[P2P]次世代P2Pアプリの気になる動向。。
Ringochを見ていたら、821氏仕様メモのページに私のHPの分散ハッシュ記事へのリンクが。。(821仕様メモのページは多分直リンクはダメなので、各自でお探し下さい。)ちょっとびっくりしました。いろいろな人が分散ハッシュに関心を持ち始めたようです。これがうまく行けば検索効率が上がるだけでなく、P2Pメールやチャット、IM、掲示板も簡単に実装できそうですね。
ところで、
>まず、ハッシュの数値の大きさで、1次元平面を想定する。
これは多分近日中に紹介するChordという分散ハッシュを使えばできると思います。Chordは円状の一次元でハッシュ空間を形成します。先日もChordの資料を紹介しましたが、本で言うとタネンバウム著「コンピュータネットワーク第4版」に詳しく書いてあります。価格は高いですが。。。
>二次元平面・3次元空間にするともっと効率がいいかもしれない。
例えば、HPで紹介したCANの場合は検索時間でいうとノード数がNに対し、O(N^{1/d})程度です。ただし、dは次元数を表わします。ですから確かに高次元にした方が検索スピードは早い。(それだけ、仕組みを複雑にする必要があります。)しかしChordの場合はO(log(N))なので、非常に高速に検索できます。私はChordを勧める理由の一つがこの高速性にあります。
ちょっと気になったのでとりあえず、メモ。
| 固定リンク
「P2P」カテゴリの記事
- WebRTCを実現するためにSTUNだけでなくTURNも必要な理由(2015.01.08)
- [P2P]P2Pストリーミングのサーベイ文書について(2014.11.09)
- Winnyの開発者、金子 勇氏の急逝を悼んで(2013.07.07)
- 「分散ハッシュシステムでのNAT超えの考察」に対する質問について(2012.12.16)
- [P2P]Websocketでブラウザ間P2P通信は実現できるか?(その2)(2011.11.20)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント