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2004年9月の12件の投稿

2004.09.29

[P2P]VoIPとセキュリティ

NETWORK MAGAZINEの今月号(2004年11月号)に興味深い記事が載っている。128Pから「ここが危ないIP電話」と題して特集を組んでいる。P2PやSkype、VoIPに興味がある方は要チェックな記事だ。

VoIPでもっとも気になるセキュリティ事項といえば、おそらく盗聴であろう。盗聴を防ぐにはEnd-to-Endで暗号化を行う事が真っ先に頭に浮かぶ。一般に音声の通信はRTPというプロトコル(基本的にはUDPの上位)を使うのだが、これを暗号化するためにSRTPというものが使われる。また、End-to-EndではMIKEYという鍵交換プロトコルが使われる。両者については、いずれ噛み砕いて説明する予定だが、これらについて知りたい場合には以下のサイトが役に立つだろう。

The SRTP and MIKEY pages
rfcやドラフト、プレゼンなどを見る事が出来る。
ところで、このサイトを良く見ると携帯で有名なエリクソンのページである。いずれは携帯をフルIP化することも視野に入れているのかもしれない。

さて、シスコのVoIPソリューションもこの雑誌で紹介されているのだが、これも面白い。というのはX.509証明書を使ってSIP Proxyと認証を行うのだ。これによって、SIP Proxy及びユーザがそれぞれ不正なノードでないことを証明できる。
IP Call to Action

では、今度は私がP2P勉強会で提案したDHTでのVoIPの話に戻そう。このDHTを使ったVoIPではどうすればEnd-to-Endの暗号化が可能であろうか?DHTでまず通話すべきノードのルックアップをし、IPアドレスがわかる。グローバルアドレスのあるノードを一旦は介して、その後UDP hole punchingを使えばダイレクトに互いに通話が可能である。一番簡単なのはDiffie-Hellmanを使う事である。しかしこれだと中間侵入攻撃を受ける事になる。
このベストな解決法はPKI的なアプローチを取る事だろう。つまり、DHTネットワークに公開すべき証明書を保持しておく。エンドノードの確認はこの証明書を元に行う。

簡単に認証を行うのであれば、次のようなことが考えられる。

今、AとBが相互認証したいとする。最終的にはA⇔B間で暗号化したい。

1)AはBの証明書をDHTから入手する。それをもとにBの公開鍵を得る。
2)Aはチャレンジレスポンスと同じ考えで認証を試みる。すなわち、AはチャレンジコードCをBに投げる。
3)BはCを秘密鍵で暗号化し、(これをC'とする)Aに返す
4)AはC'を公開鍵で復号化し、Cと一致することを確認する。これでAはBを認証
5)BがAを認証するのも同様な手続きなので省略。
6)相互認証後、どちらかの鍵を使って通信を行いAとBの共通鍵を生成。これをもとにA⇔B間を暗号化。

こんな感じだろうか。

雑誌の話にもう一度戻そう。特集ではVoIP以外に次世代TCPの最新研究・開発動向についても書かれている。それには遠距離での広帯域通信を効率よく行う方法などが書かれている。いずれP2P的なアプローチがワールドワイドで行なわれば、このような研究も重要となるので、こちらもぜひ読んでほして欲しい。

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2004.09.25

[音楽]打楽器がメインの曲

20世紀は「リズム」の使い方が大きく発展した時期でした。。その影響により、打楽器が主体な音楽が活発に生まれています。ここでは打楽器が中心となる、聞きやすい現代音楽を紹介します。

■ヴァーレーズ「イオニザシオン」

 

西洋音楽では最初と言われる打楽器のアンサンブル曲。(ピアノも入るが、これも打楽器的に扱われる)

特に刺激的なのが2つの音の高さが異なるサイレンが使われている事。ヴァーレーズの作品は一般的に打楽器が多く用いられている。

■クセナキス「ルポン」

 

ルポンはAとBの2つの部分から成り立っている。AとBをどちらを先にするかは演奏者が決定する。特に盛んに演奏されるのがBで、これはグロッケンが入り超絶技巧が持続する。できればライブで鑑賞して欲しい。他にも「プサッファ」などの打楽器作品がある。

■シュトックハウゼン「ツィクルス」

 

不確定性(曲の演奏の仕方は演奏者によって任される)を取り入れた代表曲のひとつ。

楽譜がリングで綴じられていて、演奏者は楽譜のどこからスタートしても構わない。

更に楽譜を前後逆さにしても構わない。数々の打楽器を超絶技巧で扱う必要がある難曲のひとつ。

■ライヒ「ドラミング」

 

ライヒはミニマル音楽の代表的な作曲家で、ポップな曲調からファンも多い。

ドラミングは打楽器群を駆使したミニマル音楽であり、徐々にリズムが変わっていくことを楽しむ曲。

更に聞きやすい曲だと、2つのマリンバのための「ナゴヤ・マリンバ」がお勧め。
フレーズが時間とともに少しずつ発展するだけでなく、マリンバの掛け合いの仕方が変わっていくことにも注目してほしい。

■石井 眞木「サーティーンズ ドラムズ」

 

13個だけで音楽を構成しており、その名が示す13番小節毎に予想もしないようなリズムが生まれ、緊張感が生まれる。

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2004.09.23

イタリアから帰還。

今、無事イタリアから戻ってきました。

いやー今回の旅行はいろいろあって大変でした。ローマではイタリア名物スリにあってもう少しで被害にあいそうになったり。。。機会があったら少しずつ旅行の感想を書きます。

あと、メールやSNSを現在大量に読んでいますので、返事やコメントがどばっといくかもしれませんが、ご了承下さい。

そうそう、P2P Todayの横田氏がP2Pに関心のある方でオフ会?(というか懇親会かな)を開きたいということなので、私も場所等(もちろん群馬でなく、東京ですが。)を考えておきます。協力していただける方はご連絡をお願い致します。

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2004.09.14

イタリア旅行。

明後日からイタリア旅行です。全然イタリア語勉強していません。。。まあ、会話集持っていくのでなんとかなるとは思いますが。

ミラノ⇒ベニス⇒フィレンツェ⇒ローマの予定です。自由時間があまり無いのですが、アクティブに行動したいと思います。

お土産リクエストは明日中に私までメールして下さい。(笑)

P.S.P2P勉強会で分散ハッシュでのNAT超えを書きましたが、近日中(といっても忙しいから来月かな)にアップしたいと思います。分散ハッシュのまとめで、SkypeのようなVoIPシステムをDHTで構成するとこうなるということを書く予定です。


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2004.09.12

[P2P勉強会]プレゼン資料について

先日行われたP2P勉強会ですが、プレゼン資料のページを亀井さんが造って頂きました!
大変ありがとうございました。

P2P勉強会wikiでは無かった亀井さんの資料や各資料の最新版があります。是非アクセスして下さい。
P2P勉強会発表原稿倉庫

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2004.09.11

[P2P]分散ハッシュテーブル(DHT)のわかりやすい文献集

先日行われたP2P勉強会の講演会では論文のURLを紹介することをしていなかった。HPでもそういうことをしていなかったので、(Blogでは各トピック毎に書いているが)まずDHTってなんだろう?という人が参考になるだろうDHTに関する文献、リンク集を紹介します。

⇒あと、P2P勉強会の勉強模様については近日中に無印吉澤さんがアップする予定です。アップされた際にはこちらで紹介する予定です。無印吉澤様、ご苦労様です。

リサーチプロポーザル関連
DHTの全般的なリンク集。


LOOKING UP DATA in P2P Systems

日本語でDHTについて解説している資料。DHTを勉強したい人は必見!!

Pastry
Pastry公式HP。Pastryのわかりやすい解説他、Pastryを応用したアプリケーションについての資料集がある。
まずはShort Overviewをご覧になって下さい。

Kademlia
首藤氏のKademliaの仕組みの紹介。パワポ資料なのでわかりやすい。

JxtaでのDHTの原理
同じく首藤氏によるJxtaのDHTシステムの解説

あとは私のBlogの過去の記事をご覧下さい。

※それにしてもDHTに関する日本語の解説ページ、論文が少なすぎる。。DHTは素晴らしい技術ですし注目を浴びているので、一度分かりやすい解説を雑誌や書籍で取りあげるのはいかがでしょうか?その時には協力いたします。


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2004.09.09

【資格】.com Master 受付開始

昨年、非ベンダ系資格を取ろうと思って.com Master ★★を受けて合格した。その時には★★★がなかったのでいきなり★★★を受けなかったのだが、今年は教科書ができたので★★★を受けようと思う。
(問題集も欲しいところだが。。。)

公式HP
http://biz.ocn.ne.jp/master/index.html

それにして、★★★は受験料高いね。税込み21,000円だって。マークシートでこの値段はさすがにどうかと思うのだが。(筆記試験ならば理解はできる)せめて1万円台にして欲しい。

CCNAやMCPが人気が出てきて、ここぞとばかりIT系の資格が出てきている。資格を制定する業者は結構潤っているのではないだろうか?
資格によってその人の人生が変わる事だって有り得る。資格の質を保つと同時に試験者にやさしい価格設定をして欲しい。

P.S.来週イタリアに行くので、来週~再来週にかけて一週間程度更新が出来ませんのでよろしくお願いします。


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2004.09.06

[P2P勉強会]次回勉強会の講演について

今回の勉強会が成功したので、半年後に第2回の勉強会を開きたいと思います。
次回は以下のような講演があればいいなと個人的には思っています。

・包括的なP2Pの最新動向(できれば横田氏)
・デジタル著作権の概要・動向(※アンケートで聴きたいという人が多かった)
・P2Pアプリを開発する上での注意点(法的、制度面など)
・分散ハッシュテーブルの最新動向
・Jxta、SOBA、SIONet(どれか一つで可)
・グリッド、分散コンピューティング
・アドホックネットワーク
・Ringoch界隈で開発されている方(※アンケートで聴きたいという人が多かった)
・Skypeを分析されている方
・セキュリティ(匿名性、認証など)
・m2m-xなど家電の通信連携
・P2P帯域制御装置に詳しい方

(セキュリティかDHTは私が講演しようかな。。。多分セキュリティをやりますが。)

こんな講演が聴きたいなどありましたらコメントをお願いします。

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2004.09.05

[P2P]P2Pとクライアント=サーバモデルの共存

昨日のP2P勉強会でアリエルネットワークスの岩田氏の講演は興味深かった。

いろいろと苦労話やビジネスにおけるP2Pへの態度について講演を行って頂いたのだが、そこで強く感じたのはP2Pにせよクライアント=サーバモデルにせよ、適材適所であり、全てをP2Pで行う事は技術的には面白いかもしれないが、ビジネス的にはNGになる可能性があることだ。

例えばアリエルネットワーク社のグループウェアは認証機能としてPKIを使っている。これはもちろん、クライアント=サーバモデルである。つまり、P2Pとクライアント=サーバモデルがこのシステムではうまく使われているソリューションとなっている。

今までは、私のスタンスとしてクライアント=サーバモデルで出来る事ははどうにかして、P2Pでやれないのかと考えてきたのだが、今後はサーバ=クライアントモデルをP2Pモデルでもうまく活用してどのようなソリューションがユーザにとってありがたいのか、検討していきたい。

ビジネス的なソリューションを考えれば、やはり課金・認証・ユーザ管理、監視辺りはサーバ=クライアントモデルに成らざるを得ないと考えている。

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2004.09.04

[P2P]P2P勉強会、お疲れ様でした♪

本日、P2P勉強会+懇親会について無事終了致しました。
活発な議論及び名刺交換等でP2P界隈の方と「リアル」な交流ができて、非常に充実したものになったと思います。
P2P参加者の皆様、とりわけ講演者、ボランティアの皆様お疲れ様でした。

今回の勉強会で私の知らない技術やノウハウを知ることができたのは、非常に有益だったです。
特に印象に残った事では、
・須之内氏講演:TCPのNAT越えの提案技術で「4-handshake」というのがある。(へぇ~♪)
・小柴氏講演:簡単にDRMが掛けられるサイトについて実装済み

の2点が挙げられます。

社外の方を50人集めて勉強会等の集まりを開く事自体、私は初体験だったので貴重な経験をしたと考えています。次回、おそらく半年後にまた勉強会を開くと思うのでその時にはこの経験を活かしたいと思います。

さて、次の勉強会にどんな人に講演を依頼するかというアンケートで、やはりコンテンツに詳しい人あるいは著作権法に詳しい方の講演を聴きたいという人が複数いました。今回は法的、制度的観点からP2Pを俯瞰することができなかったので、次回はそのような人も招待したいと思います。

また次回のP2P勉強会で講演して頂ける方を募集します。ただしP2P及びその関連技術のテーマに限らさせて頂きます。自薦・他薦は問いません。もちろん、次回の勉強会でこんな内容の講演が聴きたいという要望があれば是非教えて下さい。

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2004.09.03

[P2P]P2P勉強会最終スケジュール

いよいよ、明日(9/4土)P2P勉強会が開催されます。
スケジュールが変更となっていますのでご注意願います。
(※服装はカジュアルで全然構いません。)

なお、勉強会プレゼン資料については、下記のURLを参照して下さい。
当日原則紙配布は行いませんので、打ち出した方がベターでしょう。

P2P勉強会Wiki


<全体スケジュール>

9/4(土) 
場所:
台東区生涯学習センター 5F教育研修室(大)

9:00~9:45 準備作業(ボランティア)

9:45~ 開場

10:00~10:10 勉強会開催のご挨拶(Tomo)

10:10~10:40 横田 氏
「ユーザ側から見たP2Pの現状」
ユーザが感じているP2Pの現状と問題点を説明します。

10:40~11:20 亀井 氏
「オーバーレイネットワークとIPネットワークの狭間で」
P2P 技術は下位のIPネットワークを隠蔽できるという点で大きな
メリットを持つが,IP インフラとの共存を図ることによって,さらなる
発展を狙うという方向性も考えられないだろうか。本発表では
このような問題意識からの課題整理を試みる。

休憩(11:20~11:30)

11:30~12:10 Fuktommy 氏
「P2P掲示板「新月」のプロトコルとデータ構造」
「新月」は書き込みを積極的に送信・中継することで内容を広めていく。
ファイル構造が単純なので、参加者は気軽にキャッシュを削除する
ことができる。こうしてネットワークが最適化されていく。このような仕組み
について述べる。

昼休み(12:10~13:10)
※施設に隣接してバーミヤンがあります。勉強会会場では飲食禁止です。

13:10~13:50  須之内 氏
「NAT越えに関する技術とその仕組み」
STUN・UPnP・Teredo・TCPのNAT越え等のNAT越え技術の中でも
サーバを介さない通信技術の仕組みを説明する。

休憩(13:50~14:00)

14:00~14:40 Tomo
「分散ハッシュの原理とその応用」
P2Pの研究において最近大きく注目されている分散ハッシュの原理と
その応用例について説明する。特に分散ハッシュの導入による
メリット・デメリットについて解説を行う。

休憩(14:40~14:50)
 
14:50~15:30 小柴 氏
「Microsoft社MS-DRM9機能概要とNetLeaderでの利用例」
MS-DRM9の機能概要と具体的導入方法について解説後、
各機能をNetLeaderでどのように利用しているかを紹介。
時間があれば同社の新DRM技術"RMS"や"DRM10"について解説。

休憩(15:30~15:40)

15:40~16:20 岩田 氏(※井上氏から講師が変更になりました。)
「ビジネスという現実に直面したP2P」
ファイル交換で一躍名を馳せたP2Pだが、いまだにビジネス分野での課題は多い。
コラボレーションソフトAirOneの展開の中で遭遇した問題点とその解決策を元に、
改めてP2Pのテクニカルな特徴・特性をビジネス分野との親和性の観点から解説する。

16:20~17:00 後片付け(ボランティア)

17:00~ 懇親会
会場:遠州屋
※会費は4000円、勉強会受付にてお支払いして下さい。

では明日はよろしくお願い致します♪

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2004.09.01

[P2P]P2P勉強会のプレゼン資料完成しました。

まずは4万Hitありがとうございます!!今後も盛りだくさんの話題で話を展開致しますのでよろしくお願いします。なお、「こんな話題を書いて欲しい!」などの要望がありましたらご連絡をお願いします。

さて今週末に行われるP2P勉強会のプレゼン資料を完成しました。分散ハッシュの概要からSkypeのようなVoIPシステムを作る等、盛りだくさんの内容となっています。基本的にはこの資料に微調整をかけるだけですので、勉強会に参加される方はこれを打ち出して持ってきて下さい。
また資料でコメント等ございましたらご連絡をお願い致します。

資料は下記URLからダウンロードできます。(pdfファイルはかなり大きいです。)
P2P勉強会のページ(作成中)

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