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2004.07.17

[現代音楽]風神・雷神~新実 徳英 協奏曲集

このBlogを見ている人のほとんどは知らないと思うが、私のHPではP2Pだけでなく現代音楽の特集をしている。

最近また現代音楽のCDを買い始めていて、印象深いものを買う事ができたので紹介します。

今回お勧めするのは新実徳英作曲「風神・雷神」。オーケストラ作品で和太鼓とパイプオルガンによる2重協奏曲の形を取っている。

最初にこの曲を聴いたのはTVの林 英哲特集だったと思う。林はご存知の方もいるかもしれないが、和太鼓演奏集団「鼓童」のリーダーとしても知られている。ソロとしても国内外で演奏を行っていて、ベルリンフィルと松下 功作曲「飛天遊」(和太鼓協奏曲)を共演し、国内外でテレビ放映されたのが印象深い。

さて、先ほどのTV特集であるが、海外公演でこの「風神・雷神」の演奏模様を放映していた。それがこの曲との出会いであった。和太鼓のダイナミックがオーケストラを引き立てて、迫力のある凄い曲があるもんだ、と当時は思った。

次に聞いたのは東京文化会館でのニューイヤーコンサート(年またぎコンサート)だった。ライブで聴いたので、その大きな太鼓を乱打する躍動感が印象深かった。

こうなるとCDでじっくり聞きたくなるものだが、残念ながら今まで発売されてなかった。昨日、タワーレコードに行った時に現代音楽コーナーに特集がされていたので、早速購入した。

それではまず作曲家の新実徳英を紹介する。東大工学部を卒業し、東京芸大作曲科を卒業。その後、国内外で数々の賞を受賞する。代表作は「アランサージュⅠ、Ⅱ、Ⅲ」、「創造神の目」「風音」など。合唱曲でも有名で、現代日本を代表する作曲家である。

さて「風神・雷神」の曲構成だが、最初和太鼓の演奏からはじまる。その後各楽器が複雑に絡みクラスター的な音響が持続する。中間部ではパイプオルガンが主体的になり、荘厳的な音響が全体を支える。その後、雅楽のように調が整えられた雰囲気でオーケストラの演奏が進んでいく。次第に盛り上がっていき、半音階的な上昇を繰り返しながら金管によるコラール的な演奏に支えながらオーケストラ全員によるクライマックス。

そして、なによりもすごいのが、この後の和太鼓とパイプオルガンのカデンツァ。
和太鼓による迫力のある乱打の中に、オルガンの荘厳ながら無調的な響き。日本の和太鼓が西洋のパイプオルガンと融合する時、お互いが異質とならず、なんて素晴らしハーモニーを響かせるのだろう。ここが一番のこの曲の聞かせどころ。

最後に金管が主体となりファンファーレが始まりコーダの突入。オーケストラとオルガンの響きが消えていくところに、演奏者の「ヤー」の叫びの後、和太鼓の一打によって曲全体は締めくくられる。

現代音楽というと敬遠されがちだが、この曲は和太鼓を使う事により、聞く人全てに、音楽にあまり関心がない人にも日本人に眠っている何かを呼び覚ますはずだ。

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