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2004.05.11

[P2P]匿名性のバランス

Blogアクセスが本日一万人が超えました。多くの人が私のBlogに訪れて頂いて事に感謝致します。あの事件を受けて、今日もHPは通常の4倍程度のアクセス、Blogにも2倍程度のアクセスがありました。この機会に多くの人がP2Pに関心を持って、正しい理解をして頂く事を切に希望致します。

Winny作者に対する支援が色々なところで行われているようです。関心のある方は下記のURLを訪れてください。
http://www.moodindigo.org/blog/

ところで、昨日ある方からメールを頂いた。それは匿名性についてどのように考えるかと言う事である。
その方からのメールを一部引用する。

>実は,私自身はむしろインターネットに匿名性はないほうが
>良い(場合が数多くある)と思っていたりします。
>今までインターネット上で様々なサービスを提供してきた経験からすると,
>何かあったときには身元が分かるようになっていないと
>大変なことになると思うんです。

P2Pにおける完全匿名は確かに素晴らしいアイデアではあるが、犯罪の温床になる可能性は高い。特にファイル流通ではそうである。そこで、例えば掲示板で例を取ると基本的には匿名だが、権限がある人が一定の正当な手順を踏むと個人の情報がわかる、あるいは書き込み等を強制削除することも考える必要があるのかもしれない。このような掲示板に対して通常は匿名性を保ちながらもある一定基準のきっちとした操作の元で匿名性を失うというアイデアは私のオリジナルアイデアではなく、知人の研究員のアイデアである。これをファイル流通にも応用することはできるかもしれないし、それによって不正コピーに対する抑止力になる可能性がある。

また、海外では暗号通信を行うときに、政府機関に対して鍵を預託し、一定の権限があれば暗号通信を傍受できるようなことを昔から考えられている。
第三者信託方式による暗号のリスク
キーエスクロウとは?
キーエスクロウ

ただし、これにはこのような権限を持つものがきっちりと公平に判定する事が必要であり、それを担保する事が一番難しいだろう。先ほどの掲示板モデルにしろ、キーエスクロウにしろ、例えばこのような権限を持つものが3人いて、3人が協力しないと個人情報がわからない(例えば鍵を秘密分散することで実現できるだろう)など工夫をすることは必要であろう。ただし、先ほど紹介したキーエスクロウは海外でも大きな問題(プライバシー侵害等)になっており、なかなか実現するには難しいようだ。

いずれにせよ、匿名性にはバランス感覚が必要だと感じている。


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