情報家電とP2P、M2M
最近、M2Mという文字をよく目にする。M2MとはMachine to Machineの略すなわち機器間の接続を意味し、P2Pの部分集合ということになる。また、MをmanとすればMachine to Manとなり、人と機械のP2P、コミュニケーションを表わす。情報家電が登場すれば必然的にM2Mはブレイクすることが予感される。
さて、その情報家電で新たな動きが最近でた。
「NTTコムのm2m-x」
http://www.itmedia.co.jp/lifestyle/articles/0402/13/news093.html
機器間の通信にはIP電話で使われるSIPがベースとなる。そもそもSIPは柔軟性が高いプロトコルだけにこのようなM2Mにも採用されたのだろう。セキュリティにはIPSecを採用するとあるが、これには多少問題がある。というのはIPSecのルーター越えはかなり難しく、一部のルータしか対応してないからである。ただ、家電メーカがルータあるいはホームゲートウェイでIPSecルータを内臓すれば話は別だ。また面白いのは、情報家電でありがちなIPv6ではなく、IPv4ベースであることだ。これには家電メーカ、NTTコムが速やかに且つ強力にこの方法を普及させようとする意図が見て取れる。
M2Mは相当な市場があるようだ。
http://itpro.nikkeibp.co.jp/free/ITPro/USNEWS/20030207/1/
上記のページは情報家電のことは書いていないようなのでこのような情報家電用プロトコルが普及すれば産業界に相当なインパクトがあることがわかる。
最後にm2m-x対応の機器を紹介しよう。
「m2m-x対応のネット家電が勢ぞろい」
http://www.itmedia.co.jp/lifestyle/articles/0402/17/news003.html
単に機器間をつなげるだけなく、そこに付加価値を見出す事により、M2Mはより注目される技術となるだろう。
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