンコンサート

金曜日に東京オペラシティで月に一回行われる無料のランチ・パイプオルガンオルガンコンサート「ビジュアルオルガンコンサート」に行ってきた。職場がオペラシティの近くになってから何度か足を運んでいるが、聴衆が回を重ねるごとに多くなってきた事とマナーが良くなってきたということで1クラシックファンにとっては本当に喜ばしい事だ。
このオルガンコンサートはマリー=クレール=アランなどの大御所も出ていてとても無料だとは思えないクウォリティーである。時間が合えば是非聴いて(見て)欲しい。

先ほど「見て」欲しいと書いたには訳がある。
実はこのオルガンコンサートは他のホールで行われる無料のオルガンコンサートとは少し方向性が違う。というのは、普段見る事ができないオルガンの鍵盤、ペダルをカメラで撮影し、それをホール全面のスクリーンにプロジェクターで投射するのだ。これによってオルガン奏者が実際どのような手や足の動きをするのかしっかり見る事ができる。

さて、ビジュアルコンサートでペダルや鍵盤、ストップ(音色を変えるボタンのようなもの)の切り替えなど見る事ができて、本当に面白いのだが、「ビジュアル」を全面に出したこの企画にぴったりな演奏があまりなかった。
しかし、今回のオルガニスト、長井浩美さんはやってくれました。

その曲名はボッシ作曲「交響的練習曲」。速いパッセージが手鍵盤からペダルまで縦横無尽に走り、特にペダルの速い動きはスクリーンで見ると本当に演奏凄さ&大変さがわかります。長井さんも、「ビジュアルコンサートのためにこの曲を選んだ」というぐらいなもので、実に素晴らしい選曲&演奏でした。

せっかくのビジュアルコンサートですから、一曲ぐらい目にも楽しい曲があると面白いですよね。

ヴィジュアル・オルガンコンサート

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2004.11.13

[P2P]第2回P2P勉強会の進捗状況

第2回P2P勉強会の進捗状況ですが、日程については次のようなところを検討しています。
【候補日】
2005年 2/11(金・祝)、2/12(土)、2/19(土)、2/20(日),2/26(土)、2/27(日)のいずれか
(講師陣+場所の調整具合によって日程は変化します。)
⇒50人以上収容できる場所を提供して頂ける方(団体、個人を問いません)、ご連絡をお願い致します。
また勉強会をお手伝いして頂ける方も募集します。お手伝いして頂ける方は勉強会に優先的に参加できるように配慮致します。

現在調整中の講師陣とそのテーマ

・P2Pの最新動向について[講師を引き受けてくれる方募集中です。]
・P2PにおけるVoIPの可能性(仮)(Tomo)[確定]
・P2Pにおける大規模人数参加ゲームの可能性について(仮)(奈良先端科学技術大学院大学 飯村 卓司 氏)[ほぼ確定]
⇒飯村様の論文等は近日中に紹介します。飯村様ご協力ありがとうございます。
・Gridに関する講演[講演可能か、ある方と調整中]
・アドホックネットワークに関する講演[講演可能か、ある方と調整中]
・著作権,P2Pアプリケーション開発に伴う法的問題に対するトピック[講演可能か、ある方と調整中]

※講演時間,質問時間を延ばす+参加者の自己紹介(orプレゼン)ということで前回よりも勉強会時間を長くするかも。。

P2Pに関する講演を行っても構わない、という方あるいは講演者を推薦できる方は是非ご連絡をお願いします。
全ての連絡先は tnishita@yahoo.co.jp です。

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2004.11.09

[クイズ]検索ワード(プレゼント付き)

このBlogはNinjaによってアクセス分析をしているのだが、ここ最近面白い傾向が出ている。

Blogを初めてずっとP2Pが検索ワード1位だったのだが、先月は「Mixi」だった。これはMixiに入りたい方は招待しますという記事をかいたからだと考えられる。(現在はその記事を消去しているので、Mixiというワードで来ている人は少ない。)

では、今日の1位の検索ワードは何でしょう?回答をコメント欄に書いてください。最近、この検索ワードで来る人が本当に多い。
見事当たった人はどうしようかな?知り合いだったら私がセレクトした小物をプレゼントしたいと思います。
(知り合いでなくてもP2P勉強会などで今後お会いする事があれば何かプレゼントします。)複数回答者がいましたら、抽選ということで。

※ちなみに1位の検索ワードは2位の「Winny」に比べ2倍のヒット数でした。3位は「P2P」です。1位は「分散ハッシュ」や「NAT」ではありません。

今週中には答えを出しますので、それまでにコメント欄に回答をお願いします♪

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2004.11.07

[P2P]Mixi-P2Pオフ会お疲れ様でした。

今日、東大駒場キャンパスでのMixi-P2Pオフ会に参加してきました。
基調講演でDHT+UDP Hole punching+新しいDDoS攻撃の可能性について講演したのですが、DHTに興味を持たれた方が多いようです。セキュリティの質問があまりなかったのが私としては意外でした。(トラフィック型DDoS攻撃ってまだ誰も発表してないと思うので刺激的かなって思ったのですが。)

横田氏をはじめ、幹事の方お疲れ様でした♪第2回Mixi-P2Pオフ会も是非やりましょう♪

2次会はP2P勉強会と違った盛り上がりをしていました。別のテーブルでは著作権に事を熱く語っていたようですが。私はウーロン茶を飲んでいて、なぜか酔ってしまいました。(笑)

さて、第2回目のP2P勉強会ですが、オフ会である方に講演をお願いしたところ、快諾して頂きました。とりあえず、次の2つの講演はできそうです。

・DHT+VoIP+SIPでSkypeを超えられるか?[仮](Tomo)
・P2PでMMOGを実現しよう![仮](NAISTの方と調整中)
※MMOGとはラグナロクのようなMMORPGを含む全ての大規模参加型ゲームの事です。

今後は、著作権に強い方、DHTに詳しい方、P2P全般に詳しい方に講演を依頼する予定です。
P2Pの講演をしてみたい、興味がある方は是非ご連絡を。

それでは第2回P2P勉強会でお会いしましょう!

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2004.11.06

[家電]デジタルカメラはなくなるか?

9月にイタリア旅行に行った事は既に書いたが、そこでちょっと面白い出来事に遭遇した。

私の参加したパッケージ旅行は参加者が15名がぐらいであったが、そこで20代で一人で参加している男性の人がいた。かれは海外旅行にも関わらず、カメラを持ってきてなかった。彼はこう言った。
「大丈夫、ケータイで全部撮ろうと思っているんだ。今のケータイって結構高画質だし。」

結局彼はほぼ全行程においてケータイで写真を撮っていた。ただ、最終日はさすがにケータイのバッテリーがなくなったため、使い捨てカメラで撮影したのだが。

今でもデジタルカメラの売り上げは堅調だ。「新三種の神器」とも言われているらしい。しかし、ケータイでのカメラの品質は目を見張るものがある。いずれデジタルカメラの市場を駆逐するのではないのか?そう懸念している。

では、今のケータイのデジタルカメラの機能を紹介しよう。もちろんケータイ一機種が全ての機能を網羅している訳ではない。

1)電子メディアへの記録、メール機能
これはもうケータイのスタンダートになりつつあるだろう。ケータイ用のICカード(メモリースティックDUO、misiSDカードなど)が発売されていて、これも電子メディア普及のための戦略にケータイが巻き込まれている証拠だろう。すぐにメールで相手に送れることになるともうケータイの独壇場だ。

2)フラッシュ
これも多くの機種に搭載されてきた。屋内での撮影の頻度が増えてきたということを考えると当然のことだろう。より明るい高性能なフラッシュが今後登場すると考えられる。

3)光学ズーム
デジタルズームは以前からはあったが、ついに2004年夏からボーダフォンがアナログズーム機器を投入してきた。今後の高性能競争を考えるとこれも普及するだろうと思われる。

4)動画
FOMAが先導してきた動画機能。AUの機器にも普及してきた。気軽に動画が取れるということで、この分野ではデジカメよりも先を走っていると言えるかもしれない。

5)撮影枚数
これは電子メディア媒体の記憶容量に依存するが、電子メディアの記憶容量については急速に拡大しているので、これもいずれ今のデジカメとほぼ同様のレベルになるだろう。

6)高画素
これは電子メディア媒体の記憶容量増加による影響も大きいだろう。1世代前のデジタルカメラと遜色ないレベルになってきた。

7)オートフォーカス
2003年11月にリリースされたムーバP505iSが世界初。これも必須の機能となるだろう。

ケータイつきデジカメについては面白い報告がある。なんと70%の人がカメラ付きケータイを使っているのだ。こう考えると、ケータイ各社にとってカメラの高機能・高性能化は他社との差別化戦略となる重要なキーワードであることがわかる。また、ユーザの一週間当たりのカメラ付きケータイでの撮影は6枚程度。これは明らかに通常デジカメを使う場合よりも多いだろう。こういう点(使い勝手、持ち運びやすさ)で既にデジカメを駆逐しつつあるのかもしれない。

詳細レポートは以下を見て下さい。
「携帯電話の利用実態調査」の報告書について

デジタルカメラは今のアナログカメラのように、マニアかプロユースという時代が来るかもしれない。

※近日中に電話とSkypeは共存できるか、ということについて書いていきたいと思います。

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2004.11.05

[コミック]「マリア様がみてる」って。

最近少女コミックを買ったりする。そもそものきっかけはクラシック音楽の舞台にした「のだめカンタービレ」が面白いために興味が出てきたからだ。最近では大手新聞でも紹介が出るくらい「のだめカンタービレ」はメジャーになったようだ。このコミックについてのネタはまた後日書く事にしよう。

さて、今読んでいるのは「マリア様がみてる」。そもそもこちらに興味を持ったのは以前から様々なサイトで「マリア様がみてる」という言葉が踊っていたからだ。もとは小説なのだが、コミックも出たので早速買ってみた。

ストーリーはミッション系の名門私立リリアン女学園という女子高校が舞台。この高校にはスールと言う制度があって、上級生がある下級生を「妹」として指導するユニークな事が行われている。(これって実際日本で行われているところあるのだろうか?)

小説がコミックになっただけあって、さすがにストーリーは面白く、途中で飽きる事がない。もっともこんなストーリーは現実離れしているのでは?と思うことはしばしばあるのだが、その辺が逆に面白いかも。女子高校に入学を経験した人はこのコミックをどう思っているのかなぁ。こんな思惑が錯綜するということなんてあるのか、なんて思ってしまいます。ここでネタは言えないので興味があれば是非本屋に行ってください。

コミックを読んだ私は今度小説を読みたいと思いました。早速コバルト文庫のプレミアムブックを買ってしまいました。

少年コミックや青年コミックに飽きたら、こういう少女コミックもいいです。結構新鮮な感じだと思いますよ。
それでは、ごきげんよう。

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2004.11.04

[グルメ]吉祥寺は紅茶の街。

昔の職場が吉祥寺の近くなので、吉祥寺にはよく遊びに行っていた。今も中央線沿線に住んでいるので、月に1回は吉祥寺に行っている。

ところで、私はお茶派である。コーヒーは飲むが、だいたい会議の打ち合わせ前にブラックを飲むぐらいだ。
お茶は紅茶、緑茶、中国茶どれも飲むが、特に職場では紅茶を良く飲む。前の研究所ではティーサーバを持ってきて飲んでいたが、今は専らティーバックで飲んでいる。

吉祥寺はお茶が多くの場所で売られている魅力的な街だ。またそのお店では試飲ができたりと良心的な店が多い。ここで吉祥寺でお薦めの紅茶屋さん(喫茶店でなく紅茶の葉を売ってる方)を紹介しよう。

1)リーフル
吉祥寺にこれが目当てで遊びに行くと言う人がいるくらい有名なダージリン専門店。ダージリンの様々な畑の産地の物が陳列されていて、お店の人に頼むと試飲をさせてもらうことができる。高品質だが、その割には低価格なのもウリ。贈答用にもいいのではないでしょうか?住宅街にあってちょっとお店を探すのはわかりにくいかも。
http://www.leafull.co.jp/

2)ジークレフ
ロフト前の細い路地にあるお店。こちらも試飲が可能。リーフルと違ってウバやアッサムなど様々な産地のお茶を取り寄せている。リーフルよりも価格帯は安い。
http://www.hanayome.co.jp/plan/tab_hikide/ji-kure/ji_index.html

3)カレルチャペック
女性受けするようなかわいいパッケージで有名なお店。ここではスタンダートなお茶以外にハーブティやフレーバーティがチョイスできるのが嬉しい。試飲はお店が用意した一種類のみ。(日によって種類は変更)
特にお薦めなのが「Shell」というハーブティ。レモングラスとミントが効いていて、すっきりしたいときには非常に良いです。最近はShellばっかり飲んでいます。
http://www.karelcapek.co.jp/


オマケに紅茶に欠かせない食器のお店も載せておきます。
4)Ex Factory
輸入食器専門店。年に何回かバーゲンセールがあるのがGoodです。ウェッジウッドやヘレンドなど多くのブランドを取り寄せています。
http://www.rakuten.ne.jp/gold/ex-factory/shoplist.htm

では皆様も吉祥寺で紅茶ライフを楽しんで下さい♪

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2004.11.03

[映画]スウィングガールズ

ようやく見てきました、スウィングガールズ。友人達の評判が高かったのでどんな感じかな?と思っていたのです。

さて、見に行ったのは立川のシネマ・ツー。映画館として有名なシネマシティの兄弟版です。
映画のノリはウォーターボーイズと同じようにコメディあり、そして本気の演奏ありという内容です。
コメディ部分は結構笑えますよ。特にドラムの人が土手でアイスクリームを食べるシーンが最高!(笑)

詳しくは映画をこれから見る人のために書きませんが、最初は全く楽器が吹けない女子高校生がふとしたきっかけでビッグバンドを練習することになります。最後は大会で演奏し、その演奏は見事で本当に初心者が演奏したとは思えない内容でした。特にメインメンバーのソロはかなりのものです。ストーリーでは吹奏楽部との絡みもあるんですね、意外でした。

少し音楽的な補足。映画を見た人も興味が沸くかな?

1)トランペットの人が橋の下で高い音の練習するシーンがありますが、一般に金管は高音に行くほど音を出すのが難しいのです。練習シーンでも本番シーンでもあった一番高い音は基準音(チューニングをする音)の一オクターブ上の音(シの♭、B)で、本番のソロで上手く演奏できたと感心したものです。

2)サックスではアルト、テナー、バリトンサックスの三種類が出ていたようです。ちなみに見分け方ですが、アルトは口の部分(マウスピース)から指を押さえる部分の上部までがまっすぐ、テナーはちょっと曲がっていて、バリトンは折りたたむようになっています。なお、アルト > テナー > バリトン の順番で音が高くなります。
これがわかりやすいかな?
http://www.yamano-music.co.jp/hardware/kingdom/sax/

3)トロンボーンはスライドを動かす事によって音の高低を決めます。そのため、通常の金管楽器(トランペット、ホルンなど)ようにピストン、ロータリーを使わないのでグリッサンド(音を滑らす事)が簡単にできます。ソロ部分もグリッサンドを効かせた部分があったように思えました。あと、トロンボーンは早い動きが苦手だったので、あのソロの演奏は上手だと思いました。

4)Jazzのリズムは基本的に裏打ち。これは映画も言っていた事なのですが、普通のクラシックは拍の頭にアクセント(音が強い部分)があるので、その逆をやる必要があるのです。そのため、小さい時からクラシックに慣れている人(例えばピアノのレッスンに通っているなど)がJazzを初めて演奏するのは、非常にやりにくいのです。演奏が上手い先生でもJazzは苦手、と言う人は結構います。私も得意な方ではありませんでした。

私は中学でユーフォニウム、高校でホルンを吹いていたので映画を見て学生時代を懐かしく思いました。これで吹奏楽部や管楽器をやりたくなった人がいるのではないでしょうか?私もひさしぶりに楽器を吹きたくなりました。(もう吹けるほどの腕はないと思いますが。)その分バイオリンでも練習するか。。。

そういえば、今日はテレビで吹奏楽部の全国大会の特集がありました。これで吹奏楽部への偏見が取れると良いですね。吹奏楽部のコンサートは近くのホールなどで多く開催していますし、そんなに入場料も高くないので興味があったら是非行ってみるのが良いでしょう。思ったより迫力ありますよ。


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2004.11.02

[P2P]第2回P2P勉強会について

9月に行われたP2P勉強会が大好評のため、第2回P2P勉強会を企画したいと考えています。

ちなみに第1回P2P勉強会の模様は以下のとおりです。
P2P勉強会発表原稿倉庫
第1回P2P勉強会議事録

現在想定している事は次のとおりです。

◇日時:2005年2月~3月の土曜日あるいは日曜日
◇場所:東京都内
◇参加想定人数:講演者を含め50人程度

まずは講演者の方を募集します。P2Pに関するトピックであれば、なんでも構いません。
あるいは講演者の方を推薦または調整して頂ける方もご連絡をお願い致します。

また、第2回P2P勉強会を御手伝いして頂けるスタッフの方も併せて募集します。会場設営や参加者取り纏めなどの簡単な仕事です。会場を提供していただける方もご連絡をお願い致します。

いずれの連絡先も tnishita@yahoo.co.jp です。
よろしくお願い致します。

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