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2004年7月の20件の投稿

2004.07.29

[P2P]DHTによる分散コンピューティング(メモ)

分散コンピューティングについては全然詳しくないので、これから勉強しなければならないのだが、DHT(分散ハッシュ)を使うとどうなるか考えてみた。

手順はこんな感じかな。

1)参加するノードはNode_IDが付いている。ただし、例えば通常スペックのノードのNode_IDは1xxxxxx、ハイスペックノードのNode_IDは2xxxxxxとしよう。xは任意の数。(0~9)

2)あるノードがプログラムを分散コンピューティングできるように複数のタスクに分割する。

3)タスクについて、重み付けを考える。重い処理のノードはタスクをNode_ID=2xxxxxxに投げる。軽い処理はNode_ID=1xxxxxxに投げる。

4)タスクを受け取ったノードは自分でタスクを処理する。

5)処理したノードはタスクの結果を元のノードに返す。

この場合、充分ノードが多ければ処理を負荷分散することはある程度可能だ。ただし、実際にノードがどのくらいリソースを使っているか判断してそれによって負荷分散することはできない。
もしかすると、ノードの状態を把握するために、あるノードに管理情報を投げ、そのノードがどのノードにタスク処理をさせるか決定させた方が良いかもしれない。
また、ノードが落ちた時に、他のノードがそれをリカバリーすることを考えていない。この機能は必須かもしれない。

もうちょっと考えてみるか。。。

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2004.07.28

[P2P]P2P勉強会スケジュール&講演内容

P2P勉強会(オーバレイネットワーク勉強会)のスケジュールと講演内容が決まりましたので、発表いたします。

9/4(土) 
台東区生涯学習センター 5F教育研修室(大)

9:00~9:45 準備作業(ボランティア)

9:45~ 開場

10:00 勉強会開催のご挨拶(Tomo)

10:00~10:30 横田 氏
「ユーザ側から見たP2Pの現状」
ユーザが感じているP2Pの現状と問題点を説明します。

10:30~11:10 亀井 氏
「オーバーレイネットワークとIPネットワークの狭間で」
P2P 技術は下位のIPネットワークを隠蔽できるという点で大きな
メリットを持つが,IP インフラとの共存を図ることによって,さらなる
発展を狙うという方向性も考えられないだろうか。本発表では
このような問題意識からの課題整理を試みる。

休憩(11:10~11:20)

11:20~12:00 Fuktommy 氏
「P2P掲示板「新月」のプロトコルとデータ構造」
「新月」は書き込みを積極的に送信・中継することで内容を広めていく。
ファイル構造が単純なので、参加者は気軽にキャッシュを削除する
ことができる。こうしてネットワークが最適化されていく。このような仕組み
について述べる。

昼休み(12:00~13:00)
※施設に隣接してバーミヤンがあります。勉強会会場では飲食禁止です。

13:00~14:10  須之内 氏
「NAT越えに関する技術とその仕組み」
STUN・UPnP・Teredo・TCPのNAT越え等のNAT越え技術の中でも
サーバを介さない通信技術の仕組みを説明する。

14:10~14:50 Tomo
「分散ハッシュの原理とその応用」
P2Pの研究において最近大きく注目されている分散ハッシュの原理と
その応用例について説明する。特に分散ハッシュの導入による
メリット・デメリットについて解説を行う。

14:50~15:10 休憩
 
15:10~15:50 小柴 氏
「Microsoft社MS-DRM9機能概要とNetLeaderでの利用例」
MS-DRM9の機能概要と具体的導入方法について解説後、
各機能をNetLeaderでどのように利用しているかを紹介。
時間があれば同社の新DRM技術"RMS"や"DRM10"について解説。

15:50~16:30 岩田 氏(※井上氏から講師が変更になりました。)
「ビジネスという現実に直面したP2P」
ファイル交換で一躍名を馳せたP2Pだが、いまだにビジネス分野での課題は多い。
コラボレーションソフトAirOneの展開の中で遭遇した問題点とその解決策を元に、
改めてP2Pのテクニカルな特徴・特性をビジネス分野との親和性の観点から解説する。

16:30~17:00 後片付け(ボランティア)

17:00~ 懇親会
会場:遠州屋
※会費は4000円

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2004.07.26

[P2P]P2Pゲームの可能性

まずは未踏ユースの公募結果を見て欲しい。

これを見るとP2P絡みとして
・G-rated Grid Game:G3 ~ Gridの付加価値としてのグリッドゲーム(グリゲー)
・多人数P2Pネットワークを利用した新たなネットワークゲーム

というようにゲームのトピックが2点採用されている。
非常に面白い試みだと思うし、今後もウォッチをしたいが、現状のMMORPGレベルのゲームを作るには相当の困難が予想される。

まず何が問題なのだろうか?少し考えてみたので課題点を列挙してみよう。
今回はゲームの中で一番難しいリアルタイムプレイのMMORPGを例に取ろう。

1)遅延をどう制御するか?処理をある複数ノードを使って負荷分散を行うとすれば、ゲーム自体の遅延の原因としてユーザからそのノードへの検索時間、ネットワークの遅延等が考えられる。特にノードが離脱・参加が多い状態ではこれはかなりシビアに効いて来るはず。ただターン制のゲームであれば、ユーザにこの遅延はあまり影響がないだろう。ノードの検索を高速化するにはDHTを使えば良いだろう。

2)分散ストレージをどのように実現するか?MMORPGではマップ、アイテム、ユーザのステータス等膨大な情報が必要である。仮にこれをHDDのストレージ上に情報を展開すると、かなり処理速度が低下するのではないかと思われる。おそらく情報はノードに分散配置して、データを基本的にはメモリで展開する事になり、ノードが離脱したら、そのノードの情報をすばやく引き継ぐ仕組みが必要である。解決策の一つとしてDHTのように、情報を数個のノードに複製し、絶えず互いのノードの状態をチェックする事が考えられるだろう。

3)処理の引継ぎ、タスクの連携、分散方法。これについてはグリッドでいろいろと考えられているので問題ないかもしれない。

4)課金・認証をどうするか?課金・認証はP2Pが最も不得意な分野の一つである。対策の一つとしては安易であるが認証用サーバを立てて、まずユーザはそこにアクセスしないと、他のノードに接続できないようにする事が考えられる。この辺の制御も上手く考えなければならない。

5)ノードの情報をつかって上手くネットワークを構築できるか?例えばCPUパワーが大きかったり、回線帯域が大きいノードは一種のスーパーノードの役割を持つ事になるだろう。その制御によってパフォーマンスが大分変わるだろう。

6)どこまでサーバに任せるか?チャットやIM、アイテム交換がP2Pでもできるだろう。サーバは課金とノードの制御ぐらいなのか?このバランスがゲームの作りを大きく左右する。

このように書いてみると、確かに多人数参加型のゲームは「ゲームの方法」:例えばターン制(昔の「信長の野望」とかかな。)などにすれば、遅延などの困難さを回避できるので、上手く実現できるかもしれない。

全てをいきなりP2Pで実現するのは無理なので、すこしずつ簡単なところからP2Pへ移行できるところを作ることになるだろう。

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2004.07.25

[P2P]P2P勉強会プレ飲み会お疲れ様でした~

いつの間にかに3万アクセス。。。皆様ありがとうございます♪

今日は寮で害術駆除ということで、200個バルサンを買って有志で作業開始。途中、煙を吸い込んで、のどが非常に違和感を感じた。その後、P2P勉強会のプレ飲み会に向かう。

P2P todayの横田さん、吉澤さん、アリエルネットワークの徳力さん、fuktommyさん、のらさんなど一度話したかった人が勢ぞろい。はっきり言って、このメンバーは豪華だなぁ。

飲み会ではP2Pに限らず、BlogやSNS、著作権の話題等、多くのトピックで盛りあがった。ちょっと残念なところは肝心のP2P勉強会の打ち合わせにならなかったこと。(笑)まあ、この話はMLでもできるのでいいかなと思う。今日の目的の一つはリアルでの人間関係を構築することにあったのでそれは充分成功したと思う。後でMIXIなどでP2Pのディスカッションが積極的に出来ればいいですね。

参加者の皆様、日曜日なのに飲み会に駆けつけて頂き、本当にありがとうございました。

さて9月の勉強会が成功すれば(いや、成功する!)来年の春あたりに第2回目の勉強会を開きたいと思う。
勉強会のとある参加者にお願いすれば、以下の話題の講演者の確保は堅いかなと考えている。

・グリッド
・Jxta
・分散ハッシュ

あとは、やっぱりデジタルコンテンツの著作権については一回触れときたいので、参加者から参加費を頂いて、有名な弁護士や有識者を招いて講演してもらおうかなっと思っている。本当は、アーティスト側、コンテンツプロバイダ側の有識者の講演あるいは、いろいろな立場の人を交えたパネルディスカッションがあれば面白いのだけども。

勉強会まで一ヶ月強なので、そろそろプレゼンの資料を少しずつ作っていきたい。

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2004.07.24

[P2P]サーバレスでVoIPを実現する(メモ)

SkypeというVoIPソフトがある。既にユーザ数を多く獲得している評判の高いソフトである。その理由の一つにファイアウォールがあっても設定なしに通話ができる点が挙げられる。

ところで、Skypeシステムには実はサーバがある。詳しくは下記のページを見て欲しい。またファイアウォール越えはUDP hole punchingでなく、グローバルアドレスノード(スーパーノード)を介するという方法であった。
P2Pソフト「Skype」で新しいタイプの通信事業者を目指す──Skype CEO Niklas Zennstrom氏に聞く

DHT(分散ハッシュ)において、ファイアウォール越えを行う方法は既に提案したのでここでは書かない。これはグローバルノードを介しても、UDP hole punching でもどちらも対応している。

そこで、今回はDHTを使いながらサーバレスでVoIPを構成することを考えてみよう。

まず、準備として呼(インターネット用語だとセッションが適切かな。)の制御としてSIPを使う。
SIPについては以下のページを見ると良いでしょう。
SIP入門

ではその手順を考えてみよう。

1)自分のプロフィールなどのメタ情報はユーザの名前をnameとしてNode_A=Node_ID(hash(name))に格納。hash()はハッシュ関数を表わす。自分のノードをMy_Nodeとすると、My_Nodeは定期的にNode_Aに通信を行う事により、自分のノード状態を記憶させておく。(このため、例えば通話外の時間に自分のIPアドレス等が変化してもその後の通話には影響が出ない。)
ここでもうわかってしまう方も多いと思うが、Node_AがMy_nodeのロケーションサーバの代替となっている。

2)My_nodeは通話先のYour_Nodeと接続したい。Node_B=Node_ID(hash(your_name))とする。
My_nodeは相手名前your_nameを知っているからhash(your_name)からNode_Bと接続する。Node_BはMy_nodeにYour_nodeのIPを返す。

3)My_nodeはYour_nodeにセッションを張るため、SIPで通信。ここからMy_nodeとYour_nodeはP2P状態。
(本来はここで、My_nodeyとYour_nodeでNAT越えをすための制御をしなければならないが、ここでは省略。先程リンクした先日私が書いたBlogを見て下さい。)
つまり、SIPプロキシが無い状態でのSIP通信と同等と考えて欲しい。(=あるノードが相手のIPアドレスを知っている状態)

4)SIPのネゴシエーションが成立し、VoIP通信開始

5)VoIPが終了し、SIPのセッションが再開。終了をお互いにアナウンス。

これでサーバレスでVoIPが実現できた。

ただ、これだとSIPの機能を充分使ってない。例えば、Your_nodeのIPアドレスを知る場合、SIPであればリダイレクトサーバの概念を取り入れれば良いはずだ。ということで、もっとSIPで記述できる範囲は多いと思われるので、その辺をもっとすっきりさせてみたい。あと、レジストラ(ノードの登録)の部分についてもSIPで書けるはずだ。

こうなると、DHT上でのアプリケーションにおいて互いのセッション、接続の要求・終了についてSIPを使うと非常にスマートになることがわかる。非常に面白い研究だと思うので、多くの人がチャレンジして欲しい。

もう少しSIPを勉強して改良していきたい。


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2004.07.22

[学習]東大オープンスクール

東大先端科学技術研究センターが、知財人材育成のオープンスクールを開講するとのことです。
募集枠は20人なので、競争率が激しそうです。
時間があれば私も行きたいのですが。。。

先端知財人材育成オープンスクール 第三期生募集のお知らせ

オープンスクールの講師陣

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2004.07.21

[P2P]P2Pでのソーシャルネットワーキングの叩き台

今日は体の調子が悪く、朝食と昼食を食べてない。。。夕食はお粥でした。。。

さてP2Pでのソーシャルネットワーキングを実現するにはどうすればよいか簡単なメモを書いておきます。ソーシャルネットワーキングをP2Pで実現すると何がうれしいかはそのうち整理します。

まず、P2Pでのソーシャルネットワーキングの実現方法ですが、以下のようにすればいいかなと思っています。

1)DHT(分散ハッシュ)で検索を行う。ある人のページ(プロフィール)に行くにはニックネームのハッシュ値を計算し、それをキーにする。

2)ユーザの状態(プロフィール)、及びつながり(そのユーザと友達の関係)はFOAFで記述すると何かと便利そう。(これはP2PでなくてもSNS全般に言えること。ただ、P2PだとFOAFの意義がより重要性を増すかもしれない。)
FOAFは改ざんできないように電子署名するといいかも。

3)自分のページ等の公開権限(例えば「友達まで公開」とか「友達の友達まで公開」)はPGPのようなことをすればできそうかな?
さっきのFOAFで友人を管理して、あるユーザが自分のページにアクセスする時にはSSLのクライアント認証のように証明書認証するのもいいと思います。

そうすると、あるユーザが他のユーザの「友達」の「友達」を証明するには次の通りになりそう。

<前提条件>
今、ユーザA,B、Cがいる。ユーザAとユーザB及びユーザBとユーザCは友人とする。今、ユーザAがユーザCにアクセスしたい。

手順:
1)ユーザAはユーザBに「ユーザAがユーザBの友人であることを示す証明書」をユーザBの秘密鍵を使って作ってもらう事を依頼する。このときに、ユーザBはユーザAをクライアント認証すること。(SSLでのクライアント認証と同じ)
2)ユーザBは友人証明書を作成し、ユーザAに証明書を送付する。
3)ユーザAはユーザCに友人証明書を送信する。まず、ユーザCはFOAFによってユーザBがユーザCの友人である事を確認。その後、ユーザBの公開鍵からユーザAがユーザBの友人である事を確認。(あるユーザの公開鍵証明書はユーザのニックネームのハッシュ値がNode_IDとなるノードに格納。)あと、これだけだと友人証明書を送信した人がユーザAであることがわからないので、ユーザCはユーザAをクライアント認証をする。(SSLでのクライアント認証と同じ)

取りあえずこんな感じでしょうか?

そういえば、この案だとルート証明書や証明書を発行する人をどうすればいいのだろう?やっぱりPGP的なアプローチが必要なのかな?

まだ叩き台ですし今日は体調が悪いので、後でちゃんと整理します。。。

参考:SSLのシーケンス

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[音楽]バイオリン発表会無事終了

海の日に無事バイオリン発表会を無事終了しました。

演奏したのはバッハのバイオリン協奏曲第1番第1楽章です。ミスはしたもの、なんとかカバーできたのでとりあえずはほっとしています。今回は久しぶりのソロで緊張のために足ががくがくしてしまったので、次回からは緊張しないことが課題になりそうです。。。といってもこれを克服するには場数を踏むしかなさそうですが。
いずれは録音したCDをもらう予定なので、どんな感じが聞いてみたいです。自分の演奏は全然覚えていません。。。

バッハはバイオリン協奏曲第2番、2つのためのバイオリン協奏曲のどちらも素敵な曲なので、いつの日かチャレンジしてみたいと思います。明日からは再びスケールの練習を積み重ねる毎日です。。。次に弾く曲はまだ決まってないのですが、ヘンデルのソナタかヴィヴァルディのコンチェルトかな?と思っています。バロックは大好きなので、そのような曲になれば練習に気合が入りますね。

今回は講師陣の演奏もあったのですが、その中で印象に残っていたのはシベリウスのバイオリン協奏曲第3楽章です。この曲は優雅だけども演奏が難しいことで知られていますが、実際バイオリンの演奏を見てみると、これは演奏が本当に大変だということがわかりました。いずれは弾いてみたいですね。後はストラヴィンスキーのイタリア組曲。いわゆる新古典派の作品ですが、適度にモダンな和音が散りばめられ素敵な作品でした。

さてと練習がんばろっと。

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2004.07.18

[コミュニティ]つながりを表わすFOAF

先日からBlogやSNS(ソーシャルネットワーキング)間のつながりを図示すると面白いという事を紹介しているが、今日紹介するFOAFは、そのような「つながり」を表わすのに非常に役立つ技術である。

まず、FOAFだが「Friend of a Friend」の略で、「友達の友達」との関係を表したり、自分の状態を記述ができるXMLを使ったメタデータである。セマンティックWEB技術から派生した物である。

さて、このFOAFについて説明しているWEBを紹介しよう。

メタデータによる知人ネットワークの表現
XMLとRDFによる友達の検索
FOAFによるオンライン・コミュニティーのサポート

FOAFについて技術的な面を要約してみよう。

1)FOAFは自分の状態を記述できる。
例えば、自分がどのようなメールアドレスを持っていて、ホームページがどのようなものかを示す事ができる。

2)友達の状態を示す事ができる。
Aという人がBをいう人を知っていると言う事を記述できる。これをうまく使えば、最終的には人間関係のグラフを自動的に作ることができますね。
AはBと言う人を知っているという事だけを記述するだけでなく、Bの出版物やBの関心のあるトピック、Bが現在手がけているプロジェクトなども記述することができます。

3)プライベートな情報は暗号化できる。
例えば自分のメールアドレスは一部の人しか知らせたくない場合があります。そのときはその情報を暗号化することがでいます。

4)電子署名で信頼性を保障できる
例えば、Aと言う人が自分自身のプロフィールを書いて電子書名をすれば、その正当性が保障されます。

このように書くと、早速FOAFを使いたくなりますね?でもFOAFを手で書くのは面倒。。。と思われる方も多いと思います。そのために、フォームを記入するだけでFOAFが書けるページがあります。

FOAF-a-Matic

是非一回フォームに記入してどのようにメタデータが記述できるか試してみてください。

ちなみにココログはFOAFに対応しているようだ。ココログユーザは是非試して欲しい。これに関した記事が以下のURL.

ココログビギナーが知っておきたいFOAFの基礎
FOAFを使ってみよう:自分のFOAFファイル
FOAFを使ってみよう:視覚化ソフト

FOAFを使って関係を資格化するソフトが既にあるので、いろいろと試してみると面白いでしょう。

最後に、私のBlogのFOAFの様子を見て下さい。
(FOAFの記述についてはhttp://toremoro.tea-nifty.com/foaf.rdfをダウンロードしてメモ帳などで見て下さい。)
これで感覚がつかめると思います。
これは、ココログでプロフィールを書けば自動的に生成されます。

mixiなどのSNSがFOAFに対応すると面白い事になりそうですね♪
FOAFの発展性について、今後考えてみたいです。


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2004.07.17

[現代音楽]風神・雷神~新実 徳英 協奏曲集

このBlogを見ている人のほとんどは知らないと思うが、私のHPではP2Pだけでなく現代音楽の特集をしている。

最近また現代音楽のCDを買い始めていて、印象深いものを買う事ができたので紹介します。

今回お勧めするのは新実徳英作曲「風神・雷神」。オーケストラ作品で和太鼓とパイプオルガンによる2重協奏曲の形を取っている。

最初にこの曲を聴いたのはTVの林 英哲特集だったと思う。林はご存知の方もいるかもしれないが、和太鼓演奏集団「鼓童」のリーダーとしても知られている。ソロとしても国内外で演奏を行っていて、ベルリンフィルと松下 功作曲「飛天遊」(和太鼓協奏曲)を共演し、国内外でテレビ放映されたのが印象深い。

さて、先ほどのTV特集であるが、海外公演でこの「風神・雷神」の演奏模様を放映していた。それがこの曲との出会いであった。和太鼓のダイナミックがオーケストラを引き立てて、迫力のある凄い曲があるもんだ、と当時は思った。

次に聞いたのは東京文化会館でのニューイヤーコンサート(年またぎコンサート)だった。ライブで聴いたので、その大きな太鼓を乱打する躍動感が印象深かった。

こうなるとCDでじっくり聞きたくなるものだが、残念ながら今まで発売されてなかった。昨日、タワーレコードに行った時に現代音楽コーナーに特集がされていたので、早速購入した。

それではまず作曲家の新実徳英を紹介する。東大工学部を卒業し、東京芸大作曲科を卒業。その後、国内外で数々の賞を受賞する。代表作は「アランサージュⅠ、Ⅱ、Ⅲ」、「創造神の目」「風音」など。合唱曲でも有名で、現代日本を代表する作曲家である。

さて「風神・雷神」の曲構成だが、最初和太鼓の演奏からはじまる。その後各楽器が複雑に絡みクラスター的な音響が持続する。中間部ではパイプオルガンが主体的になり、荘厳的な音響が全体を支える。その後、雅楽のように調が整えられた雰囲気でオーケストラの演奏が進んでいく。次第に盛り上がっていき、半音階的な上昇を繰り返しながら金管によるコラール的な演奏に支えながらオーケストラ全員によるクライマックス。

そして、なによりもすごいのが、この後の和太鼓とパイプオルガンのカデンツァ。
和太鼓による迫力のある乱打の中に、オルガンの荘厳ながら無調的な響き。日本の和太鼓が西洋のパイプオルガンと融合する時、お互いが異質とならず、なんて素晴らしハーモニーを響かせるのだろう。ここが一番のこの曲の聞かせどころ。

最後に金管が主体となりファンファーレが始まりコーダの突入。オーケストラとオルガンの響きが消えていくところに、演奏者の「ヤー」の叫びの後、和太鼓の一打によって曲全体は締めくくられる。

現代音楽というと敬遠されがちだが、この曲は和太鼓を使う事により、聞く人全てに、音楽にあまり関心がない人にも日本人に眠っている何かを呼び覚ますはずだ。

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2004.07.16

[コミュニティ]BlogとWikiの融合

アクセス解析をしていて、リンク元をいろいろと見ているのだが、面白い(というか個人的には衝撃的)なWiki
を見つけた。

Tomo's HotlineのP2P記事 をまとめているWiki

※すみません、上記Wikiの管理人様、連絡先がわからなかったので勝手にリンクしました。。管理人様、このWikiだけは今後も外部から見られるようにしてください。私も使いたいので。。。お願い致します。m(_ _)m

自分自身のBlogを他の方が整理して頂くなど思っても無かったのでびっくりしました。

このWikiは非常に良く整理されていて見やすい。特にココログは過去の記事が参照しにくいのが欠点であったが、このようにWikiを使うとすっきりする。
Blogを書いた自身が、もしこのようなWikiが自動的に生成できると非常に面白いと感じた。

まず、BlogのRSSを使って、Wiki上に自動的にタイトル、要点、更新日時を記述させる。ついでにコメントやトラックバックも自動追記。これだけでは面白くないので、何らかのメタデータを追加させたりする。
Wikiにはそれぞれの情報を記述しておくが、基本的にはなんらかの設定ができてどのような情報をデフォルトで表示させるか指定できるようにする。

Blogのタイトル検索(※もちろん他の部分の検索でも可)をかけると、先ほどのWikiのタイトルに関連するところだけが表示される。コメントやトラックバックでフィードバックしたことを自分で整理してWikiに書き込む。またBlog間のつながりも自動的にリンク、あるいは自分自身でリンクする。時系列で記事・内容が整理されていく。そしてこれらのできあがったWikiを他人に見せることができるのが面白い。Blogを漫然と眺めるよりも内容が把握しやすい。

メンバ間共有でも面白い。
例えば、Blogは公開するが、このようなWiki部分は自分自身の整理のために非公開(またはプロジェクトメンバ内共有)にすることも考えられる。Blogやその他のHPの記事、または自分のPCあるいはサーバ内のファイルの参照(リンク)ができれば、あるキーワードに関する情報が一元管理できる。自分がわかりやすく整理されている情報は他のメンバにもわかりやすいだろう。

まだジャスト イン アイデアだが、もうちょっと考えみたいと思う。

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[P2P]Alphaの注目動向

今週末、バイオリンの発表会があるので仕事を早く切り上げ練習する日々が続いています。。。

さて、P2P Today経由ではじめてAlphaの開発用Blogを見た。

気になった記事としてはDHT(分散ハッシュテーブル)の導入に向けて着々と進んでいる事。DHTとしてはChordを使っているようだ。記事を引用すると10000ノードで6ホップで検索できるので、やはりDHTは検索が非常に優れていると言う事か。あとは頻繁なノードの離脱、参加にどの程度耐えられるかが気になる。

DHTの原理と応用については既にHPで紹介している。
DHTの原理1:CAN
DHTの原理2:Chord
DHTの応用1
DHTの応用2

DHTを使えば検索が早いし、なによりもスケーラビリティが優れているので、より大きなコミュニティが作れるはずだ。それにいろいろなアプリケーションが簡単に実装できる。いずれはAlphaは2chを超えるかもしれない。。。そんな期待をこのBlogを見て感じた。

開発用Blogを見て、またDHTの記事を書きたくなった。近日中にDHTでChordよりも検索効率が優れているPastryについてHPに書きたいと思う。

それと、今後のためにちょっとメモ。

P2Pを用いて掲示板、Blogと登場して、そろそろソーシャルネットワーキングができれば面白いと思っている。
多分PGP的なアプローチで出来そうだけども、もうちょっと考えてみる。いつものようにDHTを使いたい。(笑)

もうひとつはやっぱりP2Pでゲーム(できればMMORPG)が出来る可能性を模索したい。なかなか難しそうだけども、これができればインターネット研究者にかなりの衝撃が走るはずだ。まずはP2Pで行うとどのようなことがメリットでデメリットは何かを分析したい。
これに関係あるかどうかわからないけども、アクセスグリッドが非常に面白そうな技術なので、チェックしようと思う。

あとはP2Pコミュニティがさらに発展できるようにskypeみたいにVoIPができると面白いよね。SIPサーバとNAT越えできるようにSTUNサーバを分散させるとか。

以上独り言でした。

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2004.07.14

[P2P]P2P勉強会プレ飲み会の日時、場所決定しました

先日からお知らせ致しています、P2P勉強会講師陣+有志の飲み会ですが日時と場所が決定しましたのでお知らせ致します。

日時:7/25(日) 18:00~
場所:新宿某所(参加者には後でお知らせ致します。)

※若干余裕を見て席を確保しているので、飲み会にご興味のある方はtnishita@yahoo.co.jpまでご連絡をお願い致します。
なお、人数に限りがありますので、よろしくお願い致します。
(応募者多数の場合にはこちらでメンバを選定させて頂きます。)

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2004.07.13

[P2P]P2P勉強会の会場変更

9/4(土)に開催されるP2P勉強会の会場ですが、
・マイク、プロジェクターを借りたい
・収容人数がより大きな会場に移りたい

ということから、会場変更をしました。

新会場は、台東区生涯学習センター 5F教育研修室(大)です。最寄り駅は日比谷線 入谷またはJR鶯谷です。

収容人数が10人程度増えたので、キャンセル待ちの一部の方も参加できると考えています。
キャンセル待ちで参加して頂く方は後日連絡致します。

またスケジュールも変更します。
開場は9:30~、講演開始は10:00~の予定です。
近日中に全体スケジュールと講演概要を公開します。
(なおキャンセル待ちを含めて、勉強会参加の受付は終了致しました。)

場所、日時の変更については参加者全員にメール致します。また、P2P勉強会参加者のためのMLを作る予定です。

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2004.07.10

[コミュニティ]セマンティックメールの提案

BlogではおなじみのRSS。Blogの内容を要約し、それをメタデータとしてRSSリーダ等でどのようなにBlogが更新したかわかるようにすることができるものだ。このようなRSSリーダを使っている人は多いし、はてなアンテナもこの部類の一つ(というか変形)に入るかもしれない。
RSSとは?

ところで、このRSSはそもそもはセマンティックWEBと言う概念から出てきた。そもそもセマンティックというのは「意味」を表わし、WEBが何を書いているのか、「意味的」に表わすことを実現するものだ。RSSはその派生技術ということができる。セマンティックウェブ全般に詳しいサイトは以下の通り。
メタ情報とセマンティックウェブ

セマンティックウェブは研究が現在非常に盛んで、急激な進歩を遂げている分野である。今後も動向を見守る必要があるだろう。

ところで、最近Gmailを代表として大容量にメールが蓄積できるサイトが生まれつつある。国内ではライブドアが1GB容量のメールサイトをサービスインした。
WEBメールでなくても、自分のパソコンに数100Mいや数GBのメールを蓄えている人は非常に多いのでないだろうか?
このような大容量のメールを蓄積できる場合、そのメール数は膨大で、内容、宛先、送信元は多岐にわたる。果たしてこれらを簡単に整理・分類できないのだろうか?

1番てっとり早い手段はフォルダーで分類することだ。例えば、送信元がp2p@MLというものは、「p2pメーリングリスト」と言うフォルダーに入れる。このようなフォルダーでの分類は「宛先」「内容」「タイトル」等で自動的に分類することができる。

上記の場合はメーリングリストなので「内容」「分野」が限られていたので非常にわかりやすかった。
しかし、実生活ではなかなかうまくいかない。そのため、手分類がほとんどだ。

例えば、KenjiがAyaにメールを出した場合を考えてみる。KenjiとAyaは会社の同僚でさらに友人でもあるとしよう。
また、KenjiとAyaは会社のボランティアグループにも入っている。
KenjiとAyaの間では次のメールが飛ぶはずだ。

1)仕事に関するメール
2)会社に関するメール(飲み会、決裁、事務処理など)
3)友達としてのメール
4)ボランティアとしてのメール

これらをどう「自動的に」分類するか?ひとつの解決方法はタイトルにあるデータを埋め込むことだ。例えば仕事のメールなら「Work」などと入れる。そうすれば、先ほどのメーラーの自動分類はWorkのフォルダーに入る。
私もこのようなことをして自動分類する時がある。ところがややこしいのはこのお互いの分野が1つのメールで関連したりするときだ。これはもうお手上げに近い。また、どのようなデータをタイトルに入れればよかったのか、またはその整理をするのが面倒なときがある。(そもそもタイトルが汚くなるというデメリットもある。)

そこでメールについてメタデータをつけることが重要になるかもしれない。このようなメタデータをメールに入れることをセマンティックウェブに習ってセマンティックメールと言う事にしよう。例えば、メーラーにプルダウンメニューを作成することができ、それによって、どのような要件のメールかをXMLで埋め込む。仕事だったらWork、仕事でP2Pに関するメールならWork/P2P/ のように。

これが非常に有効なのは、社内秘などのメールを送る時である。例えば、仕事でセキュリティに関するメール「Work/Security」はすべて社外にだしてはいけないとしよう。そのときは、メーラーあるいはこのメタデーターを読み取る事ができるSMTPサーバで、社外に送る事を禁止する事ができるのある。SMTPサーバの中にはアプリケーションレイヤで処理する事ができる製品が既にあるので、現在ではメールの中にXMLのタグを設ければ処理できるはずだ。また、このようなメタデータの命名規則を規定すれば、友人間で簡単にメタデータの設定(例えば分類)ができる。

もちろん、RSSのようにメールの要約をすることもできる。これによって、日本語ではわかりにくい「結論」を先に読め、メールが不要かどうかすぐに判断することができる。意味情報を分析すればそれを自動的に破棄する事も可能だ。

たた、一番このようなセマンティックメールが「使える」場面はおそらく検索であろう。フォルダーで分類するだけでも相当な効果があるが、しかし適切な用語あるいは日時を指定しないと自分が本来欲しいメールがなかなか探し出せない。メタデータによりメールの内容が細かく指定でき、さらに本当に「意味情報」で検索できるとすれば、これは非常に効果的なアプリケーションとなり得るだろう。例えばまず要約部分のメタデータを使って高速検索する事もできる。

少なくとも私はセマンティックメールという用語が既にあるかどうかは知らない。(Googleでは引っかからない)ただし、「セマンティック」の概念はメールにも重要であることを示した。セマンティックメールではおそらくセマンティックWEBの技術がほぼそのまま使える事であろう。Gmailなどでこのような概念を取り入れる事ができれば、RSSのようにメールに対するメタデータの添付は普及する事だろう。
もしかすると、メールは一般の人にとってWEBよりも重要な情報伝達手段であるから、セマンティックメールの方がセマンティックWEBよりも普及が早まる可能性さえ秘めている。

最後になるが、先日コミュニケーションのつながりを図示(特にBlogやソーシャルネットワーキング)することを提案した。今回のようなセマンティックメールを使い、メールサーバでそれらを処理できれば、メール間のつながりを分析でき、結果的には人間関係などが容易に判明することになるかもしれない。これは非常に面白い研究になるだろうと思う。

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[コミュニティ]ソーシャルネットワーキングとレコメンドシステム

ソーシャルネットワーキングが流行っているとは言え、まだ数万人~数10万人の規模だ。
今、参加しているのはほとんどがイノベーターかアーリーアダプターと考えられる。
ちなみに、イノベーターやアーリーアダプターはマーケティング等でよく用いられる用語で説明はここがわかりやすい。
LifeStyle Indicator (下の図の個々の用語を押すと、それに対する説明があります。)

さて、フォロワーズまでソーシャルネットワーキングの層を拡大するにはどうすればよいのだろうか?
それにはまず私がソーシャルネットワーキングで感じた事を説明し、それを改善する方法を述べたい。

まず、私はmixiとgreeでTomoという名前で参加している。(興味がある方は是非連絡を!)通常良く使うのはmixiでgreeはたまに見るぐらいだ。

ところで、ソーシャルネットワーキングのウリは「友達の友達」と「友達」になれる、つまりリンクが張られることだが、果たしてそれを上手く行っている人はどのくらいいるのだろうか?少なくとも私の友達リストにいる人は既にメール等で連絡した事がある人だ。足跡や友達の友達リストを伝って確かに「友達の友達」の内容を見る事があるが、あまり連絡するには積極的ではなかった。

だが、ここで自分の行動で気になった事がある。確かに「友達の友達」とは友達になろうとはあまり思わないのだが、「友達の友達」のコミュニティリストを見て、自分もそのコミュニティに入った事はよくある。こう考えると人と人との1対1コミュニケーションを形成するのはエネルギーが要るのかもしれない。(コミュニティには入っているのだから、多対多のコミュニケーションには特に抵抗がないと感じられる。)

「友達の友達」と「友達」になる障壁を緩和することはできないのだろうか?
もし「友達の友達」を自分とマッチングさせるリコメンドシステムができれば、これは大きく改善するかもしれない。
というのは「友達」の友達リストを見ても、友達自体のその人への思いは様々で(例えば「会社の同僚」かもしれないし、「趣味友」かもしれない)実際にその人のプロフィールを見るまでわからないのだ。リコメンドシステムがあればそのような「手間」が省け障壁は下がるかもしれない。特に、コミュニティの加入者数が増大すればその威力は非常に増すだろう。

それに、リコメンドシステムにより、「友達の友達」と連絡したいと思わせる、「理由、きっかけ」(あるいは人間関係を結ぶ事を正当化する目的)を作ることができる。このような理由を作ること、作れる事は人間関係を形成する上で非常に大切だ。

これからソーシャルネットワーキングは、「友達の友達」をより「友達」に近づける工夫がもっと必要かもしれない。そして、それによってコミュニティにも自分にも効果が「リアル」でも「バーチャル」でも現われような仕組みを作ることが肝心だ。

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2004.07.08

[コミュニティ]つながりをグラフ化すること

今度のP2P勉強会で、メディアアートで有名な方が参加することになっている。
P2Pとかインターネットコミュニティ関連で何かメディアートと関係することないかな?と考えていたのだけども、その一つに人と人とのつながりを図示すると面白いのではと思った。

例えば、ソーシャルネットワーキング。最初は一人の人から招待を受けて、徐々に仲間が増えてくる。ある人から見るとリンクが増えていくように見える。リンクは時間軸と共に成長していくのがわかる。この関係を図示するのはどうだろうか?よく訪問しているメンバーやメールを送っているとのリンクは太く書き、色によってその関係(例えば職場の同僚、恋人、友人などなど)を表わす。図は絶えず変化を繰り返し、予測できない「グラフ」いや「アート」になるだろう。だからこそ面白い。

ところで、このようなコミュニティを図示するといえば、HP間のリンクを図示することはもう既に行われている。
たとえば、はてなのおとなりページ
これはアンテナの関係を調べる物であるが、BlogとBlog間の関係、あるいはBlogとユーザとの関係(ということはBlogの書いている人と読んでいる人)をグラフ化すると、面白い「量」が抽出できるかもしれない。

コミュニティを図示することはそんなに昔からあるわけではない。ただ、社会学でグラフを使ったアプローチがあるので、それを紹介する。
「人間関係」を計量するために

心理学でもグラフを使って人間関係を調査し、いじめなどの人間関係の不和などの問題についてコンサルする時に使うようだ。

とはいえ、このようなグラフは人間一人一人にヒアリングをする必要があるため、グラフ化することは大変だ。

インターネット社会が本格化し、インターネットを通して「別」のコミュニティが存在することができるようになった。インターネット間の通信の様子はデータ化できるので、このように「インターネット上での」人間関係をグラフ化するのは実生活の人間関係をグラフ化するよりも簡単(というか自動化)になるだろう。
そういえば、メールの内容、宛先、頻度によって自動的に宛先との関係がどのような人か解析する事を研究する記事があったような気がする。

もちろん、メールで言えば頻度や宛先だけでも関係を図示することができるが、意味を客観的に解析がする事ができれば、「実生活での私」と「インターネット上での私」が本当の意味で分かる日が来るかもしれない。

P2Pの時代が本格的に来れば、個々で接する頻度はますます高まるだろう。その時にこのようなグラフ化する理論は重要になるし、それを図示すれば複雑で「美しい」アートになることだろう。

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2004.07.07

[セキュリティ]中央大セキュリティセミナー

今日も午前様でした。。。もうバイオリンの発表会が近いので、バイオリンの練習したい~。今週は有休とってバイオリンの練習をするぞ!

さて、耳寄りな話。
中央大学が、無料のセキュリティセミナーを開きます。それも大学の集中講義なみの濃い内容なので、セキュリティに関心がある人は是非参加したほうが良いと思います。私も夏休みをずらして参加したいと思います。5日間丸々セミナーで、大学に戻った気分になれます。(笑)

情報セキュリティ人材育成 公開講座 セキュアな電子社会システムの構築へ向けて

ちなみにこれが時間割。内容が広範囲なのがイイ!!

昨年の冬もセキュリティのセミナーを開催していましたが、かなりの好評だったようです。
では、セミナーで会いましょう♪

P.S.プログラムにある全講座の8割以上を出席した方は修了証書を授与されるようです。特に何かに役立つわけではありませんが、ヤル気がでますね。

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2004.07.05

[コミュニティ]コミュニティ拡大速度の考察

10年前まで固定電話と葉書ぐらいしか遠隔でのコミュニティは形成されなかったが、インターネットの発達によってコミュニティの拡大速度は著しくテンポが速まっている気がする。残念ながら、この拡大速度をきちんと考察している文献はまだ無いように思える。個人的には非常に面白い考察だと思うのだが。。。(どなたか研究しませんか?)

インターネットが普及してどのようなコンタクト手段が生まれたのだろうか?代表例を挙げよう。

・メール
・メーリングリスト
・メッセンジャー
・チャット
・掲示板
・個人用WEB
・Blog
・ソーシャルネットワーキング
....などなど。

まず、メールであるがこれは事前に相手を知っている必要がある。そのため、コミュニティの拡大スピードはそれほど激しくないだろう。(とは言え、電話や葉書に比べれば相当速いのだが。。)基本的には1⇒1のモデルだ。

メールやメッセンジャーは掲示板と融合して大きなコミュニティを形成した。これは掲示板に自分のメールアドレスを書く事によりコミュニティが拡大するモデルである。掲示板のユーザがNとすれば、メールアドレスを教えた一人に対するコンタクトが取れる。つまり、N⇒1のコミュニティが発生する。ただし、このコミュニティを維持するには、掲示板にその人が新たな記事を書くか、メールをくれた人にきちんと回答する必要がある。出会い系サイトもこのコミュニティに近いだろう。拡大速度のサイズはNだろう。

掲示板を通して情報交換するのはN⇔Nのモデルである。メーリングリストもN⇔Nである。
ただし、NがN+1にするには、掲示板外のユーザに対してなんらかの刺激が必要である。
刺激というのは勧誘したり、雑誌で紹介したり、検索サイトでキーワードがひっかかりやすくするような事である。
この意味で最初のサイズが小さければ加入人数は停滞するが、ある時点でコミュニティサイズが加速される事が考えられる。これが2chやYahooなどの巨大掲示板を生み出す原動力になる。拡大速度のサイズはN2だろう。

個人用WEB,Blogは1⇒Nに近い。Nを増やすにはその個人が有名になるか、内容を面白くするか、差別化するか他人にアピールする努力が必要である。拡大速度のサイズはNだろう。

ここで注目されるのがソーシャルネットワーキングである。ソーシャルネットワーキングは他のモデルと幾分異なる。
というのは、ソーシャルネットワーキングに入るには許可が要るし、他人とリンクするのも許可が必要だからである。
私もこの拡大速度は検討もつかない。ただ、分かっている事は積極的にコミュニティに参加している人は非常に大きな拡大速度を持つ(つまり友人を多く持つ)のである。拡大速度はある人の友人とのリンク数をNとすれば、(友人の友人までがリンク可能になるから)Nより大きくてN2よりは小さいかも知れない。
数的な仮定(*1)をすれば、簡単にシミュレーションできるから、研究するのも面白いかもしれない。

さて、今後のコミュニティはどのようになるのだろうか?一番考えられるのは全てのユーザがサーバ機能を持つ、つまりP2Pでのコミュニティである。全ての人が掲示板を持ち、Blogを持ち、ソーシャルネットワーキングに入る、このよな場合、非常に大きな相乗効果が期待できる。この場合、拡大速度は2N程度になるかもしれない。

まだジャスト イン アイデアなのだが、いろいろと考察すると楽しいだろう。

(*1)例えばある人がソーシャルエンジニアリングに入っていない他人にリンクできる確率をp、既に入っている友達の友達とリンクができる確率をqとすれば、シミュレーションが簡単にできるだろう。そしてp,qに対してどのような依存度があるかもわかる。

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2004.07.04

[旅行]京都に行こうかな。

夏の下旬に、前の職場の研究所の同期たちと京都に行く事になった。
京都に精通している人がいるのでどこに回るかはまかせようかなと思うけども、取りあえずパッケージツアーの手配は私がやることになりそうだ。

最初は修学院離宮や京都御所など事前に連絡しないといけない所に行きたかった。これらは、以前は往復はがきでないと申し込みできなくて不便だった。(※多くの旅行ガイドもはがきでないとダメと書いてある。)
ところが、さすがは宮内庁。今はWEBで申し込みできるし、予約状況もわかる。これは便利だ。今年から始まったサービスらしい。
http://sankan.kunaicho.go.jp/
残念ながら行きたかった所は満員だったので断念したが、今度は平日に有休でも取ってゆっくり巡ってみたい。

他に事前連絡が必要な所といえば、苔寺を思い出す。ここもはがきで申し込まないといけない。本当はWEB申し込みがあればいいのだが。

さて今考えているのは、トロッコ電車⇒保津川下り⇒嵐山というルート。涼風に吹かれて夏にぴったりなルートだと思う。
あるいはちょっと足を伸ばしてひっそりとした高雄に行くのもいいかなと思う。

夜は川床料理を食べてゆっくりしたい。

「夏」ならでは京都の楽しみ方を知っている方は是非教えて頂きたい。

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