[コミュニティ]ソーシャルネットワーキングとレコメンドシステム
ソーシャルネットワーキングが流行っているとは言え、まだ数万人~数10万人の規模だ。
今、参加しているのはほとんどがイノベーターかアーリーアダプターと考えられる。
ちなみに、イノベーターやアーリーアダプターはマーケティング等でよく用いられる用語で説明はここがわかりやすい。
LifeStyle Indicator (下の図の個々の用語を押すと、それに対する説明があります。)
さて、フォロワーズまでソーシャルネットワーキングの層を拡大するにはどうすればよいのだろうか?
それにはまず私がソーシャルネットワーキングで感じた事を説明し、それを改善する方法を述べたい。
まず、私はmixiとgreeでTomoという名前で参加している。(興味がある方は是非連絡を!)通常良く使うのはmixiでgreeはたまに見るぐらいだ。
ところで、ソーシャルネットワーキングのウリは「友達の友達」と「友達」になれる、つまりリンクが張られることだが、果たしてそれを上手く行っている人はどのくらいいるのだろうか?少なくとも私の友達リストにいる人は既にメール等で連絡した事がある人だ。足跡や友達の友達リストを伝って確かに「友達の友達」の内容を見る事があるが、あまり連絡するには積極的ではなかった。
だが、ここで自分の行動で気になった事がある。確かに「友達の友達」とは友達になろうとはあまり思わないのだが、「友達の友達」のコミュニティリストを見て、自分もそのコミュニティに入った事はよくある。こう考えると人と人との1対1コミュニケーションを形成するのはエネルギーが要るのかもしれない。(コミュニティには入っているのだから、多対多のコミュニケーションには特に抵抗がないと感じられる。)
「友達の友達」と「友達」になる障壁を緩和することはできないのだろうか?
もし「友達の友達」を自分とマッチングさせるリコメンドシステムができれば、これは大きく改善するかもしれない。
というのは「友達」の友達リストを見ても、友達自体のその人への思いは様々で(例えば「会社の同僚」かもしれないし、「趣味友」かもしれない)実際にその人のプロフィールを見るまでわからないのだ。リコメンドシステムがあればそのような「手間」が省け障壁は下がるかもしれない。特に、コミュニティの加入者数が増大すればその威力は非常に増すだろう。
それに、リコメンドシステムにより、「友達の友達」と連絡したいと思わせる、「理由、きっかけ」(あるいは人間関係を結ぶ事を正当化する目的)を作ることができる。このような理由を作ること、作れる事は人間関係を形成する上で非常に大切だ。
これからソーシャルネットワーキングは、「友達の友達」をより「友達」に近づける工夫がもっと必要かもしれない。そして、それによってコミュニティにも自分にも効果が「リアル」でも「バーチャル」でも現われような仕組みを作ることが肝心だ。
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コメント
・日記を読まないと人となりがわからないので友達になろうと思えない
・友達にならないと日記が読めない設定になっている
という状況があって、嫌になったことがあります。
そもそも、友達の友達と友達になる、というモデルが特殊すぎるんじゃないかと。
従来のネットでのコミュニティ形成ならば、単純に同じ趣味の人と友達になればよい。
現実世界を模倣するのであれば、
友達になりたいときには共通の友人に紹介させるほうがよいでしょう。
SNSというものが、何をやろうとしているのか、よくわかりません。
投稿: | 2004.07.10 10:44